グランシングの3冠なるかが最大の焦点だが、春と違って上がり馬あり、さらには今年から近畿・中国との交流になったことで他地区からの遠征ありで、そう簡単にはいきそうもない。
そこで中心はリワードブライトン。デビュー2戦目の高知優駿は5着だったが、その後古馬E級で2着のあと5連勝。九州3冠目にあたる佐賀のロータスクラウン賞に遠征し、勝ち馬からは離されたものの2着を確保した。前走10月9日のE4戦は、外枠から難なく先頭に立つと、直線でもほとんど持ったままで楽々と後続を突き放し、4馬身差の圧勝となった。3歳馬同士の争いとなるここで、春からの成長を示してくれるだろう。リワードブライトンは11月3日のJBCクラシックにも登録があり、22日の時点で補欠の9番目なので、さすがにそこから繰り上がるのは無理だろうが、雑賀正光調教師に聞いたところ、選ばれたら出る予定だったとのことで、そうした期待の大きさもうかがえる。
グランシングは、例年の高知の3歳馬と比較しても、かなり高いレベルにあるのは間違いない。8月の建依別賞では、勝ったスパイナルコードには4馬身離されたとはいえ2着を確保。3歳のこの時期に古馬重賞で互角の争いをしたことには驚いた。今回は、その建依別賞以来2カ月ぶりの実戦となるのがどうか。
地元高知勢にとって強敵となりそうなのが、兵庫から遠征のスーパーフライ。6月から8戦連続連対中。近2走は古馬B2、B1を連勝と成長著しく、ここもあっさりという場面があっても不思議はない。ただ中距離は3走前に1700メートル戦を一度経験したのみで、そこで2着に負けているだけに、1900メートルという距離に苦しむ可能性も考えられる。
春の2冠で2、7着だったガーランドも、7月以降は7戦連続連対と力をつけている。前走古馬B3でクビ差の2着と善戦しており、この馬も例年と比べて高いレベルにある。
高知優駿でグランシングに1馬身半まで迫る2着だったミルクケーキは、その後古馬C3で1勝。逆転までは厳しいだろうが、連下なら十分に可能性はある。
◎リワードブライトン
○グランシング
▲スーパーフライ
△ガーランド
△ミルクケーキ