重馬場だったとはいえ、1200メートルのフレッシュチャレンジを1分12秒5で走ったジュリエットレターが強い。ハナをとったニシケンモノノフを直後でマークし、直線を向いて追い出されるとあっさりと突き放し、最後は抑える余裕があっての2馬身差。そして2着のニシケンモノノフと3着の間には、なんと3秒7という大差がついた。ちなみにニシケンモノノフはこのあと中1週でアタックチャレンジに出走し、2着に2秒1の大差をつけて圧勝している。ジュリエットレターの父は今ダートで大活躍のゴールドアリュール。レースぶりからも1800メートルの距離も問題ないだろう。
ポップレーベルはフレッシュチャレンジで3着のあと2連勝。前走1700メートル戦での1分50秒7は、今年こまでに行われた2歳戦ではコンマ1秒差で2番目のタイム。
ニシノデンジャラスは、デビュー戦が9馬身差で圧巻の内容。続くウイナーズチャレンジは差のある3着に敗れているものの、父スペシャルウィークだけにこの距離での巻き返しに期待。
ライブリーソウルは、前走でそのニシノデンジャラスに先着しての2着。とはいえ勝ち馬には7馬身離された。こちらは逆に距離伸びて上がり目があるかどうか。
グライスは、前走でポップレーベルの2位入線も、新ルールではめずらしい降着で3着。2着に繰り上がったのは、ここにも出走しているフレンドファミリア。予想とはまったく関係ないが、グライスは直線で外によれ、直後にいたフレンドファミリアは手綱を引いて外に避けて一旦はスピードが鈍り、しかしゴール前ではグライスとは明らかに違う脚色で迫ってクビ差まで。新ルールのもとでのわかりやすい降着例かもしれない。
◎2ジュリエットレター
◯7ポップレーベル
▲6ニシノデンジャラス
△5ライブリーソウル
△8グライス
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笠松、名古屋、兵庫から各2頭ずつの遠征馬があり興味深いメンバーの対戦となった。さらに12頭中7頭が牝馬。グランダム・ジャパン3歳シーズンで遠征競馬を経験した馬も何頭かいて、そうした経験で力をつけているかどうかもポイントになりそうだ。
ホッカイドウ競馬からタイトルを狙って、南関東ではなくあえて名古屋に移籍したピッチシフターがやはり中心となりそうだ。東海クイーンカップ、東海ダービーは、ともにウォータープライドの2、4着に敗れたが、そのウォータープライドは今回不在。前々走の古馬オープン特別は、重賞でも上位を争うスウィングダンスとの一騎打ちで惜しくもクビ差2着に敗れたものの、続くA級2組特別を快勝。3歳同士のこのメンバーなら、能力が抜けている。
ゴールドブラザーは駿蹄賞を制し、東海ダービーではピッチシフターに先着しての3着。前走中央1000万下での最下位は度外視で、今回はあらためてピッチシフターとの力関係がどうか。笠松移籍後、東海地区以外への遠征は今回が初めてで、この暑さの中での遠征でどうだろう。
ユーセイクインサーは、4月の新緑賞を制し、そのときゴールドブラザーは6着。しかしその後の東海クイーンカップ、東海ダービーでは、上記2頭に分が悪い。それでも前走牝馬同士の笠松・クイーンカップを制した。その勢いで調子アップなら逆転まであるかもしれない。
地元筆頭は北日本新聞杯を制したフレアリングメテオだが、2月の笠松・ゴールドジュニア、3月の名古屋・スプリングカップでは、ゴールドブラザーやユーセイクインサーにやや差をつけられて負けていた。ただその後に3連勝で北日本新聞杯を制し、前走古馬A級4組特別でも2着と好走しているだけに、どこまで力差を縮めているか。
笠松・クイーンカップでユーセイクインサーにクビ差2着と迫ったアースシェイキ、同3着のホクザンルージュと、兵庫2頭もそれほど差はない。
◎12ピッチシフター
◯9ゴールドブラザー
▲7ユーセイクインサー
△11フレアリングメテオ
△8アースシェイキ
△2ホクザンルージュ
