4日に行われた笠松のスプリング争覇は、単勝元返しにこそならなかった(110円)ものの、ウイニングウインドが危なげなく貫禄勝ち。2着もトミノダンディで、さらに3着に以下には大差がつき、馬連複110円、馬連単140円という予想通り、というか、予想以上の堅い決着だった。
今回の東海桜花賞も、キングスゾーンの一本かぶりになりそうだ。
ウイニングウインドとキングスゾーンを管理する原口次夫調教師は、2頭を計画的にうまく使い分けているようで、これまでに直接対決となったのは、なんと、昨年のJBCクラシックJpnIのたった一度しかない。地方競馬最高峰のレースであるだけに、それだの意気込みで臨んでいたのかもしれない。ただやはり相手は強く、ウイニングウインドが8着、果敢に逃げたキングスゾーンは11着という結果だった。
おそらく次走は両馬とも昨年と同じく、ウイニングウインドはオグリキャップ記念、キングスゾーンはかきつばた記念JpnIIIとなるのではないだろうか。
いきなり次走の話になってしまったが、東海菊花賞の予想に戻る。
中心はもちろんキングスゾーンだが、相手筆頭は、1月のマイル争覇でキングスゾーンから2馬身半差の2着があるコスモスパーブ。その後も梅見月杯3着、オープンを2、1着と安定した成績を残している。
不気味なのが兵庫のリンガスゲーム。1年ほど前に中央から転入し、その後しばらくはまったくいいところがなかったが、昨年秋からは条件クラスではあるものの5連勝中。その5連勝がいずれも後続を寄せつけずの逃げ切りだけに、未知の魅力はある。ただちょっと心配なのは、主戦の田中学騎手が、先週の船橋で騎乗停止処分を受けたことで乗れないこと。
同じく兵庫のゴールデンキャストもキングスゾーン以外のメンバーとなら十分に勝ち目はありそう。中央から転厩後は勝ち星こそないものの、笠松グランプリで2着という実績がある。中央では芝の短距離を中心に使われていたが、1400メートルまでなら守備範囲だろう。
ただ、この相手なら、唯一のダートグレード勝ち馬であるキングスゾーンにとっては負けられない一戦だ。
◎キングスゾーン
○コスモスパーブ
▲リンガスゲーム
△ゴールデンキャスト