福山の金杯には3歳馬のバクシンオーが挑戦して注目されたが、園田の摂津盃にも2頭の3歳馬が挑戦してきた。
メイセイオペラ産駒として注目されているジョイーレは、一時は大井の黒潮盃に遠征してくるような噂もあったが、結局は地元の古馬に挑戦することになった。重賞未勝利というのがなんとも不思議で、重賞2着がなんと4回もある。とにかく重賞タイトルがほしいということで選んだのがこの摂津盃なのだろう。
もう1頭の3歳馬は、牝馬のビビットプラム。こちらも3歳牝馬の重賞、園田クイーンセレクションでの2着があるのみ。49kgの軽量で上位への食い込みを狙う。
どんなオッズが付くのか興味深いところだがモエレトレジャーを本命にしてみたい。川崎から兵庫に移籍後の2戦はいずれもダートグレードへの挑戦。GII勝ちの実績があり58kgを背負わされいずれも二桁着順だったが、メンバーが大幅に軽くなったここでハンデ56kgならどんなレースをするのか楽しみなところ。園田というか南関東以西での出走はこれが初となる。
ジョイーレを対抗、とも思ったのだが、六甲盃、オグリキャップ記念といずれも2着のマイネルサイプレスが56kgでジョイーレと2kg差。古馬としての経験を買ってマイネルサイプレスを2番手にとる。なんとか重賞を勝ってもらいたいのだが残念ながらジョイーレは3番手評価。
以下は、六甲盃3着のタマモビクトリーに、兵庫大賞典6着は勝ち馬とはそれほど離されているわけではなく、その後も大崩れのないホクザンスターダムまで。
ビビットプラムは49kgでもこのメンバーが相手では厳しい。
モエレトレジャーの単勝とか馬単とかで勝負するほどの確信もないので、高配当を期待して手広く3連単で。
◎モエレトレジャー
○マイネルサイプレス
▲ジョイーレ
△タマモビクトリー
△ホクザンスターダム
この時期は各地の競馬場で重賞が行われ、無意識のうちに何度も「お盆恒例の……」と書いてしまっているかもしれないが、笠松のくろゆり賞も例によってお盆恒例の重賞だ。
注目すべきはやはり名古屋のレッドストーンだろう。今年は元日の名古屋記念で5着に負けて以降は、中央との交流以外ではほぼ完璧な成績。2着に負けた前々走のA1特別も50kgという軽量のウイニングウインドの逃げ切りを許したもの。今回、そのウイニングウインドと同斤量ならこの馬が中心。
ちょっと不安なのは、3コーナーポケットからのスタートですぐに4コーナーとなる笠松の1600メートルで大外枠に入り、ハナ争いになると思われるウイニングウインドが3番枠に入ったこと。ただ、力関係のはっきりした東海勢同士の対戦であれば大崩はしないだろう。
レッドストーンがスプリングカップ、オグリキャップ記念を連勝したころ、角田輝也調教師は「1800〜2000の距離を集中して使っていく」と話していたのだが、マーキュリーカップGIII(13着)のあと、この時期はおそらく適鞍がなかったのだろう。
相手も素直にウイニングウインド。前走名港盃では前2頭から離された3着に敗れたが、先着されたのが、GII勝ちの実績があるタカラアジュディと、その後地元金沢のイヌワシ賞で人気のビッグ2頭をまとめて負かしたマヤノオスカーでは相手が悪かった。
今回は枠順の関係でウイニングウインドが勝つ可能性もあるが、馬連複はレッドストーンとの1点で間違いないような気がする。
3着候補には、まだ底を見せていないニッシングリンと、今年1月の白銀争覇を制し、続くマイル争覇でも接戦の3着だったマルヨサンデー。
◎レッドストーン
○ウイニングウインド
△ニッシングリン
△マルヨサンデー