九州三冠に向けて楽しみなメンバーが揃った。と、書いたところで、これまでは荒尾ダービーが一冠目だっただけに、その扱いはどうなるのだろう。とりあえず、九州ダービー栄城賞に向けて楽しみなメンバーが揃った。と書いておこう。
ここはガルホームにもう一度期待してみたい。九州ジュニアチャンピオンではダイリンウィークと一騎打ちの末、4馬身ちぎられての完敗だったが、年明け初戦の前走は古馬に交じってB2級1組戦を逃げ切り勝ち。2歳時よりパワーアップが期待できそうで、ここは雪辱を果たしたいところ。
そのダイリンウィークも負けてはいられない。九州ジュニアチャンピオンを勝ったあとは、2度の中央挑戦があり、特に前走くすのき賞では見せ場をつくっての6着。中央の厳しいメンバーにもまれた経験が生きるはず。
エスワンプリンスは、前走の筑紫野特選で大差圧勝。勝ちタイムの1分58秒4は、昨年の飛燕賞を勝ったヒシダイアナのタイムにコンマ3秒及ばないだけで、2010年第6回までの勝ちタイムとの比較ではいずれにも上回っている。このレースを勝てるだけの能力は十分に持っていると考えてよさそう。ただ上記2頭は中央挑戦や古馬とのレースを経験しえいるだけに、その経験値を考慮して3番手とした。もちろん前走の内容を考えればぶっちぎって勝つ可能性も十分に考えられる。
花吹雪賞で6馬身差圧勝のガイヤクインだが、九州ジュニアチャンピオンでは大きく離されての6着。ガルホーム、ダイリンウィークとはまだちょっと差がありそうで、上記3頭のどれかが凡走した時に馬券圏内に食い込む余地があるかどうか。
あとは北海道から転入して古馬とのレースしか経験していないリョウマグリンが、同世代同士なら一角崩しに食い込んでくる可能性も。
◎ガルホーム
○ダイリンウィーク
▲エスワンプリンス
△ガイヤクイン
△リョウマグリン
前走若駒賞組が4頭に、それ以外が3頭という7頭立て。若駒賞組は2、3着馬が不在で、やはり勝ったクーヨシンが断然。
興味は、別路線組で勝負になる馬がいるかどうかということだが、北海道未勝利から転入後4戦3勝2着1回というホッカイキコチャンに唯一可能性がありそう。前走1250メートル戦での逃げ切り圧勝1分22秒7(良馬場)は、なかなかの好タイム。1600メートルの経験が一度あるだけで、初めての1800メートルをこなせるかどうかで、クーヨシンにどこまで迫れるかということになるだろう。
3番手にはカンピオーネロサ。これまでの重賞3戦は、クーヨシンの3、5、4着と確実に上位入線。その3戦でいずれも2着だったトールキングが不在とあれば、ここはクーヨシンの対抗を張れる存在。
オブリラブは、同じく重賞3戦に出走して7、3、6着という成績。カンピオーネロサとの比較ではやや分が悪い。
ヤングチャンピオンで8着だったシゲノチコクは、その後3歳の一般戦で2、1着。力をつけていれば馬券圏内も。
◎クーヨシン
○ホッカイキコチャン
▲カンピオーネロサ
△オブリラブ
△シゲノチコク