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3歳馬による芝のオパールカップは、ハカタドンタクが6年ぶりに地元に勝利をもたらしたが、このレースも09年以降4年連続で他地区からの遠征馬に勝利をさらわてている。南関東からの遠征馬3頭に対して地元の意地を見せられるかどうか。
その地元の期待を背負うのはコスモプランタン。中央未勝利から転入し、A級二組のダートで初勝利を挙げたあと、盛岡芝1700メートルのオープンでメスナーの2着のあと、重賞初挑戦となったかきつばた賞を制した。中央では未勝利だったとはいえ、さすがに芝の2000メートル前後のみを使われてきただけのことはある。ここまで岩手では7戦して、水沢での3戦は4着か5着なのに対して、盛岡での4戦は芝・ダートにかぎらずオール連対と、コース適性もある。
連覇を狙って遠征してきたのが大井のピサノエミレーツ。昨年は大井記念2着からの遠征で勝利につなげたが、今年は長期休養のあとの大井記念では差をつけられての7着。叩き2戦目での上がり目も期待できなくはないが、昨年ほどの勢いがあるかどうか。
トップチェッカーは、中央1000万下から転入して3着のあとA級一組戦を2連勝。前走ではコスモプランタンに1馬身差つけて勝っているだけに、それだけの実力はあるのだろう。ただ芝に関しては、中央で2度使われていずれも2桁着順と未知数ではある。
ウインペンタゴンは中央オープンから川崎に転入してA級2組~オープンでやや苦戦。ただ管理する河津裕昭調教師は、過去にコスモヴァシュランでこのレース連覇やOROカップ制覇があり、またコスモワイルドでオパールカップを制すなど、盛岡芝で活躍が目立つだけに侮れない。
大井のハテンコウは、昨年3歳時にオパールカップ3着、OROカップ2着と盛岡の芝で好走。近走は南関東B級で勝ち切れない成績が続いているだけに、盛岡の芝とはいえ、古馬との対戦でどうか。
ヒビケジンダイコは、中央から転入した南関東のB級でも掲示板に乗れずという成績だったが、岩手に転入して3戦目のかきつばた賞でいきなりコスモプランタンの2着と好走。中央では芝の2000メートル以上を中心に使われていただけに、やはり芝でこそという可能性はある。
◎12コスモプランタン
◯7ピサノエミレーツ
▲8トップチェッカー
△4ウインペンタゴン
△9ハテンコウ
△1ヒビケジンダイコ
どうやら岩手の古馬ダート戦線を引っ張っていくのはコスモフィナンシェではないか。名古屋から転入して4戦目となった前々走の一條記念みちのく大賞典を逃げ切り勝ち。前走マーキュリーカップJpnIIIは最下位に沈んだが、船橋のトーセンルーチェとともに中央勢に真っ向勝負を挑んでのものだけに、これは仕方ない。反動は心配だが、厳しいペースを経験したことで、さらに力をつけている可能性もある。
5月のあすなろ賞で、コスモフィナンシェを5馬身ちぎって圧勝したのがザドライブ。みちのく大賞典は5着だったが、中央、大井時代は1600メートルまでしか経験がなかったことを考えれば、距離が長かった。1600メートルならあすなろ賞の再現もあるかもしれない。
トーホクキングは、みちのく大賞典では後方から進出してコスモフィナンシェに1馬身差まで迫った。前走マーキュリーカップJpnIIIは地方最先着の6着で、7着のウインペンタゴン(川崎)には9馬身差をつけた。展開に左右される面もあるが、地元同士なら上位を狙える。
早池峰賞、岩鷲賞でともに3着だったスズヨシーズンは、距離延長がどうか。とはいえ南関東時代はマイル戦を中心に使われていただけに、ここでも好走の可能性はある。
ダイワマックワンは、休養明けの叩き2戦目での上がり目があるかどうか。
船橋から転入2戦目となるディアーウィッシュは、南関東での重賞3勝がいずれもマイル戦だっただけに怖い存在。
1年以上勝ち星がないヒカルジョディーだが、重賞でたびたび上位争いがあり、上位食い込みまでなら。
◎8コスモフィナンシェ
◯1ザドライブ
▲11トーホクキング
△6スズヨシーズン
△7ダイワマックワン
△10ディアーウィッシュ
△9ヒカルジョディー