周りまでぱっと明るくなるような笑顔とハキハキしたしゃべり方が印象的な成田 可菜絵選手(大阪112期)。
近況と、10月6日(土)に行われた『オッズパークpresents ガールズケイリンDAY2018 in 帯広競馬場』に出演時のお話を伺いました。
山口:まずは帯広競馬場でのイベントのお話を聞かせてください。成田選手のご出身は北海道ですよね。行ったことはありましたか?
成田:いや、帯広競馬場はそれまで行ったことがなかったです。ばんえい競馬も初めて見ました。迫力がすごくてびっくりしました!
山口:さらに馬にも乗ったんですよね。
成田:そうなんです。最初はエキシビションレースと聞いていたので、イベント参加のガールズ選手みんな(注:イベントは成田選手の他にも、小林莉子選手(東京102期)、元砂七夕美選手(奈良108来)、野本怜菜選手(埼玉114期)が参加されました)で「私たちで自転車のレースするのかな?」と話していたんです。まさか馬に乗せてもらえると思っていなくて。朝行ってから試しに乗せていただいて、そのときも速くてびっくりしました。
山口:試しに乗せてもらった時とレースでは違いましたか?
成田:全然スピード感が違いましたね。自転車とまた違う迫力でした。坂とかもあって、一つ目の坂はスタートの勢いでのぼっていくんですが、二つ目の坂が勝負の分かれ目らしいんです。馬も疲れちゃうみたいで、時々止まったり。
自転車みたいに最後の追い込みとかもありました。馬の気分が重要なんですが、それも含めてのレースみたいです!
山口:貴重な体験でしたね。
成田:はい!まずばんえい競馬に行けるというのも貴重な体験だと思ってお受けしたんですが、まさかそこで馬にも乗れるなんて感動しました!
山口:他にもトークショーなどもあり盛りだくさんでしたね。
成田:そうですね。トークショーもあり、その他にもレースの表彰プレゼンターなどをさせていただきました。
山口:それもなかなか出来ないことですね。
成田:選手をしていると、表彰されることはあっても表彰することはなかなかないですね(笑)。しかもレースに私たちの名前を付けていただいたんです!『成田可菜絵賞』!プレゼンターだけじゃなくて、馬券にも冠は入るので、それを見たときに感動しました。
山口:『成田可菜絵賞』は買いましたか?
成田:もちろんです!記念に馬券は取ってあります。どの馬を買っていいかわからなかったので、誕生日の日付で組み合わせたりしました。他の選手もみんな買ってましたよ!
山口:他のレースも買いました?
成田:参加のガールズ選手4人で、全力で買いました!私は当たらず......。当たったのは莉子(小林莉子選手)くらいかなぁ(苦笑)。
山口:高配当が惜しかったレースがあったんですってね。
成田:そうなんです!みんなでレースを見ていて「え!来た?結構配当良いよ」と大興奮でした。そしたら3着の馬と4着の馬が逆転していて......。「残念!」と爆笑しました。結構僅差で、みんなでゴール前の映像を見て「あー、逆だねぇ」と(笑)。
山口:いろんな意味で盛り上がったんですね(笑)。
成田:そうですね。1日楽しかったです。
私たちが馬に乗せてもらって走ったエキシビションレースも、ナイターの最終前くらいだったんですよ。ばんえい競馬のお客さんも最後までとてもたくさんいらっしゃって、すごいなぁと思いました。
私は北海道出身なんですが、ばんえい競馬の中継に私が出演しているのを見て、地元の友達が連絡くれたりしました。
山口:それは嬉しいですね。
成田:はい、とても嬉しかったです。友達に私のガールズケイリン選手の姿を見てもらえたし、PRとしても大きかったと思います。私たちも1日でいろんな体験をさせていただきました。
山口:「今度はガールズケイリンも見に行くよ」などはありましたか?
成田:たくさんの方が興味を持ってくださって、私たちにたくさんお声掛けいただきました。競輪は函館だから、帯広からは遠いんですが、少しでも覚えてくれてテレビなどで見てもらえたら嬉しいですね。
山口:イベントの参加自体はいかがですか?
成田:今回は帯広と遠かったので、正直に言うと大変な部分もあります。移動中などは練習も出来ませんからね。でも、北海道は地元ですし、そういう意味でも協力させていただこうと思いました。結果としては、本当に貴重な体験をさせていただいたのでありがたいです。
遊びに行かせてもらっている、くらい楽しかったです。
山口:それは良かったですね。
ではレースについてもお伺いさせてください。近況はいかがですか?
成田:最近は調子が悪いです。ここ何場所か決勝にのれていないので。少しでも早く巻き返していきたいです。
山口:最終日の1着は戻っている証拠なのではないですか?
成田:そうだと良いんですけどね......。まだ自転車と身体がしっくりきていないんです。練習でいろいろ試している所ですね。
山口:何かを変えてから、しっくりのこないんでしょうか?
成田:少し前に体調を崩してしまってからですね。そこからがいまいちリズムにのれないんです。予選からしっかり走れていない気がします。
でも、ここで腐らないようにしなきゃと踏ん張っています。気持ちはとても大事なので、落ち込まないように頑張りたいですね。
山口:ここで持ちこたえるには、やっぱり練習なんでしょうか?
成田:そうですね。練習でも中途半端ではなくやりきるとか、後は食事の面でもいろいろ気をつかって試しています。
山口:一歩一歩ですね。
成田:そうですね。最近は練習もしっかり出来ているので、少しでも戻ってきているといいなと思います。
山口:新人の頃とは戦法の変化はありましたか?
成田:最近は自分から動くことを心掛けています。そうすると良い着にも繋がったりするので。何もしないより、まず動く。そうしたら何かの結果は出るので、それを意識しています。
山口:以前も仕掛けて、位置取りをしてというイメージがありましたが、さらに動くことを意識されているんですね。
成田:最近は「自在」と言われることが多いんですが、何でも出来るようになりたいのでそれも目標にしています。縦脚もあるし、位置も取れるという、うまい選手になりたいです。
そうするとレースの展開も、自分の有利なものになると思うんです。
山口:今年ももうすぐ終わりですが、年内の目標は何ですか?
成田:今年中に優勝したいと、ずっと言っているんですが、少しつまずいていますね。最後に巻き返して優勝したいです。
山口:今の練習環境はどのような感じですか?
成田:私はとても良い環境だと思います。大阪はグループとかではなく、競輪場に来ている方と一緒に練習させてもらうので、女子も男子も一緒にします。今は練習を見ていただいている先輩選手と一緒に主に頑張っています。
山口:一人でするよりは何人かでやった方がいいですか?
成田:そうですね。その先輩に今は頼り切っています(笑)。他の方とも一緒になったら、わいわいとしながら、お互いに切磋琢磨できる環境なので、とても良いと思います。ありがたいですね。
山口:練習の合間の息抜きは何ですか?
成田:おしゃれが好きなので、お買い物に行ったりネイルをしたり、最近は落ち込んでいたので髪の毛を明るくしてみました!
おいしいものを食べに行って気分転換するときもありますね。
後は、USJの年間パスポートを買ったので時間を見つけて行きたいです。岸和田周辺からだととっても近いんですよ。もう元が取れそうな勢いです(笑)。
山口:リフレッシュすると、練習やレースも集中できますね。
成田:そうですね。気持ちを切り替えて頑張りたいです。
山口:最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
成田:一日でも早く優勝出来るように頑張るので、応援お願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA