NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年は中央から転入後3連勝でリュウヨウがここを制し、01年のシズノサンデー以来6年ぶりに地元金沢勢の勝利となった。しかしやはり地区交流となってからは東海勢に分があり、今年もフルゲートの半分、6頭が遠征してきた東海勢が強力だ。
注目は笠松のシールビーバック。中央から転入初戦の重賞・サマーカップをいきなり制し、川崎のスパーキングレディーカップJpnIIIにも遠征(8着)。中央時代はダートで1000万勝ちまでで、さすがにグレードでは厳しかったが、地方同士の地区重賞なら堂々の本命だろう。鞍上の濱口楠彦騎手といえば、少し前まではクインオブクインでダートグレード戦線を盛り上げたが、そのクインオブクインは今年のオグリキャップ記念2着後に北海道に移籍。その代わりというわけでもないが、このシールビーバックで全国の重賞戦線を盛り上げてくれそうだ。
もう1頭楽しみなのはテーマミュージック。昨年夏に休養があり、秋に復帰して以降はダートグレードや、明らかに相手が強かった園田の六甲盃を除けば大崩れがない。牝馬同士のここでは能力上位で、ここのところ3連勝中と好調。05年8月の金沢・イヌワシ賞以来の重賞制覇を狙う。
この2頭の力が抜けていそうな感じだが、地元勢のフェスティブドパリに一角崩しの可能性も。昨年暮れの中日杯はテンリットルの2着、前々走の百万石賞は4着とはいえ、勝ち馬からはコンマ4秒差。牡馬のトップクラスと互角に渡り合っている意地を見せたいところ。
名古屋のオーリーテンは、4歳になった今年、16戦10勝、2着4回。前走はB1特別2着で、まだまだ上のクラスでも通用しそう。勢いで上位食い込みもありそうだ。
◎シールビーバック
○テーマミュージック
▲フェスティブドパリ
△オーリーテン