佐賀勢が圧倒的に強いレースで、過去5年で3着以内に入った15頭のうち12頭が佐賀勢。今回は、中でもダイヤアストライアに期待してみたい。前走ル・プランタン賞での9着惨敗は、強力な笠松勢を相手に早めの競馬をしてのものだけに参考外。3~4コーナーがゆったりした荒尾コースなら、花吹雪賞で見せたような強烈な末脚を見せてくれるだろう。
2番手にも佐賀のゴールドルミナス。前走の肥前特別は、ダイヤアストライアよりうしろから行って、さらに4コーナーでは外を回して、ダイヤアストライアにハナ差に迫る3着。2歳8月に2勝目を挙げて以来勝ち星から遠ざかっているものの、3歳になってからの6戦はすべて5着以内と堅実な成績。今回も上位争いには加わってきそう。
地元荒尾勢では、中央から転入後4連勝のシゲルオカメノカタに期待してみたい。対戦は3歳2組までだが、やはりまだ負けていないという魅力は大きい。
荒尾勢ではもう1頭、テイエムアコガレが地元に戻ってどんなレースを見せてくれるか。こちらも中央から転入して、荒尾では6戦5連対。前走はル・プランタン賞に遠征して、九州勢では最先着4着のゴールドセントに3/4馬身差の5着。飛燕賞を制したゴールドセントを物差しにすれば、ここで勝負になってもおかしくはない。
前走3歳1組特別を制した佐賀のメイオウセイ、高知で4戦4連対のリワードシャンヴルなどにもチャンスはありそう。
同日に行われる阿久利黒賞、福山ダービーは人気馬がはっきりしているの対し、こちらは混戦となりそうな一戦。
◎ダイヤアストライア
○ゴールドルミナス
▲シゲルオカメノカタ
△テイエムアコガレ
△メイオウセイ
△リワードシャンヴル
デビューから9戦全勝のムツミマーベラスか、重賞3勝のフォーインワンかという一騎打ち。
ムツミマーベラスは2歳時にデビューから無敵の8連勝で注目を集めたが、ヤングチャンピオンを前にして脚部不安のため戦線離脱。それ以来の復帰初戦となった4月24日の古馬A4特別を2馬身差で快勝して、デビューからの連勝を9に伸ばした。この時期の3歳馬が古馬のこのクラスで勝つというのは、相当なレベルにある。
一方のフォーインワンは、2歳10月の福山2歳優駿ではムツミマーベラスの4着に敗れたものの、そのムツミマーベラスがいないところで重賞タイトルを3つもさらっていった。前走は4月11日の古馬A4特別に出走して2着。負けたとはいえ、ムツミマーベラスと同じクラス、同じ距離のレースで、タイムはこちらのほうが上だった。
ムツミマーベラスには「負けていない」という魅力があるものの、長期の休養があったことと、今回が初距離の1800メートルという不安要素があり、順調にレースを使われているフォーインワンを本命とする。
おそらく2頭の馬連複は1倍台だろう。それも1.2倍とか1.3倍とかかもしれない。ただ、こうした完全な2強というような場合には、どちらかが惨敗というようなケースは競馬ではよくあること。馬券は1点勝負か、そうでなければ、人気2頭のどちらかから穴を狙って手広く流すかだろう。
どちらか一方が崩れた場合の相手としては、いずれも古馬C級での対戦があり、堅実な成績を残しているビクトリー軍団の3頭を挙げておきたい。
◎フォーインワン
○ムツミマーベラス
▲ビクトリーノブナガ
△ビクトリーヒマワリ
△ビクトリジュウベエ
ロックハンドスターが断然の存在。開幕初戦のスプリングカップは、逃げたダークライをぴったりマークする2番手を追走。直線を向くとまったく持ったままで6馬身差をつけて圧勝。今回、これといった新興勢力も見当たらず、よほどのアクシデントでもない限り負けることはないだろう。
相手筆頭にも、スプリングカップ2着のダークライで堅そうだ。そのスプリングカップでは直線だけでロックハンドスターには6馬身ちぎられたが、積極的にハナを切って、自分でレースをつくっての結果だけに、この2着は価値がある。直線追ってきたトーホクキングにも2馬身半差をつけていただけに、よほど無理にロックハンドスターを負かしにいったりしない限り、今回も2着争いは間違いない。
ダークライに先着する可能性があるとすれば、中央から転入2戦目となるイシノウォーニング。前走3歳Aの芝桜フェスタレースでは、ダークライに半馬身差と迫る2着。3着のベルデンアインには4馬身差、スプリングカップ3着のトーホクキングはさらにうしろの4着だっただけに、ダークライとはそれほど力の差はなさそう。
一応トーホクキング、ベルデンアインまで印はつけたが、ロックハンドスターからの馬券だと買い目は1点か2点に絞らなければならないだろう。
◎ロックハンドスター
○ダークライ
▲イシノウォーニング
△トーホクキング
△ベンデンアイン