平塚競輪場で開催された年末のガールズケイリン総決算レース、「オッズパーク杯ガールズグランプリ2017」を優勝し、5度目の挑戦でみごと女王に輝いた石井寛子選手にレース直後、喜びの声を聞きました。
オッズパーク編集部(以下OP編集部):ガールズグランプリ2017、優勝本当におめでとうございます!
石井:ありがとうございます!
OP編集部:5年連続5回目の出場ということで念願の優勝だと思いますが、今の率直なご意見をお聞かせ下さい。
石井:5年連続で出場することも本当に大変なんですけど、ガールズ選手みんなの夢はガールズグランプリを優勝することなのでそれが達成できて本当に嬉しいです。
OP編集部:去年は負けて特に悔しかったと前夜祭でのコメントにございましたが、今年のグランプリに臨む気持ちは今までと異なりましたか?
石井:去年までは出場できて嬉しい、よかった~という感じだったんですけど、今年は絶対に優勝すると決めてレースに臨みました。その強い気持ちがあって勝てたんだと思います。
OP編集部:今年はトレーナーの方も代わり調整もうまくいっているとのことでしたが、具体的に何をどう変えたからうまくいったとお考えでしょうか。
石井:京王閣の田谷 勇さん(54期)や中村 由香里さん(102期)をはじめ、その他多くのトレーナーの方々にすごくお世話になっていて、いつも朝練で走り方やポジショニングなどすべてを見て頂き、そのアドバイスをもとに練習してひとつずつ徐々に改善していった結果だと思います。
OP編集部:レースについてですが、スタートで梶田選手に次ぐ2番手につけました。これは狙い通りだったのでしょうか。
石井:なるべく前へ前へと考えていて3番手以内に入れたらなと思っていましたが、2番手につけられたのでそこは100%完璧にいきましたね。
OP編集部:石井選手と奥井選手が先行を争うような形になり、外に長澤選手がつけてと。あそこは結構激しく見えましたがどうだったでしょうか。
石井:誰が来るか見ていなくて、人が来たー!と(笑)。でもうまく飛びつけて、誰が来てもいつも通りレースをしようと思い走りました。
OP編集部:ゴール直前はかなり接戦でしたが、勝った!という感じはありましたか。
石井:いや全然!(笑)届かなかったかな~と思っていましたが、お客様の「寛子おめでと~!」という声が届き勝ったんだなと。
OP編集部:来年は女王として戦っていくことになりますが、心境はいかがでしょうか。
石井:ほんとですねぇ。でも今年は色々な新しいことも試して新人のような気持ちでやっていましたし、これからも新しい刺激を受けながらまだまだ強くなっていきたいです。
OP編集部:ちなみにガールズグランプリで獲得した賞金はどのように使いますか?
石井:震災関連の寄付をしたいと思います。あとはみんなで打ち上げです!(笑)
OP編集部:それでは最後にオッズパーク会員へのメッセージをお願いします。
石井:いつも応援ありがとうございます。来年もグランプリを勝てるように頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / オッズパーク編集部
昨年のオッズパーク杯ガールズグランプリで2度目の優勝を果たした、104期の梶田舞選手(栃木県)。女王として、5年連続5度目のグランプリに挑みます。
赤見:今年もグランプリ出場おめでとうございます。
梶田:ありがとうございます。去年優勝してて今年出られないっていうのはイヤだったんですよ。今年は悩んだ時期も多くて、成績的にもギリギリの位置にいましたから、出場が決まった時には嬉しいというよりホッとしたというのが一番の気持ちです。
赤見:去年のグランプリは2度目の優勝を果たしました。改めて振り返っていただけますか?
梶田:2014年に優勝した時はびっくりだったんですけど、去年は連勝が続いた中でグランプリを迎えられて、自分自身にプレッシャーをかけていました。点数も上だった気がするし、重い印をつけてくれた方が多かったように思います。周りの期待も大きかった中で、いい緊張感を持って戦うことができました。
赤見:落ち着いたレース運びでしたね。
梶田:そうですね。グランプリメンバーの方と他の開催でも走らせてもらうことがあったので、このくらいかなっていう自分の力量を把握できていました。その中でレースの組み立てをして、でも思い通りではなかったです。もっと前を取りたかったけど取れなくて。誰かは動くだろうなと思っていたので、奥井さんがどこから先行するかとか、(児玉)碧衣ちゃんとかもどこから来るのかなとか考えてました。
赤見:この大きな舞台で2度優勝するというのは本当にすごいことだと思います。
梶田:1回目は嬉しかったが強かったですけど、2回目はホッとした気持ちが強かったですね。良かった良かったみたいな(笑)。
赤見:今年は10月に200勝を達成されました。
梶田:同期の中では3番目なので、そんなに早いというわけではないんです。タイトルとか大きなところで結果は出させてもらってますけど、身近な勝利は石井(寛子)さんや山原(さくら)さんの方が多いですから、そこはまだまだ頑張らなければいけないところです。
赤見:やはりそのお2人は刺激を受ける存在ですか?
