荒尾の九州ジュニアグランプリが「未来優駿」のひとつとして行われ、1着賞金が250万円にまでアップしたため、この九州ジュニアチャンピオンを賞金面では逆転することになった。
本命は、やはりギオンゴールド。その九州ジュニアグランプリでは、粘るアビンニャーを振り切ってレコード勝ち。デビューから5連勝とした。不安は初距離だが、血統的にもこの距離なら問題ないだろう。額の「扇」の流星にも注目してほしい。
相手にはミライキング。九州ジュニアグランプリは6着だったのでここは人気を落としそうだが、それだけに狙い目。その九州ジュニアグランプリは、スタートでつまずいて落馬寸前の体勢からよく持ち直した。それゆえにまったくレースにならなかった。まだ底は見せていない。
アビンニャーは、九州ジュニアグランプリで最後までギオンゴールドに食い下がったが、勝負付けは済んだ感じ。真っ向勝負では逆転は難しそうだ。
ホッカイドウ未勝利から転入し、2歳1組で2戦して1、2着のパスカルは、このメンバーに入ってどこまで。
◎ギオンゴールド
○ミライキング
▲アビンニャー
△パスカル
とりあえず決定している来年3月までの福山の重賞一覧を見ると、アラブ限定の重賞はこの紅葉賞以降は予定がない。来年、金杯のトライアルである福山アラブマイラーズや、この紅葉賞は行われるだろうか。今のところ主催者などからの発表はないが、もしかしてこの紅葉賞が、日本で行われるアラブ限定の最後の重賞となる可能性はある。あくまでも推測に過ぎないのだが。
これでユノフォーティーンが出ていれば、ほぼベストメンバーという感じになったのだろうが、11月2日のA1特別でしんがり負けし、今回は出走せず。何かあったのだろうか。なんとも残念ではある。
ここはあらためてバクシンオーから。前走は後方からの競馬となり、持ち味を生かせず5着。しかし前々走までは福山アラブマイラーズから5連勝中だった。今回は、内枠から先手を奪って押し切りたいところ。
相手はフジノコウザン。昨年夏の金杯以来、重賞タイトルからは遠ざかっているが、ここ8戦は1勝、2着6回、3着1回と、勝ち切れないながらも安定した成績を残している。
ホワイトモンスターも正月の福山アラブ大賞典で重賞初制覇を果たして以降勝ち星がないが、堅実には走っており、上位争いは間違いない。
実績からはこの3頭の争いだが、デラノキセキが不気味な存在。前走はスタートでタイミングが合わず最後方からとなったが、バクシンオーを目標に進出し、ゴール前でまとめて差し切った。A2重賞の新春賞勝ちはあるものの、A1勝ちはこれが初めて。ただ、その勝ち方があまりにも鮮やかだっただけに、勢いで今回も、という可能性は考えられる。
◎バクシンオー
○フジノコウザン
▲ホワイトモンスター
△デラノキセキ