佐賀記念の過去5年の傾向を見てみる。
1番人気は、1、2、3、1、3着と、馬券圏内は確保しているものの、軸としての信頼感にはイマイチ欠ける。そして3着以内馬15頭のうち、なんと11頭が5歳以下。賞金を稼いだ高齢馬の活躍が目立つ地方のダートグレードにあって、佐賀記念はむしろ勢いのある若馬が活躍するレースといえる。ゆえに4歳馬2頭を中心に狙ってみたい。
東京ダービーを制したマカニビスティーは、前走名古屋グランンプリJpnIIで久々に好走の2着。地方のゆったり流れる長距離戦のペースがぴたりとハマった感じだった。右回りの1周1100メートル、約200メートルの短い直線。名古屋と佐賀はコース形態が酷似しているのもこの馬にはプラス。デムーロ騎手はここ2年連続でこのレース2着という経験も生きるはず。
メテオロロジストは前走準オープン勝ちで、今回が重賞初挑戦。昨年の勝ち馬ラッシュストリートもまったく同じパターンで、冒頭で示した若馬の活躍という傾向は、すなわちこうした上がり馬が活躍しているともいえる。
アドマイヤスバルは、前々走ジャパンカップダートGIでは勝ったトランセンドに0秒2差まで迫っての3着。前走東京大賞典JpnIは着順こそ4着だが、勝ったスマートファルコンはコースレコードを大幅に更新し、なんと4着のこの馬までが従来のレコードを上回っていた。そうしたGI級のレースでの好走を見れば買いたくなるが、逆にそうした厳しいレースでの反動も気になるところ。大崩れはないが勝ちきれないレースも多いタイプだけに中心には推しにくい。
セレスハントは地方初遠征となった昨夏のサマーチャンピオンJpnIIIで重賞初制覇。佐賀コースへの適性は証明済みだが、1700メートルまでしか経験がないのが気になるところ。
マルヨフェニックスは、地方同士の全国交流なら常に勝ち負けを狙えるが、ダートグレードだとちょっと厳しくなってきたかという近況。GI級のメンバーがいないここで上位食い込みを狙いたいところ。
2年以上勝ち星から遠ざかっているマイネルアワグラスも入着までだろう。
サマーチャンピオンJpnIIIでスーニをしりぞけ3着と好走した地元のマンオブパーサーだが、ここ2戦は地元馬相手に敗戦。前々走中島記念は、4コーナーでラチ沿いの雪が積もっているところに閉じ込められてしまったためしかたなかった面はあったが、前走のオープン特別でもヘイアンレジェンドと直線叩き合ってハナ差の2着。サマーチャンピオンのときほどの勢いは感じられないため無印とした。
◎マカニビスティー
○メテオロロジスト
▲アドマイヤスバル
△セレスハント
△マルヨフェニックス
△マイネルアワグラス