梶田:競技をやって来た方というのは知識が豊富で、やっぱり違うなと思うんです。同期には他にも田中まいさん、明珍裕子さん、田仲敦子さん、井上玲美さん、三宅愛梨さんと、競技をしてきた方がたくさんいるんです。競技から上がって来た人の知識っていうのは私にはないので、そういう意味で羨ましいなと思うことはありますね。競技出身ではない同期にも刺激を受けますし、本当に周りに恵まれたなと思っています。
赤見:今年はここまでどんな一年でしたか?
梶田:今年は本当に苦しみました。2回グランプリを獲って改めて思ったんですけど、獲ることよりも獲った後の方がキツイというか。周りからの目も変わりますし、そういうことに対応しきれていないんです。1回目に獲った時も悩んだんですけど、2回目獲らせてもらって、自分がまだ変わり切れていないというか、2回獲った人としてできていないことが多すぎて...。悩みに悩んだ一年だったかなって思います。
赤見:グランプリは一度獲るのももちろん大変ですが、2度獲ったのは梶田選手が初ですから、注目度も上がりますよね。
梶田:そうですね。周りからの目はすごく変わったというか、全然違う気がしています。グランプリを勝ってすごく嬉しかったですけど、獲って終わりじゃないし、嬉しいことばかりというわけでもなくて。失うものもあるんだなって思いました。
赤見:それはもう勝った人にしかわからない苦悩ですね。
梶田:そういうのも割り切る力があればよかったんですけど、まだ自分の中で消化しきれていないというか。そこが成績の不調にも繋がってしまったんじゃないかなと思います。
赤見:何が支えになりましたか?
梶田:一番は家族ですね。そこは間違いないです。離れて暮らしていて、去年は1回くらいしか会わなかったんですけど、今年は自分が参ってしまってちょこちょこ顔を見に行ってました。東京に行った時には食事に行ってもらったり、そういう部分では甘えてしまったと思います。
赤見:デビュー5年目で、グランプリは5回連続5度目の出場です。初年度から素晴らしい成績が続いていますね。
梶田:5年続けてやれたというのは嬉しいですね。選手は毎年どんどん増えていて、学校生から入って来る子たちは本当に柔軟で。私がもし5期生6期生とかでデビューしてたらこんなに対応できないと思うし、すごい選手がどんどん出てきてますよね。でも世代交代をしているわけではなくて、彩ある選手が増えているというイメージです。自分は2期生ですけど、1期2期がダメになったわけではなくて、レベルの高い選手が全体的に増えたと思います。
赤見:その中でみんなが目指す頂点を2度も獲っているというのはすごいことですよね。
梶田:自分自身はあんまり意識してないです。ただ、同じことをやってても周りからの対応は変わってしまうんだなっていうことを改めて感じた年でした。もっともっと考えて過ごさなきゃいけないなと。私らしくいたいって言える段階ではなくなってしまったのかなと思います。この仕事がこれからも長く続いて欲しいと思っているので、自分なりに考えてやっているんですけど、そこは自己満にならないようにやりたいです。
赤見:グランプリに向けての調子はいかがですか?
梶田:今年は本当に調子が上がらなかったのですが、グランプリのメンバーと足並みが揃うように練習していて、良い雰囲気になってきました。今は脚作りを頑張ってやっています。
赤見:平塚の印象はいかがですか?
梶田:一年に1回くらいしか走ったことがなくて、2014年が最後だったかなと思うんですけど、その時は優勝しました。なので、いいイメージを持っていますね。
赤見:では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
梶田:いつも応援していただき、ありがとうございます。私の目標は、たくさんの方に応援される選手になることと、グランプリを獲ることなので、それが今年両方達成できるように走りたいです。そのためには感動のある走りをしなければならないと思うので、それも目指して頑張りますのでぜひ応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 赤見千尋
※写真提供:公益財団法人 JKA
3年連続3回目のグランプリ出場を決めた、106期の奥井迪選手(東京都)。昨年のオッズパーク杯ガールズグランプリでは先行して惜しくも2着でしたが、今年こそは優勝を狙います。
赤見:まずはグランプリ出場おめでとうございます。3年連続3回目の出場ですね。
奥井:ありがとうございます。出場できてすごく嬉しいです。3年の中でも今年は苦しんだ時期があって、その中でグランプリに出られたことは嬉しいというのが素直な気持ちです。
赤見:グランプリというのはどんな存在ですか?
