重賞に再格付けされてからの過去3年の成績を見ても、4歳馬が圧倒的に有利。3歳馬で唯一馬券にからんだのは一昨年2着のニュータカラコマのみ。そのニュータカラコマは、イレネー記念で断然人気のオイドンを負かし、さらにはまなす賞の直前はB2級~B1級で3連勝という実績を残していた。つまり、2歳シーズンのチャンピオン級で、さらに近走でも好調という実力がないと、4歳馬には立ち向かえないということ。残念ながら今年、そういう3歳馬は見当たらない。
中心は柏林賞を制したホクショウユウキ。過去3年のはまなす賞で3着以内に入った4歳馬8頭のうち7頭が柏林賞で3着以内の実績があった。ただ、柏林賞から連勝した馬はいないので、あくまでも連軸。柏林賞と同じくニシキエーカンより30キロ軽いのは圧倒的に有利だ。
アサヒリュウセイは、柏林賞での出走取消しを挟んでオープン混合戦は惨敗だったが、4歳限定のすずらん賞では今回と同じ10キロ差でニシキエーカンを負かして勝利、同じく4歳限定のライラック賞でも軽量で制したエビスダイチ、2着のニシキエーカンとは僅差の3着。柏林賞に万全の状態で出ていれば、確実に上位争いしていたと思われる力はある。
実績ナンバーワンのニシキエーカンは、今回もトップハンデの720キロがどうか。
3歳馬では、連続連対中で好調のオレノココロとダイコクパワー、とかち皐月賞を勝って、とかちダービーでも2着と好調持続のコウシュハウンカイあたりが食い込んでくる可能性がある。
◎10ホクショウユウキ
◯3アサヒリュウセイ
▲6ニシキエーカン
△2オレノココロ
△1ダイコクパワー
△4コウシュハウンカイ
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重賞に出走していてもいまいち勝ち切れないメンバーが多いなか、前走でウイナーカップを勝ったコウギョウデジタルから。ときに惨敗もあるが、留守杯日高賞では地元最先着の3着、芝ではあるもののはまなす賞で2着と、重賞での好走が目立つ。
勝ち切れないメンバーがほとんどなら、3歳の下級条件とはいえ、一方的なレースばかりで3連勝中のボンジュールノゾミの存在が気になるところ。岩手では1200、1300、1400メートルと距離を伸ばしてきたが、今回は一気の距離延長がどうか。中央時代は未勝利も、短距離よりもマイル以上のほうが見せ場はあった。
ラブソングはここ3戦連続で重賞4着。前走のウイナーカップはコウギョウデジタルの4着だったが、前々走岩手ダービーダイヤモンドカップは同馬に先着していた。成長はあまり感じられないものの、牝馬同士のここならチャンスはある。
シルバーストリークは、転入初戦の前走、芝のオパールカップが4着。中央への挑戦が多く、実力がどのあたりにあるのかの判断が難しいが、1月に船橋の3歳牝馬戦で2着、4月に同じく船橋の3歳牝馬特別で1番人気(5着)に推された実力なら、ここで一発があってもおかしくない。
混戦のメンバーだけに、前走オパールカップの2着はちょっとフロックっぽいエンジェルブレイヴや、前々走の3歳B1戦を7番人気で勝っているチャームスマイルら、伏兵勢の大駆けがあるかどうか。
◎5コウギョウデジタル
◯6ボンジュールノゾミ
▲10ラブソング
△2シルバーストリーク
△11エンジェルブレイヴ
△9チャームスマイル
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以前は東海・兵庫との交流で苦戦することが多かった金沢勢だが、ここ何年か、ナムラダイキチやジャングルスマイルをはじめとした素質馬が中央から転入してくるようになり、活躍が目立つようになってきた。
今回も地元金沢勢は中央からの転入馬が有力。中央準オープンから転入後一方的なレース内容で2連勝中のサミットストーンがどこまで勝ち続けるか。前走のA1特別も3コーナー過ぎまではナムラプタトーンにからまれながらも、直線で追い出されると楽々と8馬身突き放した。まだまだ底を見せていない。
セイカアレグロも楽しみな存在。こちらは中央でダートオープンの実績があり、転入後3連勝。前走はプロキオンステークスGIIIに挑戦したが14着。それでも中央の一線級に1秒4差なら惨敗というほどではない。ただすでに8歳だけに上がり目という点でどうか。
トウホクビジンは、これが通算124戦目。昨年から今年にかけても、姫路、盛岡で重賞3勝を挙げているだけに地方同士なら侮れない存在。
