18日は、久しぶりにオッズパーク関連競馬場の重賞が4つも重なった。と思ったら、その次の日曜日も4つ。そのあとは一段落するものの、大晦日にはなんと重賞5つという試練が待っている。
地方競馬は今週から来週にかけ、年末年始の大一番に向けての重要なレースが続くことになる。
さて、まずは水沢の南部駒賞。
かつては東北地区の2歳チャンピオン決定戦として行われ、00〜02年には上山所属馬の3連覇もあった。その後全国交流となり、04、05年には北海道所属馬が連覇。地元岩手勢はここ7年で2回しか勝っていないというレースだが、昨年は旭川のエーデルワイス賞GIIIを制したパラダイスフラワーが凱旋勝利を飾った。
今年、地元勢ではジェベルロバーツが断然。盛岡芝のジュニアグランプリを含め目下4連勝中で、芝・ダートを問わない活躍を見せている。
これに続くのがテンショウベスト。デビュー勝ちのあとは4戦連続2着で、そのうちの3度はジェベルロバーツに先着されてのもの。
他地区からの遠征は北海道からの2頭のみで、重賞タイトルこそないものの、前走エーデルワイス賞JpnIIIで4着だったライトオブマリアが有力。
地元のジェベルロバーツか、北海道のライトオブマリアかという対戦だが、ここは強い相手に揉まれてきたライトオブマリアを軸にする。鞍上、山口竜一騎手も魅力だ。リーディング争いこそ今シーズンは五十嵐冬樹騎手に離されたものの、エーデルワイス賞、北海道2歳優駿と、2歳馬の両グレードレースを制すなど、ますます充実している。
連下には、テンショウベストと、そのテンショウベストを若駒賞で斥けたコンバットキック、北海道のもう1頭カーリヒルズまで。それ以外の馬たちはちょっと差がありそうな感じだ。
◎ライトオブマリア
○ジェベルロバーツ
▲テンショウベスト
△コンバットキック
△カーリヒルズ
-------------------
金沢では古馬4大重賞のひとつ、北國王冠が行われる。2600メートルの長丁場だ。
百万石賞と白山大賞典を制し、JBCクラシックJpnIに遠征(10着)したビッグドン不在で、馬券的には妙味のありそうな一戦。
ここは百万石賞、白山大賞典で、ともにビッグドンに真向勝負を挑んで2着だったマヤノオスカーの出番。ただちょっと気にかかるのが、そのときの鞍上だった吉原寛人騎手から、今回は中川雅之騎手に乗り替っていること。もちろん中川騎手もトップジョッキーゆえに鞍上弱化ということはないが、05年10月以来2度目の騎乗なのに加え、戦術が変わるなどして同じようなレースができるかどうか。
相手には、重賞勝ちこそないもののトップクラスで成績の安定しているサムソンリンリン。
長距離戦で要注意なのはテンリットル。金沢転入以降、A2やA1の特別では苦戦が目立つものの、交流の白山大賞典を除けば、古馬4大レースではここまで7戦して2勝、2着3回、3着1回で、馬券圏外になったのは1回のみと安定した成績を残している。
名古屋在籍時は今ひとつの成績も、転入初戦でマヤノオスカーやケンゴウザンを負かしたナムラコロンブスも不気味な存在。
ベットボトムダラーも格下だが、大崩れはなく、展開と調子次第では連にからむ可能性も十分。
◎マヤノオスカー
○サムソンリンリン
▲テンリットル
△ナムラコロンブス
△ベットボトムダラー