奥井:ずっとそこを目指して来て、そこを勝つためにやっているので、大きな目標ですね。しかも今すごく選手の数が増えて、年々レベルが上がって来ているわけで、その中でみんながグランプリの舞台を目指しているわけじゃないですか。年々難しくなってきている中で7人に入れたことは嬉しいですね。
赤見:去年のグランプリは2着でした。いいレースを見せていただきましたが、ご本人としてはいかがでしたか?
奥井:地元立川開催だったこともあったし、いつも「先行で魅せる」ということを言ってきたので、そこを大事にしてました。気持ちも込めて走ったんですけど、勝つというのはなかなか難しいですね。
赤見:本当にあと少しでしたね。
奥井:いや~、自分の中ではあと少しじゃないんですよ。最後4コーナーから脚残ってなかったし、やっぱりそこは力の差というか、グランプリを先行で逃げ切るにはまだまだだなって思いました。それを痛感しましたね。周りの方々からは「惜しかったね」って言っていただくんですけど、自分の中ではそういう感じではないんです。
赤見:以前もお聞きしましたが、なぜそこまで難しいと言われる先行にこだわれるんですか?
奥井:やっぱり自分にしかできないことなのかなと思うし、ここまで自分が一番先行に魅了されているんだと思うんですよ。一番強い勝ち方だし、その勝ち方で勝ちたいんです。その想いもガールズケイリンの中で一番強いんだって思っています。先行を続けるっていうのは自分にしかできない走りなんじゃないか、今100人以上に増えた選手の中でも自分だけができることなんじゃないかって思っているんです。
赤見:迷う時はないですか?
奥井:今年けっこう苦しくて、実は迷った時期もあったんです。でもやっぱり自分がやりたいレースは先行だし、捲り(まくり)をする選手はたくさんいるけれど、先行にこだわって走るというのはたくさんの選手がいる中で自分にしかできない走りなのかなと思ったら、やっぱり貫きたいと思いました。ただ先行するっていうだけではなくて、自分としては想いも込めて走っているし、こだわっているからこそ、見ている方に伝わるものがあるんじゃないかって。周りの方からも応援の言葉をいただいているし、そこは大事にしたいです。
赤見:ここまで先行にこだわって、しかも結果を出しているところがすごくカッコいいなと思います。本当に気持ちが強いですよね。
奥井:強くないんですよ。特に今年は心が折れるかと思ったことが何度もあって。でもレースになるとやることは一つだなって思えるから、そこは自分の強みでもあるのかなって思います。
赤見:今年は具体的にどの辺りがキツかったんですか?
奥井:夏に体調を崩してしまってから、なかなか思うように立て直しができなくて。それに優勝もあんまりできてなかったですし、先行で結果が残せなくて、デビューしてから初めて「そろそろ先行するのも潮時なのかな」って思ったこともありました。
赤見:どうやって踏ん張ったんですか?
奥井:ファンの方に「奥井には先行だよね」って言ってもらうことが大きいです。背中を押してもらいました。やっぱり自分にはそういう走りを期待してもらっているんだなっていうことを感じたし、まだまだ諦められないなって。
赤見:今の調子はいかがですか?
奥井:今までってグランプリに向けてあまり意識することなく、他の開催と同じようにしてきたんですけど、今年は決まってからグランプリに向けてやってきたので、気持ちの部分でも上がってきてます。
赤見:今年の舞台は平塚です。どんな印象ですか?
奥井:そんなにこれまで走る機会はなかったんですけど、すごく走りやすいイメージがあります。先行でもチャンスがあるバンクなのかなって。立川よりは(笑)。
赤見:今年も先行にこだわったレースを見せていただけますか?
