フィールドルージュが登録のあった東京大賞典ではなくこちらに出走することになり、それによって東京大賞典では3歳のサクセスブロッケンが補欠から繰り上がることができた。万事、めでたしめでたし。と、思っていたところ、フィールドルージュは脚部不安のため出走取消となってしまった。彩の国浦和記念で期待にこたえられず4着だったが、まだ本調子になかったとのことで、今回は陣営も期待していただろうに、なんとも残念ではある。
そのフィールドルージュが回避したことによって繰り上がったのが、準オープンのボランタス。最近では重賞を1つや2つ勝っているくらいではダートグレードに出ることがなかなかに困難だが、東京大賞典と日程が近いこともあってか、準オープン馬がJpnIIのここに出られるとはちょっと驚いた。
実績・実力では、連覇を狙うメイショウトウコンが断然。前走ジャパンカップダートGIは、カネヒキリとヴァーミリアンの間に割って入る惜しい2着。スタートダッシュがよくないこの馬にとって、ゆったり流れる長距離戦は大歓迎。斤量も他の古馬より1kg重いだけの57kgなら、前走激走の反動でもない限り負けないだろう。
前走、クイーン賞JpnIIIでユキチャンとの叩き合いを制したヤマトマリオンも距離は長いほうがいいタイプ。メンバー的には、この2頭で堅そうだ。
配当的におもしろそうなのがムーンバレイ。一昨年、昨年とこのレースを惨敗しているが、ここ2走は地元戦とはいえ連勝中で調子はいい。先手を奪ってうまくマイペースに持ち込めれば、2着に逃げ粘った昨年の名古屋大賞典JpnIIIの再現はあるかもしれない。
アンタレスステークスGIII勝ちのあるワンダースピードも、もちろん差はない。
チャンストウライは、前走地元で行われたJBCクラシックJpnIでは見せ場をつくれず10着。復活の期待をこめて。
◎メイショウトウコン
○ヤマトマリオン
▲ムーンバレイ
△ワンダースピード
△チャンストウライ