新設された盛岡芝2400メートルのきんもくせい賞。
盛岡芝の2400メートルといえば、サイレントグリーン。1600や1700メートルの芝では一度も勝ったことがないのに、2400メートル限っては9戦7勝、2着3着各1回という抜群の成績。前走のパンジー賞では、4コーナー最後方で外に押し出される不利がありながら、ゴール前猛然と追い込んできっちり差し切り、この舞台での勝負強さを見せつけた。
対するのは3歳のボスアミーゴ。前走OROカップは2着だが、勝ったのがコスモバルクでは仕方ない。今回初めての経験となる2400メートルでどんなレースを見せるか。
どちらをとるかだが、世代交代の期待をこめてボスアミーゴを頭で狙ったみたい。
両馬とも中団からじっくりレースを進めるタイプだけに、互いに牽制しあって伏兵が逃げ残るという展開があるとすれば、9月の桂樹杯で両馬を斥けているナイキアヘッドか。
ただオッズ的には馬単1点で勝負するしかないような気はするが。
◎ボスアミーゴ
○サイレントグリーン
△ナイキアヘッド
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高知では古馬による1900メートルの珊瑚冠賞。
と、その前に、赤岡修次騎手がスーパージョッキーズトライアルで総合優勝。12月1、2日にJRA阪神競馬場で行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)の地方代表騎手となった。
高知では、ここのところエスケープハッチやヒカルサザンクロス、オースミレパードなどの話題もひと段落な感じだっただけに、これは久々に明るい話題。
01年にWSJSで総合優勝を果たした佐賀の鮫島克也騎手は、今でこそ息子さんが中央で活躍していたり、本人もその後中央での騎乗機会が増えるなど、地方のトップジョッキーとして知られる存在になったが、当時WSJSに出場が決まったときは、中央の競馬ファンにはほとんど馴染みがなかった。赤岡騎手にもぜひがんばってもらい、ハルウララだけではない高知競馬をぜひアピールしてほしいところ。
さて、珊瑚冠賞だが、前走オッズパークグランプリ・トライアルのオパール特別を7馬身差で圧勝したサンエムウルフが中心。昨年10月に高知に転入し、いきなり県知事賞制覇。以来、高知では一度も掲示板を外していないという堅実さも光る。
相手は一長一短で難しいが、赤岡騎手のトサローラン。夏に建依別賞を制して以降は3、4、4着と今ひとつの成績だが、復活に期待したい。
オパール特別2着のオリジナルステップ、同3着のマリスブラッシュあたりが押さえになるが、サンエムウルフからではオッズ的にどこまで手を伸ばせるか。
◎サンエムウルフ
○トサローラン
▲オリジナルステップ
△マリスブラッシュ