出走は9頭だが、北海道からノースクイーンカップの上位3頭と、船橋からアルカリーブルの遠征があり、東日本の牝馬オールスターに近いメンバーが集まった。
前走兵庫サマークイーン賞に凱旋出走となったアスカリーブルだが、マンボビーンに早め早めの競馬でうまく乗られてしまい、園田の短い直線では届かず2着という結果。昨年9月の戸塚記念以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、実績は断然で、ここは負けられないところ。
4連覇がかかったノースクイーンカップで惜しくも2着に負けてしまったのがショウリダバンザイ。このときは勝ったクラキンコの宮崎騎手の好騎乗をほめるべきだろう。ビューチフル・ドリーマーカップは、盛岡で行われた一昨年がマチカネオイカゼの2着、そして水沢で行われた昨年がサクラサクラサクラの2着と、ともに同じ北海道勢に先着される悔しい結果。コースは経験しているだけに、雪辱を期したいところ。
シャイニングサヤカは、ノースクイーンカップでは逃げて逃げて最後まで2強を苦しめた。結果、アタマ、ハナ差で惜しい3着。今回も単独での逃げになりそうだが、手の内を知られた2頭がいるだけに、どこまで粘れるか。
そのノースクイーンカップでは、クラキンコが14か月ぶり復活の勝利となったが、今回は遠征競馬でどうだろう。
地元勢では、コウギョウデジタルが前走ひまわり賞で9馬身差圧勝、南関東から戻ったミキノウインクが9馬身、大差で連勝と、派手な勝ち方をしているが、これまで他地区との対戦では分が悪かった。地の利を生かして上位争いに加われるかどうか。
◎9アスカリーブル
○4ショウリダバンザイ
▲3シャイニングサヤカ
△5クラキンコ
△6コウギョウデジタル
△8ミキノウインク
メトロノースは、転入後今回が初めての1750m戦。これまでは1400m戦のみに出走し、3連勝のあと前走のサマーチャンピオンJpnIIIは4着。3着に入った高知のコスモワッチミーにクビ差届かず惜しくも馬券圏内に入れなかったが、さすがに中央準オープンの力は見せた。距離延長でも地力の差で押し切れるだろう。
イーグルショウは、南関東から転入初戦の遠賀川賞で6馬身差の圧勝。続く前走の吉野ヶ里記念は4着だが、先着されたのはメトロノース、デュナメス、ギオンゴールドと、いずれも現在の佐賀で頂点を争っている存在。そのうち今回出走しているのはメトロノースのみ。少頭数でもあり、メトロノースにどこまで迫れるか。
コルムケーティーは南関東から転入してここまで6戦。1400m戦では3度の惨敗と競走中止。しかし1750m戦を勝って1800m戦でも僅差の2着と、この距離は強い。
カシノアクセルは、中央所属として出走したえびの特別で3着に入り、そのまま転入してその初戦を勝利。ただ中央時代は芝も含めてマイル以上の距離に6度出走していずれも二桁着順の惨敗。前走1400m戦での勝利は見事だったが距離には大いに不安がある。
メイホウホップは5月にS2重賞の阿蘇山賞を制しているものの、その後はあまり冴えない。佐賀では1800~2000mあたりを中心に使われているので、この距離でチャンスを見出したいところ。
◎4メトロノース
○3イーグルショウ
▲6コルムケーティー
△2カシノアクセル
△1メイホウホップ
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池田湖といえば、だいぶ昔に「イッシー」と呼ばれた恐竜がいるのでは、と話題になりませんでしたっけ。
ここは4歳とまだ若いハタノアブソルートに期待したい。南関東B級からの転入初戦は離されての3着だったが、これは勝ったのがエスワンプリンスだけに相手が強かった。前走大村湾賞は、抑えきれないような手ごたえで2番を追走すると、4コーナーで先頭に立って押し切った。中央時代や南関東ではマイル以下を中心に使われていたため折り合いにやや苦労していたようだが、今回の1400メートル戦ならさらに強い競馬を見せるのではないか。
その大村湾賞で、逃げて2着だったのがエーティーランボー。今回が中央からの転入2戦目。中央時代は芝の短距離を中心に使われていただけに、この馬も距離短縮は歓迎。馬場を一度経験して、逆転の可能性もある。
