昨年のこのレースでは、ここまで4連勝中で断然人気だったスーニが4着に沈み、セイクリムズンがここから4連勝と快進撃を続けた。
昨年休養後の秋は今ひとつの成績だったセイクリムズンだが、前走フェブラリーステークスGIでは最低人気ながらそれほど差のない4着は明らかに復調気配。今回、鞍上が岩田騎手に戻り、得意の地方1400メートルの馬場なら、今年もここから快進撃だ。
ティアップワイルドは兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを58.5キロで逃げ切り、スピードのあるところを見せた。セイクリムズンとは兵庫ゴールドトロフィーのときと同じ1キロ差。外目の枠に入っただけにおそらく今回は好位に控えることになりそうで、どんなレースを見せるか。
ラブミーチャンは、前走オッズパークグランプリに続いて福永祐一騎手。ときに惨敗もあるが、ダートグレードでは中央馬相手に常に善戦。とはいえ今回、中央馬との対戦では初めて背負う56キロはちょっと厳しいように思う。
スーニは昨年のこのレースで連勝が途切れて以来、またまた長いトンネルに入ってしまった。3カ月ぶりの休み明けでいきなり復活というのも考えにくい。
10歳になったダイショウジェットは、展開次第の面はあるものの、昨年のこのレースでも接戦の3着で、その後も南部杯、兵庫ゴールドトロフィーでともに2着と衰えを感じさせない。
地元勢では、兵庫ゴールドトロフィーで4着好走のコスモワッチミー、転入後2連勝のクイックリープらに、09年3着フサイチバルドルの再現という可能性も。
◎セイクリムズン
◯ティアップワイルド
▲ラブミーチャン
△スーニ
△ダイショウジェット
△コスモワッチミー
△クイックリープ
グランダム・ジャパン3歳シーズンがいよいよここから始まるが、地元牝馬ナンバー1のメイライトが前日の福山ダービーにまわって地元馬は2頭、登録のあった名古屋のピッチシフターが回避してやや寂しいメンバーになった。
中心は、重賞2勝を挙げているウォータープライド。前走ゴールドジュニアでは4着に敗れたが、それまでは3着を外さない堅実な成績。牝馬同士の重賞では2度の3着があるが、勝ったのはカツゲキドラマやピッチシフターなど全国区での活躍馬。グランダム・ジャパンの初戦とはいえ、メンバーに恵まれた。
ホクザンルージュは中央1戦(未勝利)のみで兵庫に移籍し3着のあと4連勝。園田クイーンセレクションでは勝ったピッチシフターから離されての3着、前走ゴールドジュニアではウォータープライドに続く5着だが、このメンバーに入ればチャンスはある。
地元勢ではフレアリングレーヌに期待がかかる。福山プリンセスカップではメイライトに1馬身差2着と見せ場をつくった。この馬のがんばりによってメイライトが全国区で通用するかどうかの判断材料にもなる。
高知のアラマサシャープ、北海道在籍時には重賞にも出走していたグレイスフルライフらにも一発の可能性はある。
◎ウォータープライド
○ホクザンルージュ
▲フレアリングレーヌ
△アラマサシャープ
△グレイスフルライフ