NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
例年、お盆の時期に行われている名物レースだが、前々日に行われた佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIと、前日の水沢・クラスターカップJpnIIIにそれぞれ東海地区から有力馬が遠征。ここには金沢から1頭の挑戦があるものの、8頭立てのやや寂しいメンバー構成となった。
条件クラスからの挑戦も少なくなく、勝負になるのは近走で重賞やオープンクラスを勝っている、マヤノサムサラ、マサアンビション、ウイニングウインドの3頭だろう。
ただし、この3頭に順番をつけるとなると、ちょっと悩む。
中心は、連覇がかかるウイニングウインド。原口次夫調教師、安部幸夫騎手は、前々日のサマーチャンピオンを制したキングスゾーンと同じコンビ。おそらくどちらも勝てる可能性を考えて、使い分けてきたのだろう。今シーズンは、中央芝への挑戦を別とすれば、オグリキャップ記念を制し、前走名港盃でも2番手追走から直線抜け出して楽勝と、東海勢同士なら安定した成績を残している。
安定感でいえば、マサアンビションも抜群。今年中央からの転入以降、ダートグレード以外では5戦4勝。4月の東海桜花賞ではキングスゾーンに競り勝っている。
金沢のマヤノサムサラが不気味な存在。中央から転厩した南関東のA級では入着すらできなかったが、金沢転厩初戦のA1ダイヤモンド特別では、4番手追走から3コーナー過ぎで先頭に立つと直線は独走。金沢に転厩したことで状態が上向いていれば、名古屋2強の一角崩しがあってもおかしくない。
人気が集中しそうで、馬券の買い方が難しそうなレースではある。
◎ウイニングウインド
○マサアンビション
▲マヤノサムサラ