サンライズクラウドは、中央からの転入初戦と2戦目でハタノアブソルートに先着されたが、前走の大分川特別では逆転しての2着。ハタノアブソルートが大村湾賞を勝ったことで今回は1キロよけいに背負っているだけに、そこに勝機を見いだせる可能性はある。
マイウエイ、ミライカントリーは、しばらく勝ち星から遠ざかっているものの、A級1組でもたびたび上位争い。展開や流れ次第で馬券圏内は狙える。
◎3ハタノアブソルート
◯1エーティーランボー
▲6サンライズクラウド
△5マイウエイ
△2ミライカントリー
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1400メートル戦で5戦連続連対中のバトルアステアが力をつけてきている。昨年末に中央から再転入し、B級からのスタートとなったが順調にクラスを挙げ、前々走がA1特別の初勝利。このとき2着に負かしたのが、オープンでも上位安定勢力のタガノブリガデイロだ。前走では中央から転入初戦のタイガースラムにちぎられたが、これは相手が悪すぎた。それでも3着以下の馬たちには完勝という内容。今回はそのタイガースラム不在で、しかも園田の1400メートルはこれまで10戦して9連対。重賞制覇のチャンスだ。
タガノブリガデイロは、昨年のこのレース(姫路チャレンジカップ)で4着。その後は勝ち切れないレースが続いたが、年が明けてからはA1特別で7戦4勝と好調だ。同じく1400メートルは得意の舞台。重賞は6戦して、そのうちの4戦がダートグレード。地方同士の重賞なら勝ちきる力はある。
プレストンシャトーは、今回がオープンクラス初挑戦。やはり1400メートルを中心に使われ、道悪で1分27秒台、良馬場でも1分28秒台の持ちタイムがあり、ここでも通用する力はありそう。
兵庫ダービー馬ユメノアトサキは、今回が古馬初挑戦。古馬の牡馬56キロに対して、この時期の3歳牝馬で53キロは楽とはいえない。いきなりの古馬重賞で通用するかどうか。
オメガキングコングは、3月にA1特別を制したが、その後は勝ち馬からの着差が広がる一方という状況。巻き返しがあるかどうか。
今年春以降に調子を上げてきている笠松のタッチデュール、復活が待たれるイイデケンシンらは、ここできっかけがつかめるかどうか。
◎7バトルアステア
◯4タガノブリガデイロ
▲1プレストンシャトー
△12ユメノアトサキ
△3オメガキングコング
△10タッチデュール
△6イイデケンシン
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ばんえい3歳の1冠目。これまでは賞金を稼いだトップハンデの実績馬よりも、負担重量に恵まれた上がり馬の活躍が目立つレースだったが、今年から別定の規定が変わり、牝馬の20キロ減を別とすれば10キロしか差がついていない。
そうなると実績にまさる格付上位馬に分がありそうだが、ここはひとつ格下でもオレノココロに期待してみたい。重賞初挑戦となったはまなす賞は、3歳最先着で2着のダイコクパワーとはわずかの差の3着。ソウクンボーイやコウシュハウンカイに先着している。はまなす賞出走馬は、そのときからいずれもプラス10キロの負担重量で、相対的な重量差は変わっていない。鈴木恵介騎手に戻る今回は狙い目ではないか。
実力最上位はダイコクパワー。2歳時はナナカマド賞での1位入線5着降着で完全に調子を崩してしまい、しかし今シーズンはここまで10戦6勝で、3着を外したのはひとつクラスが上がった前走のみ。はまなす賞2着も健闘で、勢いを取り戻した。
ヤングチャンピオンシップを制してイレネー記念でも2着だったソウクンボーイは、とかち皐月賞8着、とかちダービー10着と、重量を背負わされた今シーズンは不調だった。それでも、はまなす賞4着に続いて、前走ではB1級で勝利と実力は確かなところを見せている。
2歳時から同世代同士の重賞・特別で常に上位争いをしているコウシュハウンカイも怖い存在。
◎7オレノココロ
◯2ダイコクパワー
▲1ソウクンボーイ
△6コウシュハウンカイ
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