エーシンユリシーズにとっては、まさに試金石となる一戦。中央1戦1勝のみで、ダートグレードを獲るべく兵庫に移籍。兵庫ジュニアグランプリJpnIIは3着だった。前走、園田ユースカップは7馬身差圧勝。今後が楽しみになるレースぶりだった。しかし陣営が心配しているのは距離。父サウスヴィグラス、母の父エイシンワシントンという典型的な短距離血統。今回が初めての1800メートル戦で、この距離をこなせるかどうかがひとつの見どころとなる。が、能力の違いでここも突破できるものと見る。
相手筆頭はルンタノチュー。1勝馬だが、中央に何度も挑戦し、特にダートでは500万特別で勝ち馬からコンマ2秒差という善戦が2度ある。地方のレースは昨年11月のゴールドウィング賞6着以来となるが、中央遠征で力をつけているはずだ。
マルチゴールドは、園田ユースカップでエーシンユリシーズの2着に、ゴールドジュニアは3着。ともに勝ち馬からは差をつけられているだけに巻き返したいところ。
ライデンリーダー記念を制したマイネルセグメントは、その後3歳1組特別を勝って、前走ゴールドジュニアは差のある4着。入着は期待できそうだが、勝ち負けまでは厳しい。
ディアヴィラージュは中央未勝利で名古屋に転入し、1勝のあとはなかなか結果が出なかったが、ここに来て3連勝と力をつけた。
新春ペガサスカップ2着のノゾミカイソクは、このメンバーに入ってどうか。
◎エーシンユリシーズ
○ルンタノチュー
▲マルチゴールド
△マイネルセグメント
△ディアヴィラージュ
△ノゾミカイソク
ここまで地元の世代重賞全勝のクーヨシンが不在となり、いよいよ他の馬たちに重賞タイトルのチャンスが巡ってきた。ここまで重賞3戦、いずれもクーヨシンの2着だったトールキングにとっては是が非でも勝ちたい一戦だろう。前走古馬B3特別で差のない3着なら、やはり実績的にも最上位。
福山プリンセスカップでクーヨシンを苦しめた2頭、カンピオーネロサとホッカイキコチャンにもチャンスは十分。その福山プリンセスカップは、逃げるカンピオーネロサに3コーナー過ぎでクーヨシンが並びかけ、さらにうしろからとらえに行ったのがホッカイキコチャンで、4コーナーでは3頭が並んだ。最後は自力に勝るクーヨシンが抜け出たが、2頭もよく食い下がった。着順的には3着だったが、3~4コーナーで一気に脚を使いながらもバテなかったホッカイキコチャンを上にとる。カンピオーネロサも、ここまでクーヨシンと対戦した重賞で3、5、4、2着と崩れていない。
アグリノキセキはここまで5勝と、出走メンバー中、勝ち星では最多。しかし一般戦では強いが、重賞になると今ひとつの成績。クーヨシンがいないここなら力を発揮するかもしれない。
ここに来て2連勝と力をつけたベネチアメンフィスは重賞初挑戦でどこまで迫れるか。
◎トールキング
◯ホッカイキコチャン
▲カンピオーネロサ
△アグリノキセキ
△ベネチアメンフィス