
西翔子がSGレーサーたちを翻弄
鈴木圭一郎が人気にはなったが、3連単ひとけたオッズはなく、5番人気には1号車の首位車券が推されるというふうに、『鈴木圭絶対』のムードではなかった。
レースは、今節4日制の2日目から直線の強力なパワーを見せていた西翔子が単騎0ハンから逃げて、20メートル最内から先行した栗原佳祐が10メートル差ほどまで接近して追走する展開。だが3周目を過ぎた辺りから栗原佳が目に見えて滑り始めて車間が開いた。そこへ、前半の周回で同期の金子大輔に競り勝った佐藤貴也が登場し、6周回1コーナーで栗原佳の内を突いて2番手へ。
しかし最後までハイペースを保った西は独走ゴール。過去の自己最高タイム3.364秒には届かなかったが、本走3.371秒でS1鈴木圭をはじめとするSGホルダーたちを相手に見事1着。2023年8月以来となる通算3度目の優勝を決めた。
次節に臨むのは、地元浜松デイレースで今月22日から開催されるG2ウィナーズカップ。ハンデ重化することが想定されるが、最重ハンの10メートル前に置かれても今節に示したエンジンの威力ならグレードレースでも十分に通用しそうだ。
文/鈴木