地元の同世代同士の重賞をここまで全勝、三冠も確実と思われたアグリヤングの名前がない。ムツミマーベラスのヤングチャンピオン回避に続き、大本命馬の出走がないのはなんとも残念。
ここは鞆の浦賞で3着だったイマカツウィーズが中心。中央1勝で今年7月に転入。福山ではまだ勝ち星がないものの、ここ2戦、古馬A3特別で差のない3、2着。今回のメンバーに入れば断然の格上だ。
相手探しは混戦だが、やはり中央から転入のグラスレジェンドが筆頭。中央では2度の3着が最高という成績で、福山でも3戦してまだ勝ち星はない。しかし前々走A4特別で勝ち馬からコンマ7秒差の3着、前走B2特別では直線追い込んでアタマ差届かずの2着。これだけ走れれば、3歳馬同士なら確実に上位争いだ。
福山3歳牝馬特別勝ちのヒメキミは、前々走でB1B2特別を勝利。しかし前走、グラスレジェンドが2着だったB2特別では5着。実績的にはあっさり勝っても驚けないが、ムラ駆けタイプだけに信頼は置きにくい。
ムツミイングランドは10月以降1秒以上の差をつけられての敗戦が続いていたが、前走で久々の勝利。春には若駒賞やキングカップでアグリヤングの2着があった馬だけに、前走で復調のきっかけをつかんでいれば怖い存在。
前走B3特別勝ちのテンシノザール、中央から移籍してC1で3戦2勝のドリームパンドラなども上位に食い込む力はありそう。
◎イマカツウィーズ
○グラスレジェンド
▲ヒメキミ
△ムツミイングランド
△テンシノザール
△ドリームパンドラ
3歳牝馬3冠の最終戦。定量戦だけに、ここは実績どおり格付上位馬からの狙いが妥当だろう。
ばんえい大賞典を制したワタシハスゴイは、その後ばんえいプリンセス賞は5着だったが、トップハンデだけに当然の結果ともいえる。前走350万特別を勝っている実力は、今回のメンバーに入れば断然と見てよさそう。
2冠目のばんえいプリンセス賞の覇者で、前走270万特別で僅差の3着というワタシハキレイズキが実績的にも2番手だが、180万クラスで6戦連続連対中というコマクインが勢いで逆転という場面もあるかもしれない。
勢いならホクショウマドンナも見逃せない。60万から120万クラスではあるものの、ここ11戦で9連対。3歳のこの時期だけに、格は下でも急激に力をつけている可能性はある。他馬の回避により繰り上がり出走というラッキーなところも味方するかもしれない。
前走180万円未満決勝でコマクインの2着のヒマワリカツヒメも馬券圏内は十分にありそう。
◎ワタシハスゴイ
○ワタシハキレイズキ
▲コマクイン
△ホクショウマドンナ
△ヒマワリカツヒメ
ここはトウショウデザイアに注目だろう。中央未勝利(2着3回)で転入し、初戦となったA2特別、そして前走北國王冠と連勝。ご存知、宝塚記念などGI・3勝のスイープトウショウの下で、父はキングカメハメハという良血。ここを勝って中央に戻るのかどうか。
相手にはビッグドン。北國王冠では最後方を追走し、直線ではこの馬だけがトウショウデザイアに迫り、惜しくも3/4馬身届かずの2着だった。かつては白山大賞典GIIIで中央馬を相手に2着するなど、金沢では断然の存在だったが、最近は勝ったり負けたりの波が大きい。今は好調期と見る。
北國王冠で1番人気ながら3着だったナムラグローリーが3番手。北國王冠の着順どおりの予想だが、今回のメンバーでは上位3頭とそれ以外では実力にやや開きがありそう。
北國王冠を取消したタカラトゥルー、北國王冠ではナムラグローリーからさらに5馬身離された4着のゴールデンミションが上位3頭の一角を崩せるかどうか。
◎トウショウデザイア
○ビッグドン
▲ナムラグローリー
△タカラトゥルー
△ゴールデンミション
デビューから8戦全勝のムツミマーベラスの回避はなんとも残念。
となると、ナカドイセンプーの出番。デビューから9戦して3勝、2着6回。その2着はいずれもムツミマーベラスに先着されてのもの。つまりはムツミマーベラス以外の馬には先着を許したことがなく、ほかにこれといった上がり馬もないだけに、ここは鬼のいぬまになんとやらではないが、ぜひともここでタイトルを獲っておきたいところ。
