NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
デビューから9戦全勝のムツミマーベラスか、重賞3勝のフォーインワンかという一騎打ち。
ムツミマーベラスは2歳時にデビューから無敵の8連勝で注目を集めたが、ヤングチャンピオンを前にして脚部不安のため戦線離脱。それ以来の復帰初戦となった4月24日の古馬A4特別を2馬身差で快勝して、デビューからの連勝を9に伸ばした。この時期の3歳馬が古馬のこのクラスで勝つというのは、相当なレベルにある。
一方のフォーインワンは、2歳10月の福山2歳優駿ではムツミマーベラスの4着に敗れたものの、そのムツミマーベラスがいないところで重賞タイトルを3つもさらっていった。前走は4月11日の古馬A4特別に出走して2着。負けたとはいえ、ムツミマーベラスと同じクラス、同じ距離のレースで、タイムはこちらのほうが上だった。
ムツミマーベラスには「負けていない」という魅力があるものの、長期の休養があったことと、今回が初距離の1800メートルという不安要素があり、順調にレースを使われているフォーインワンを本命とする。
おそらく2頭の馬連複は1倍台だろう。それも1.2倍とか1.3倍とかかもしれない。ただ、こうした完全な2強というような場合には、どちらかが惨敗というようなケースは競馬ではよくあること。馬券は1点勝負か、そうでなければ、人気2頭のどちらかから穴を狙って手広く流すかだろう。
どちらか一方が崩れた場合の相手としては、いずれも古馬C級での対戦があり、堅実な成績を残しているビクトリー軍団の3頭を挙げておきたい。
◎フォーインワン
○ムツミマーベラス
▲ビクトリーノブナガ
△ビクトリーヒマワリ
△ビクトリジュウベエ