笠松のドリームスカイラブは1400メートル戦で善戦。2走前の黒船賞、3走前のオッズパークグランプリはさすがに相手が強く、それ以外の地方重賞でも勝ち切れないとはいえ、ほとんどで勝ち馬から1秒以内の差に善戦はしている。
前々走でサミットストーンに8馬身離されての2着だったナムラプラトーンが、どこまで差を詰められるか。
◎1サミットストーン
◯8セイカアレグロ
▲4トウホクビジン
△2ドリームスカイラブ
△5ナムラプラトーン
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A級1組の格付け上位馬によるレースは28日に行われる久住山特別で、このレースはA級1組の下位と、A級2組上位馬による争い。
コスモガラサが力をつけている。中央1勝から年明けに転入し、当初はB級でなかなか勝ちきれなかったものの、3走前に初勝利を挙げると、前走、今回と同じA1・A2の大分川特別では離れた4番手追走から直線で前をとらえた。そのレースで差をつけて負かしたメンバーばかりが相手なら、引き続き期待できそう。
大分川特別で1番人気ながら3着だったハタノアブソルートに逆転の可能性も。大分川特別は逃げる形になって、2番手のサンライズクラウドにマークされる厳しい展開で、うしろから仕掛けてきたコスモガラサに交わされる結果となった。大井から転入して、このA1・A2のクラスで勝ち切れないとはいえ2着3着と常に好走している。
近走で好走しているのが上記2頭だけなら、中央から転入初戦のエーティーランボーにもチャンスはありそう。一昨年11月に500万下を勝って以降、1000万条件での4着が最高という成績で、近走は掲示板に届かないレースが続いているとはいえ、着差を見ると惨敗というほどでもない。芝の短距離を中心に使われてきただけに、この距離が克服できれば。
遠賀川賞4着から吉野ヶ里記念に挑戦(8着)したゴールドマイン、遠賀川賞3着のエフケーフィルらが連下に食い込めるかどうか。
◎6コスモガラサ
◯8ハタノアブソルート
▲1エーティーランボー
△4ゴールドマイン
△7エフケーフィル
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グランダム・ジャパン古馬シーズンの第3戦ノースクイーンカップ(門別)は地元馬同士の争いになってしまったが、第4戦兵庫サマークイーン賞には遠征馬5頭と、第1戦の読売レディス杯に続いて賑やかなメンバーとなった。
デビュー地への里帰りとなるアスカリーブルに注目が集まりそうだ。2歳時に園田で4連勝のあと、大井を経由して船橋・川島正行厩舎に移籍して南関東牝馬二冠制覇。牡馬との対戦でも黒潮盃、戸塚記念を制した。しかしその後低迷し、今度は出川克己厩舎に移籍。前走京成盃グランドマイラーズ3着で復活のきっかけをつかんだかどうか。人気薄で逃げ切ったセイントメモリーはともかく、2着のプレファシオは中央オープンでも走っていた馬。4着以下もほとんどが南関東で重賞実績のある牡馬ばかりで、牝馬同士のここなら能力が違うと見る。
迎え撃つ地元の期待は、2011年の3歳シーズン女王マンボビーン。重賞ではその3歳時ののじぎく賞を最後にタイトルがないが、今年になっての2勝は牡馬相手のA級1組特別で、しかも今回と同じ1700メートル戦。マイペースで逃げ込みを図る。
高知のアドマイヤインディは、前走読売レディス杯は3コーナーでペースが上がったところでついていけず4着。ダートグレードで3着がある実績馬だけに、その実力を見せたいところ。中央時代はダート1700~1800メートルを中心に使われていただけに距離延長はプラスなはず。
大井のメビュースラブは、B級格付けながら読売レディス杯ではセンゲンコスモと叩き合って惜しい2着。昨年末は東京シンデレラマイルで5着と好走しているだけに、牝馬同士なら重賞で勝ち負けしても不思議はない。
地元のスマイルヴィジットはB級からA2級を連勝と好調だが、距離延長がひとつ課題になりそう。
今年のグランダム・ジャパン3歳シーズンで総合2位だったウォータープライドは、園田ではのじぎく賞2着があり、牡馬相手に東海ダービーを制した。今回、牝馬同士とはいえ古馬とは初めての対戦でどこまでやれるか。
◎8アスカリーブル
◯9マンボビーン
▲5アドマイヤインディ
△6メビュースラブ
△7スマイルヴィジット
△1ウォータープライド
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