生産地別の特別戦で1、2着の馬たちによって争われるヤングチャンピオンシップ。今年の2歳馬も十勝管内産駒の層が厚い。ここまでの獲得賞金ベスト10のうち、7頭が十勝管内産駒。なかでもブラックボスとニシキエーカンの2頭が抜けている。ナナカマド賞ではブラックボスが勝って、このときはまだ注目度の低かったニシキエーカンが2着。11月6日の十勝産駒特別では、ニシキエーカンが勝ち、わずかコンマ1秒差の2着にブラックボスと逆転。その十勝産駒特別を含めニシキエーカンは目下4連勝中と絶好調。今回は、ブラックボスとともに10キロの別定重量を課せられているが、10キロ増はこれまでにも結果を出している重量差だけに、中心はゆるがない。
ブラックボスは、ここ2戦で5、8着に敗れているものの、負担重量が厳しかった。とはいえそれまでの安定感は抜群で、今回もニシキエーカンとの争いとなる。
ナナカマド賞3着のオメガグレートは、ここ2戦のA級上位クラスで5、4着だが、ともに勝ち馬との差はわずか。
釧路産駒特別で2着だったタカラハヤヒメも、同様にA級上位クラスで差のないレース。
北見産駒特別で2着のサクセスクィーンは格下だが、近走は掲示板を外さない堅実な走りが気になる。
北央産駒特別を勝ったカネサマドカも調子を上げてきている。
◎ニシキエーカン
◯ブラックボス
▲オメガグレート
△タカラハヤヒメ
△サクセスクィーン
△カネサマドカ
重賞や古馬との対戦も含めて3連勝中のオーリーライアンが取消したことで重賞勝ち馬不在の混戦模様。
重賞初制覇にもっとも近いのはオグリカーンと見る。前走の中央芝挑戦は度外視だが、2走前と3走前では、東京2歳優駿牝馬に遠征するタッチデュールと接戦で1、2着を分けあった。その実力ならチャンスは十分。
カツゲキは、ゴールドウィング賞こそ8着だったが、それ以外では4戦4連対。やや格落ちの今回のメンバーなら十分勝負になる。
マイネルセグメントは、中央未勝利から転入して4戦2勝、2着2回。まだまだ上が望めそうだ。
エーシンスイアブも同様。こちらは転入後、6戦して1勝、2着5回。上記、マイネルセグメントやカツゲキの2着もあるが、やや離されていたので逆転まではどうか。
ビゼーヒルは前走が初勝利だが、アウヤンテプイやオグリカーンなど重賞級のメンバーと対戦してきての結果。今回も連下争いなら。
トミシノドラゴンは未勝利だが2着が4回あり、カツゲキ、ビゼーヒルらと差のないレースをしているだけに、ここでも互角に戦える。
◎オグリカーン
◯カツゲキ
▲マイネルセグメント
△エーシンスイアブ
△ビゼーヒル
△トミシノドラゴン