ファン選抜の大阿蘇大賞典。
大晦日の肥後の国グランプリを勝ったエランセに、3着のワイルドコマンダー、その前日の裏番組・師走特別を勝ったケイウンヘイロー、条件戦で好成績を続けるナガノコバン、テットウテツビなど、まさにファン選抜というバラエティーに富んだラインナップとなった。
ここはエランセと、このレース連覇を狙うケイウンヘイローの争いだが、昨秋に中央から転入以来、常にトップクラスと対戦してきたエランセが中心。肥後の国グランプリに続いて年明けの荒尾金盃も勝利。さすがに佐賀記念JpnIIIはレベルが高く7着だったが、レコード決着のハイレベルなレースの経験は大きなアドバンテージになっているはず。
ケイウンヘイローは、昨年10月から今年2月まで8連勝という成績があるが、オープンからC級を行ったり来たり。A級やオープン勝ちがあるものの、一線級相手というわけではなく、エランセと比べるとやはり経験的に見劣る。前走の大阿蘇賞も2着とはえいサンライズビートから4馬身離され完敗だった。
昨年10月の九州記念を勝ったノースダンシングが逆転候補。
以下、近5走連続で2着か3着のガッツホーラー、昨年のこのレース3着のあとB〜C級で常に上位のテットウテツビ、C級格付けだが堅実な成績のナガノコバンなども3連単の連下なら十分に可能性はある。
◎エランセ
○ケイウンヘイロー
▲ノースダンシング
△ガッツホーラー
△テットウテツビ
△ナガノコバン
ところで対抗にしたケイウンヘイロー。昨年のこのレースで重賞を勝っているのだから今ごろ気づくなという話だが、母の父が有馬記念3年連続3着などイマイチくんとして大人気だったナイスネイチャ。こういう血統がちゃんと残っているのが、いかにも地方競馬という感じでうれしくなる。しかもこの馬、2006年後半には中央入りし4戦しているのだが、このとき所属していたのが、ナイスネイチャの主戦騎手だった松永昌博調教師。さらに以前の成績を遡ってみれば、九州ジュニアグランプリ2着、荒炎賞2着という成績があり、大一番ではやっぱりイマイチなのかなあという気はする。