奥井:そうですね。自分の走りにこだわって、それで結果がついてくれば最高です。やっぱり自分の一番いい走りをグランプリでしたいなと思っています。
赤見:では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
奥井:いつも応援ありがとうございます。グランプリも自分らしく先行で魅せたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 赤見千尋
※写真提供:公益財団法人 JKA
2年連続2度目のオッズパーク杯ガールズグランプリ出場を決めた、106期の児玉碧衣選手(福岡県)。昨年は初出場で3着と見せ場十分なレースでしたが、今年はもちろん優勝を狙います。
赤見:2年連続グランプリ出場おめでとうございます。
児玉:ありがとうございます。出場が決まったことは嬉しいですけど、出ることは当たり前だというくらいに思っていました。まだ大きいレースで一度も優勝したことがないので、今年こそは優勝するぞという気持ちで毎日練習しています。
赤見:デビュー3年目で2年連続グランプリ出場というのはものすごい成績だと思います。
児玉:いや、たまたまなんですよ。ガールズケイリンコレクションとか大きいレースになると勝てないので、本当にまだまだだと思っています。
赤見:選手の数がかなり増えた中で、グランプリ出場の7人に入る争いも激化していますね。
児玉:そこはあんまり深く考えてなくて。これくらいはできるだろうって思っていたんです。でもそういうところが大きなレースで勝てない要因なのかもしれないですね。
赤見:去年はグランプリ初出場で3着という成績でした。
児玉:去年も優勝する気で前検日に入ったんですけど、3着で。実は今まで負けても悔しいと思ったことがなかったんです。それこそ、これまではコレクションで負けてもそこまで悔しいと思わなくて。でもグランプリで初めて、「悔しいってこういう気持ちなんだ」って知りました。あのレースで気持ちが大きく変わったなと思っています。
赤見:去年のグランプリを具体的に振り返ってください。
児玉:もう終始慌ててました。動いて行ったら前にいる(梶田)舞さんが併せて来て、全然自分の力が全部出せずにゴールしちゃったという感じで。何もできなくて本当に悔しかったです。グランプリというのはお客さんもすごく多いし、雰囲気もピリピリしているし。コレクションでも緊張感はありますけど、グランプリはこれで賞金女王が決まるので、みんな優勝したいという気持ちがものすごく高くて。自分はその気持ちがみんなよりも低かったのかなって。
赤見:今年はその悔しさを持っての一年だったんですね。
児玉:はい。もう同じ思いはしたくないので。今年こそはと思っています。
赤見:成績も去年以上でここまで優勝17回。今年はどんな年でしたか?
児玉:去年と比べて、練習時間や本数は変わらないんですけど、一番は自分の気持ちが変わりました。去年と同じように練習していても、気合が違うというか。去年まではどこかやらされていたという部分もあったかなと思うんですけど、今年は自分から「やります!」ってなって。そこが一番変わってレースにも影響しているんじゃないかと思います。今年もまだタイトルは獲れていないんですけど、その分去年と違ってコレクションとかでも先行して主導権を取っているし、みんなよりも長めにもがいてると思っているので、去年よりは自信はありますね。
赤見:児玉選手がタイトルを獲ったことがないというのは意外な感じがしてしまいます。
児玉:前検日になると自信をなくしてしまうんですよ。「どうしよう、どうしよう」って...。普段みたいに自信を持ってレースをすればいいのに、大きいレースだとそれができなくなってしまうんです。そこが自分の弱いところですね。
赤見:なかなかメンタルコントロールは難しいですね。
児玉:そうなんですよ。自分が一番だって思って走れるように頑張ります!
赤見:今年は通算100勝を3月に達成されましたね。
児玉:そこは全然意識してなかったです。100勝早くしたいなとかは考えていなくて。ファンの方に教えてもらって初めて「あ、100勝したんだ」って思ったくらいなので(笑)。
赤見:今年は2度目のグランプリです。
児玉:グランプリは本当にピリピリした雰囲気になるんですけど、去年からそういうところで走らせていただいて、その中で揉まれて経験を積ませていただきました。ただ、去年と比べて緊張感はありますね。
赤見:グランプリに向けての準備はいかがですか?
児玉:どこが追い込む時期なのかっていうのがわからないんですけど、いろいろな方にアドバイスをいただきながら試行錯誤しています。
赤見:今年の舞台は平塚です。
児玉:割と相性がいいんですよ。けっこう高速バンクって言われているので、スピードがある自分にとってはいい舞台だなと思っています。もう迷ったら終わりだと思うので、逃げにしてもマクリにしても、「ここだ!」と思ったところで思いっきり緩めず行きたいなと思っています。
赤見:では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
児玉:いつもたくさんの応援ありがとうございます。まだ大きいレースで優勝できていないので、今年のグランプリこそ優勝して、応援してくれている方々に恩返しができるよう精いっぱい頑張ります。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 赤見千尋
※写真提供:公益財団法人 JKA
今年はいわき平でのガールズドリームレースを連覇。選考順位1位で2回目のオッズパーク杯ガールズグランプリへの出場を決めた高木真備選手(東京106期)。今年こそ優勝という強い思いを話してくれました。
山口:2年連続ガールズグランプリ出場おめでとうございます。今年は選考1位での出場ですね。
高木:選考順位よりも、ガールズグランプリで優勝した人が賞金女王なので今の順位は気にしていないですね。
山口:昨年は初めてのガールズグランプリでした(6着)。いかがでしたか?
