昨年の船橋・クイーン賞GIII(JpnIII)に続く、地方のダートグレードとしては2つ目のハンデ戦。今年はさらに12月26日の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIもハンデ戦となっている。
JpnIIIならもう少しハンデ戦が増えてもいいように思う。地方馬が勝てる可能性が大きくなるという贔屓目もあるが、それ以上に馬券の妙味が増す。これまでだと地方で行われるダートグレードでは、中央馬に、地方馬1〜2頭くらいしか馬券の対象にならないというようなことも少なくなかったが、ハンデ戦なら多くの馬にチャンスが広がる。
今回のサマーチャンピオンは上が56キロのディバインシルバーで、下は地方馬4頭が52キロ。もうちょっとハンデ差がつかないと馬券的にはおもしろくないような気もするがどうだろう。
たとえば仮にGI馬とかが出てくれば、58キロとか59キロになるだろうからGIII勝ちのあるディバインシルバーが56キロなのは仕方ないとして、下は50キロくらいにしてもいいと思うのだが。
ダートグレード勝ちがあるのは、中央勢でもディバインシルバーのみ。ピークは過ぎた感じで、04年11月の笠松・全日本サラブレッドカップGIII以来勝ち星がない。連対したのもちょうど1年前の盛岡・クラスターカップGIIIがいちばん最近のもの。
ならば中心は名古屋のキングスゾーン。昨年の彩の国浦和記念GIIも、今年のさきたま杯JpnIIIも、もうちょっとのところで勝てたというレース。そろそろこの馬に順番がまわってきてもいいだろう。
中央勢ではオフィサーとライラプスに可能性がありそう。ディバインシルバーもいつ走るかわからないようなところがある上に、今回のメンバーなら勝負になってもおかしくないので一応押さえておく。フサイチホクトセイは、これまで芝のレースしか使っていないため切る。
◎キングスゾーン
○オフィサー
▲ライラプス
△ムーンバレイ
△ディバインシルバー
△ザオリンポスマン
ところで、ライラプスの鞍上は鮫島良太騎手。佐賀でも親子対決かと思ったところ、残念ながらサマーチャンピオンには父の鮫島克也騎手に騎乗馬がない。なんとも残念なところではある。