来年は9歳になろうかというマヤノオスカーが積極的に遠征を続けて元気だ。前走JBCクラシックJpnIはしんがり負けだったが、3走前のオータムカップは笠松に遠征しての重賞勝ち。JBCの反動さえなければ、このレース連覇の可能性も高そうだ。
今回も人気薄だろうが、長距離戦で出番がまわってくるのがテンリットル。昨年、あっと驚かされた中日杯以降勝ち星から見放されているが、もともと05年4月に金沢に転入して以降、勝ち星はたったの3つ。しかもその3勝は、いずれも伝統の古馬重賞。このレースは、05年以来3年ぶりの勝利を目指す。
前走A2を勝ったシャインカイザーは、今年の百万石賞で2着。この馬も大レースで勝負強いところがありそう。
今年の金沢3歳3冠馬ノーブルシーズが古馬相手にどこまで。A2クラス連勝はあるものの、A1や古馬重賞になるといきなり苦戦。3冠を制したとはいえ、古馬相手ではさらに力をつけないと難しそうだが。
◎マヤノオスカー
○テンリットル
▲シャインカイザー
△ノーブルシーズ
岩手の2歳チャンピオン決定戦ともいえる南部駒賞には、ホッカイドウ競馬から2頭が遠征してきた。
景気のいい話があまり聞かれない岩手だが、2歳馬の重賞として1着賞金500万円は、ホッカイドウ競馬勢としてはかなり魅力的な賞金。それゆえに北海道・堂山厩舎の2頭は本気で狙ってきているのではないか。
とはいうものの、ワタリシンセイキの前走若駒賞の勝ち方も見事だった。スタートで隣の馬にぶつけられ、しかも落鉄していたそうだ。それでいて直線一気に伸びて余裕で差し切るという圧巻のレース。ダートならあらためて強いところを見せた。
ここはワタリシンセイキかホッカイドウ勢かという争いだが、好位から確実に差してくるアラベスクシーズが中心。
2連勝中のカヌマサクラ、トウホクビジンは、さらなる成長があれば一角崩がありるかもしれない。
◎アラベスクシーズ
○ワタリシンセイキ
▲モエレオフィシャル
△カヌマサクラ
△トウホクビジン