2番手以下はここまで勝ったり負けたりの混戦だが、とりあえずは福山2歳優駿4着のフォーインワンか。その後JRA認定レースを勝ち、前走2歳1組戦ではムツミマーベラス、ナカドイセンプーに続く3着。4着のムツミクリークには5馬身差をつけているだけに、現状ではこの馬がナカドイセンプーに続く存在と考えてよさそうだ。好位からレースを運べるのも魅力。
ビクトリーヒマワリは、福山2歳優駿こそ5着だったが、デビューから11戦して3着を外したのは2回だけ。勝ち星はデビュー戦のJRA認定レースのみだが、2歳1組戦では、常に2強に次ぐ着順を確保してきた。初距離が心配だが、血統的にはむしろナカドイセンプーに迫る場面があるかもしれない。
福山2歳優駿で3着のイワミウェーブだが、4着が4回もあるだけに、やはり4~5番手の存在。
ムツミクリークも8戦して3着以内が6回と安定した成績。後方追走から直線に賭ける脚質だけに、展開が向いたときに一発があるかもしれない。
◎ナカドイセンプー
○フォーインワン
▲ビクトリーヒマワリ
△イワミウェーブ
△ムツミクリーク
久々のヤキソバである。
白山大賞典で金沢に行ったときのことなのでもう2カ月も経ってしまったのだが、ここのヤキソバはずっと以前に一度食べたことがって、もう一度ちゃんと写真を撮って紹介せねばと思っていた次第。いや、紹介というより自分の覚え書きという意味合いのほうが強いが。
その金沢のヤキソバやさんは、パドック奥の食べ物やさんが固まってあるところの一角にある。
ご覧のとおり、ノーマルの焼そばが350円で、肉焼そば、イカ焼そばとなると500円。ようするに肉かイカのトッピングでプラス150円となる。
しかしだ。ミックス焼そばにして、肉・イカ双方を入れるとこれが700円。ん?ちょっとおかしくないか。それぞれのトッピングが150円なら、普通は650円になるはず。さらに、こうしたトッピングを複数したのであれば、ふつうちょっと割引になって600円くらいになってもいいと思うのだが。
それで考えたのだが、ミックス焼そばの容器はどうやらノーマル焼そばの容器より大きいものになっているので、もしかして焼そばが大盛になっているのではないのかと。いや、これはあくまでも推測なのだが。さすがに「ミックスになるとどうして割高な700円になるのか」とは勇気がなくて質問できなかった。
それでも金沢は年に1度か2度、来られるかどうかという競馬場なので、割高なのは謎のまま豪華にミックス焼そばを食べてみることにした。
が、そこでさらに考えた。メニューには400円で目玉焼そばというのもある。つまりプラス50円で目玉焼きがプラスになるのだ。ここはさらに豪華に、目玉ミックス焼そばというのはできないのだろうか。
果たして完成したのが、おそらく目の前の鉄板で焼いてくれるようなスタイルの競馬場の焼そばでは、おそらく最高値になるであろう、750円。
イカと豚肉がたっぷり入った豪華な逸品。野菜はキャベツが入ってたけど、ほかにも何かあったかなあ。とにかくイカと豚肉がたっぷり過ぎて、ほかに何の具が入っているか検証するのは忘れた(笑)。
以前、どこだかで関東のヤキソバは辛めのウスターソースで、関西のは甘めのこってりしたソースを使うことが多いと書いたことがあるのだが、ここはウスターソースとこってり甘いソースのちょうど中間くらいの感じ。ソースはけっこう各地の地場企業がつくっているものが多いのだが、このソースもそんな感じだろうか。いずれにしてもたっぷり大満足なヤキソバであった。
しかし。痛恨だったことがひとつ。完成した目玉ミックス焼そばをおばちゃんから受け取り、まわりを見渡すが紅ショウガが見当たらない。ここのはショウガは乗せないのだろうか、と思いながら食べてしまったのだが、ぼくがほとんど食べ終わるころに焼そばを買ってその店から出てきたおにいちゃんのノーマル焼そばには、な、な、な、なんと。紅ショウガが乗っているではないか。
あらためて店の中を渡すと。あった。お店のすみっこのほうに。普通、お客さんが自分で乗せる紅ショウガって、ヤキソバを受け取るカウンターのところに置いてないか。ま、「ショウガはないの?」と聞けばよかったのだが。
この大盛りなヤキソバには、やっぱり箸休めの紅ショウガは絶対に必要であった。また次回、金沢へ行ったときの課題ということで。
でも。金澤玉寿司もごぶさたなんだよなあ。