高木:昨年はずっとグランプリに出場することを目標にしていたので、出られたことが嬉しかったんです。でも他の2回目以降の出場選手は優勝するために走っていたので、その人たちと比べると勝つことへの意識が薄かったのかなと今は感じます。その時は精一杯だったんですけどね。今年はその経験を活かしたいと思います。
山口:今年もグランプリを見据えて、年頭からレースをしていたんですか?
高木:昨年のグランプリは何も出来ずに悔しい思いをしたし、応援してくれた方にも申し訳なかったです。今年は出るのは当たり前、そこで優勝するというのを目標に1年間走ってきたので、気持ちは昨年とは全然違いますね。
山口:今年のいわき平でのガールズドリームレース。優勝インタビューの時にグランプリの話題が出ました。2年連続の優勝は自信になりましたか?
高木:昨年のコレクション(2016年8月松戸)でビッグレース初優勝したときは「勝っちゃった!」という驚きの方が大きかったんですが、今年のビッグレース(ガールズコレクションやサマーナイトフェスティバル)はグランプリに繋がるように「優勝しにいく!」という強い気持ちを持って臨めたことが、昨年とは一番違うところです。なので、その強い気持ちで、狙って優勝できたのは自信になりました。
山口:その強い気持ちを持つために準備したことは何ですか?
高木:練習では、レースに行ったときに「自分が一番練習している」と思えるくらい取り組み、レースでは「自分が一番強い」と自信を持って思えるように強い気持ちで戦うのは心掛けていました。
山口:グランプリ出場が決まった時はいかがでしたか?
高木:やっと決定した、ここから更に調子を上げていこう!と更に気が引き締まりました。その直後の松戸ガールズドリームトーナメントでは、出場メンバーと戦えたのは良かったと思います。勝てなかったんですが(決勝3着)、しっかり気を引き締めていくきっかけになりました。
山口:ほかの6選手についてのイメージはいかがですか?
高木:みんな強い選手ばかりですね。誰が勝ってもおかしくないのがグランプリだと思うので、気持ちだけは負けないようにしたいです。
山口:今年の開催地・平塚競輪場のイメージはいかがですか?
高木:京王閣や立川でメインの練習をしていますが、練習をみてもらっている高木隆弘選手(神奈川64期)のホームバンクなので、平塚でもたまに練習をさせてもらっているんです。そこで優勝をすることが高木さんへの恩返しにもなると思うので優勝したいですね。
山口:高木隆弘選手とは、どういうご縁で練習をみてもらうようになったんですか?
高木:高木さんがたまに京王閣や立川のバンクにも練習しに来られていて、たまたま私もいたときに見てもらうようになりました。それまではバンク練習がメインだったんですが、ご一緒するようになって街道やウェイトトレーニングも練習に取り入れました。乗り込みが足りなかったので、街道での練習はとても力になったと思います。高木さんがいなかったら、私がグランプリに出られるような選手になっていないので本当に感謝しています! ビッグレースを勝ったらインタビューで高木さんに「ありがとうございます」と言いたかったので、初めて優勝した松戸ではやっとお礼を言えて良かったなと思いました。なので、次はグランプリ、しかも高木さんのホームバンクで優勝して言いたいですね!
山口:お客様のご声援もいつも大きいですね。
高木:私が初めてビッグレースに出られたのが2015年9月松戸でのコレクションでした。このレースはお客様の人気投票で出場選手が決まったんです。まだ全然強くない時に私に投票してくれた方がいて初めて出られたコレクションで、先行して2着に粘れたのは本当に大きな自信になりました。そこから少しずつ優勝回数も増え、ビッグレースの経験や優勝もできているので、あの時のコレクションに出られたのは周りの人のおかげです。
山口:最後にオッズパークをご覧のファンの皆様へ、メッセージをお願いします。
高木:応援してくださる皆さんに恩返しが出来る最高の舞台がグランプリだと思うので、今年こそは絶対に優勝したいと思います。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA