スプリングカップは、出走12頭中、重賞勝ち馬がケイゾクの1頭のみというやや寂しいメンバー構成になった。最近では地方同士の交流や、中央への遠征が増えているため仕方のないこととは言える。
ゴールドジュニアを制したケイゾクを負かせるという存在は見当たらず、この馬が本命。古馬B2級との対戦で、8馬身差で圧勝をしていることも心強い。そもそもメンバー中、古馬に編入されて対戦しているのもこの馬しかいない。
重賞初挑戦は5頭だが、その中からもこれといった上がり馬は見当たらず、相手候補も既存勢力から。
金沢のマツノヴェイロンは、2歳時のサラブレッドチャンピオンで8着だったとはいえ、その後のJRA認定レースを6馬身差で圧勝しているだけに未知の魅力はある。年明け緒戦で中央のダート1800メートル戦を経験(12着)しているのもプラス材料。
ゴールドジュニアでケイゾクから1馬身半差の2着だったトミノジョーンズもこのメンバーなら。
重賞初挑戦組からは、ともに2連勝中のサウスファングに、ロードグリン。
個人的には今年注目(と騒いでいるのはぼくだけかもしれないが)のカルラネイチャー産駒、ケイゾクが引き続き重賞を勝ってくれることを期待したい。
◎ケイゾク
○マツノヴェイロン
▲トミノジョーンズ
△サウスファング
△ロードグリン
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六甲盃は、サラブレッドのレースとなって以降は園田1870メートル、または姫路2000メートルだったが、昨年からは園田2400メートルで行われている。
中心は、中央から移籍2戦目となるアルドラゴン。前走移籍緒戦は、スタートでハナを奪うと、直線でもリードを保ったまま危なげない勝利。チャンストウライやベストタイザンなど、ダートグレードでも活躍している兵庫の一線級不在のメンバーなら、ダートグレード勝ちの経験が生きるはず。
ただ断然の本命というわけではなく、2番手以下もそれほど差はない。
新春賞3着のあとS1を連勝しているタマモアーチスト、1月の笠松・白銀争覇を勝ったエイシンダイオー、ここ2戦連続でタマモアーチストの2着というマグマサイン、川崎記念JpnIに遠征(7着)したゲットゥザサミット、さらに印は回らなかったが新春賞で中越豊光騎手に兵庫での重賞初勝利をもたらしたバンブージーコあたりまで、展開次第でどれが勝ってもおかしくない。
◎アルドラゴン
○タマモアーチスト
▲エイシンダイオー
△マグマサイン
△ゲットゥザサミット