ばんえい競馬が存亡の危機に立たされている。
新聞などでは「廃止」という見出しとともに、今の帯広開催で最後かという記事が目立つが、まだこれで最後と決まったわけではない。
旭川、北見、岩見沢はすでに撤退を表明し、厳しい状況ではあるものの、まだ帯広での単独開催の道は残されている。
赤字を出さないやり方があれば、十分に存続の可能性はあるのだ。
署名運動など、さまざまなところで存続へ向けた運動が起きているが、ぼくも微力ながら「つづけよう!ばんえい競馬」というホームページを立ち上げ、赤字を出さないための方策をみなさんから提案していただいている。
ぜひとも、ご協力いただければと思う。
もちろん一番の協力方法は、オッズパークでたくさんばんえい競馬に投票していただくことだが。
7日には園田伝統の重賞、園田金盃(2400メートル)が行われる。
「伝統」とはいうものの、兵庫の場合はそれを永く築いてきたのがアラブの競馬だ。
今回の園田金盃には前走、楠賞を使っていた馬が4頭。楠賞といえば「アラブ優駿」というくらいで、これがサラブレッドの、しかも古馬も混合のレースというのには今でも違和感があるという人も少なくないのではないだろうか。
余談はともかく、その楠賞で一騎打ちとなった古豪ロードバクシンと3歳馬ジョイーレがここでも上位。
今回はジョイーレを中心にする。3歳前半までの勝ち切れなかった頃はともかく、その後は一度負けても続けては負けないという印象がある。と思って成績を見てみると兵庫ダービー以降はきっちりと2着と1着を交互に繰り返している。あまりに安易な予想ではあるが今回は1着になる順番。
相手筆頭はロードバクシンだが、近走オープンクラスで2着をはずしていないベストタイザンにも魅力がある。ただ、3走前にロードバクシンにクビ差先着して勝っているのだが、当時はロードバクシンより1.5kg軽かったのに対し、今回は逆に1kg重くなっているためあまり強気にはなれない。
それならば楠賞で、向正面で早めに仕掛け、3コーナーではジョイーレに並びかけ一旦は先頭をうかがったレッドペガサスの復活の可能性にもかけてみたい。
いずれにしてもジョイーレを頭の馬単で。
◎ジョイーレ
○ロードバクシン
▲レッドペガサス
△ベストタイザン
3日に行われる金沢のヤングチャンピオンだが、ブラックムーンが大井に転出してしまったのは残念。デビュー4戦めでの初勝利から無敵の6連勝で、兼六園ジュニアカップもプリンセスカップも着差以上の圧勝だった。ただ、金沢でこれだけ強かった馬が南関東や全国区でどんなレースをするのかという意味では楽しみ。全日本2歳優駿GIには登録がないので、12月30日の東京2歳優駿牝馬(大井)を狙っているのだろうか。
ここは、プリセスカップでそのブラックムーンと3/4馬身差接戦の2着で、3着以下をちぎったフアンノネガイが断然だろう。ここまで4戦2勝、2着2回で、ブラックムーンにしか負けていない。しかもその2戦ともに接戦だった。
メンバーをみると、ブラックムーンやフアンノネガイにちぎられている馬が多く、やはり逆転は難しそうだが、相手筆頭はサクラフブキオーだろう。デビューしてしばらくは大敗が多かったが、秋以降は成績が安定し、前走のアンタレス特別では追い込んでフアンノネガイにクビ差まで迫った。
この2頭の組み合わせを本線に、オッズ的に押さえの馬券をどこまで買えるかだが、可能性があるとすればミカワノボスとハーベストピーチあたりだろうか。
ミカワノボスは、前走アンタレス特別で2着のサクラフブキオーから2馬身差の3着と、それほど負けていない。
ハーベストピーチは、プリンセスカップで果敢にハナを奪ったものの1、2着馬に早めに来られて後退し、差のある4着。しかし3走前、前走と、勝つときは圧勝で、マイペースで逃げられれば力を発揮しそうだ。
ただし、全馬1700メートルは未経験なので、波乱の要素はなくもない。
それでもやはりフアンノネガイは、血統的にも、これまでのレースぶりからも、距離延長がマイナスになることはなさそうだ。よほど無謀に逃げる馬や、捨て身で競りかけてくる馬などがいて、むちゃくちゃな展開にでもならない限りこの馬の頭は堅いと思う。
◎フアンノネガイ
○サクラフブキオー
△ミカワノボス
△ハーベストピーチ