マサアンビションの安定したレースぶりが目立つ。今年、1400メートル戦は5戦3勝、2着1回。唯一連対を外した東海桜花賞は、ベストタイザン、キングスゾーン、マルヨフェニックスなどダートグレード級による上位争いとなったため。そうしたレベルの馬が不在のここは、07年笠松グランプリ以来となる重賞制覇のチャンスが巡ってきたと見てよさそうだ。名古屋オープンの1400メートル戦を3連勝中と、10歳ながら勢いもある。
強敵となりそうなのが5歳のハードインパルス。重賞初挑戦となった今年5月の尾張名古屋杯を勝利。その後は、やはりマルヨフェニックスやキングスゾーンなど強豪が相手となったオッズパークグランプリ2009で7着だったほかは連対を外していない。笠松コースは初出走になるが、前走金沢に遠征してのオータムスプリントカップで接戦の2着なら、心配はいらないだろう。
一発の可能性があるのが、中央から転入初戦となるロードクルーザー。中央ダート1200〜1400メートルで4勝の実績は、このメンバーなら圧勝まであっておかしくない。昨年12月以来の休み明けで、どこまで仕上がっているか。
中央から転入初戦のA2特別を勝ったエイシンハンコックも怖い存在。その前走は、昨年3歳時に重賞5勝の実績馬サチコゴージャスを寄せ付けず4馬身差の圧勝だった。
カセギガシラは、勝ち星からはしばらく遠ざかっているものの、年末の東海ゴールドカップ3着、4月のスプリング争覇4着など、重賞で上位争いできる力はある。
連覇を狙うケイアイカルディナは、5月に同じ笠松1400メートルの東海クラウンを勝っているものの、その後は勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦続き。特に前走A3特別で差のある3着では、上位争いは難しいだろう。
◎マサアンビション
○ハードインパルス
▲ロードクルーザー
△エイシンハンコック
△カセギガシラ