7頭立てと、メンバー的にはちょっと寂しい北上川大賞典となった。
重賞実績馬が限られるメンバーだけに、青藍賞を制したゴールドマインが近走の実績では抜けている。長距離ではあまり成績がよくないが、それ以上に他馬とは近走の成績に開きがある。北上川大賞典は一昨年が2着で昨年が3着なら、メンバー的に順番が回ってきたという感じもする。
相手にはマイネルビスタ。名古屋ではA2で上位争い。岩手に転入して4戦、重賞ではやや苦戦もA級一組で2勝なら、このメンバーに入れば格的にも上位。2000メートルを超える距離は未経験だが、中央時代は1700~1800メートルを中心に使われていた実績があれば、ゆったり流れる地方の長距離なら問題にならないだろう。
マヨノエンゼルは、3歳時は岩手ダービーを制し、青藍賞では古馬をも破って大いに注目を集めたが、昨年の4歳春シーズン以降は勝ち星を挙げられていない。今シーズン3戦目の前走A級一組特別でようやく小差の3着。これをきっかけに調子を戻していれば上位争いも。
サクラマジェスティは昨年9月に断然人気のロックハンドスターを負かして注目されたが、その後は同年11月にA級一組特別を勝ったのみで勝ち星から遠ざかっている。とはいえ堅実に入着はしていて、今回のメンバーなら馬券圏内も狙えそう。
◎ゴールドマイン
○マイネルビスタ
▲マヨノエンゼル
△サクラマジェスティ
この時期らしく転入して1~2戦という馬が何頭かいて、地元名古屋勢は勝ったり負けたりという馬が多く実力の比較が難しい。
ここは道営からの転入組で笠松のタッチデュールを狙ってみたい。初戦は2着も、名古屋に遠征した2歳1組戦では、好位追走から4コーナー絶好の手ごたえで前に並びかけ、直線で追い出されるとあっという間に突き放した。道営では9戦目でようやく認定戦を勝ったが、それがなかなかの好タイム。前走のレースぶりから上積みが期待できそう。
相手にも笠松のマーメイドジャンプ。デビュー戦に認定勝ちを収め、2戦目は7馬身差の圧勝。1番人気に支持された兼六園ジュニアカップは3着に敗れたが、勝ったアウヤンテプイが強すぎた。今回はアウヤンテプイ級の馬がいなさそうなメンバーだけに、勝負になる。
3番手にも笠松でカツゲキ。デビューから2戦連続2着だが、先着されたのはマーメイドジャンプとアウヤンテプイ。競走除外に続いて台風による競走取止めがあり、3戦目となったJRA認定戦を1番人気で勝利。その勝ちタイム1分29秒3もなかなかのもの。
オーリーライアンは、兼六園ジュニアカップは5着だったが、それ以外は2勝、2着1回。その2着はアウヤンテプイと1馬身差。3着のコキビジンには大差をつけた。ここでも上位争いの力はありそう。
ブライトシンプーは、デビューから3戦して1勝、2着2回。マザーフェアリーは5戦していずれも3着以内。オーリーライアンを含めた3頭は、直接対戦でお互いに差のないレースをしているだけに、実力拮抗と見てよさそうだ。
◎タッチデュール
◯マーメイドジャンプ
▲カツゲキ
△オーリーライアン
△ブライトシンプー
△マザーフェアリー