金沢3歳重賞の最終戦、サラブレッド大賞典。
春の北日本新聞杯を制したフアンノネガイはそれ以来出走がなく、同2着のブルーアロハは9月17日の3歳A1戦で4着に敗れたからなのか、ここには出走してこなかった。
重賞路線を戦ってきた馬たちでは、北日本新聞杯、MRO金賞ともに3着のダブルアーチャーが実績上位で、マルハチヘラクレス、マツノショウマなどが続く。これらに対し、新興勢力がどのくらいの力関係にあるかが予想のカギとなりそうだ。
ただ新興勢力にこれといった目を惹く活躍馬がないため、既成勢力からマツノショウマを中心にする。1月には笠松に遠征したゴールドジュニアでマルヨフェニックスを破って勝利した実力の持ち主。9月3日の3歳A1特別を勝ち、前走古馬A2特別は6着だったものの、サムソンリンリンなどトップクラスの古馬を相手に先行し見せ場をつくった。
相手には、近走勝ちきれないものの金沢勢同士なら常に安定した成績を残しているダブルアーチャーに、MRO金賞6着後、3歳のA2、A1を連勝しているマルハチヘラクレス。
結局、既成勢力組が上位になってしまった。新興勢力からは、中央から移籍後8戦連続連対のテンエイカムカム。前走人気薄ながらダブルアーチャーをハナ差で退けたエバータイムまで押さえる。
◎マツノショウマ
○ダブルアーチャー
▲マルハチヘラクレス
△テンエイカムカム
△エバータイム
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九州大賞典(佐賀)トライアルの九州記念は、前日の九州ジュニアグランプリ同様、馬インフルエンザの影響ということで、荒尾所属馬だけでのレースとなった。それだからなのか、賞金も当初の予定よりも下げられたようだ。
前走、このレースのトライアル、サファイアカップから臨むのが、9頭中8頭。そのトライアルを逃げ切ったのは、中央500万から転入緒戦のエアラニアだった。ただ、父はアグネスワールドで、中央時代は1400メートルを1度使った以外はすべて1200メートル以下。前走勝ったとはいえ、500メートルの距離延長だけに疑ってかかる必要がある。
ここは唯一の別路線組、テイエムデウスを狙う。昨年の九州記念は1番人気ながら7着に敗れ、この馬も距離的に2000メートルは長い印象はあるが、2000メートル戦でも勝利経験がある。2カ月ぶりの実戦だが3連勝中と好調なのを評価する。
相手にはエアラニア。
トライアル3着だったシンボリスナイパーは、これが休み明け叩き2戦目となり、岩手時代の力が戻ればここで勝ってもおかしくない。
勝ち星からは1年以上遠ざかっているが、常に上位を確保する安定した成績のノースダンシングを押さえる。
◎テイエムデウス
○エアラニア
▲シンボリスナイパー
△ノースダンシング