*9月30日(木)門別 第12R『サンライズカップ』 1800m 20:35発走*
栄冠賞を勝ったモーニングショー、ブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ったシャルフジン、サッポロクラシックカップを勝ったリコーヴィクターと、3頭の重賞馬が揃った今年のサンライズカップ。
本命にしたのはシャルフジンです。
栄冠賞でも期待したのですが、ここはハイペースで早め先頭という形になり、最後ちょっと甘くなっての4着でした。
しかし前走のブリーダーズゴールドジュニアカップでは、マイペースな逃げを打ったモーニングショーを早めに捉えて突き放すという、相当強いレースを見せてくれました。
まだ折り合いに課題があるということですが、それでいてこの強さですから、今後がとても楽しみな逸材です。
大目標のJBC2歳優駿に向けて、ここも好レースを期待しています。
対抗はサッポロクラシックカップを勝ったリコーヴィクターにしました。
栄冠賞では後方から伸びて5着に入り、1500mのオープンで3番手から快勝すると、サッポロクラシックカップでは中団内々をロスなく立ち回ってレコード勝ち。
末脚がしっかりしている馬で、以前よりもいい位置で競馬が出来るようになったことが大きいと思います。
距離を延ばして2連勝していますから、1800mになることも気になりません。
デビューから20kg近く体が増えていて、使いつつどんどん成長中。
今回は前に行きそうな馬が多いので、この馬の決め手が活きる展開になれば。
モーニングショーは例年以上にハイレベルだったと言われる栄冠賞を制しました。
デビュー間もない若馬で、直線間を割って伸びて来た時には驚きました。
その後、3着レディーアーサーがイノセントカップを勝ち、4着シャルフジンがブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ち、5着リコーヴィクターがサッポロクラシックカップを勝っているわけですから、栄冠賞は本当にレベルの高い戦いだったと実感しています。
ここ2戦のモーニングショーは、距離が延びて負けていますが、逃げて目標になり、厳しい展開の中でよく踏ん張っていると思います。
クラキンコの仔というだけでも注目したいクラグローリーは前走でウィナーズを制覇。重賞でどこまで戦えるか楽しみです。
アタック、ウィナーズと2連勝中のナッジまで。
◎3、シャルフジン
○1、リコーヴィクター
▲8、モーニングショー
△7、クラグローリー
△2、ナッジ
*28日(火)盛岡 第8R『岩手県知事杯OROカップ』 芝1700m 16:30発走*
ここは距離が長いと思われたせきれい賞を圧勝したロードクエストが中心でしょう。
JRAの芝で重賞勝ちがあり、長年活躍して来たロードクエスト。
移籍初戦の大井記念ではまったくいいところなしの惨敗となってしまいましたが、2戦目のせきれい賞では最初のホームストレッチで掛かり気味に先頭に立つと、そのまま押し切るというド派手な競馬で久しぶりの重賞制覇。やはり芝での走りはけた違いの力がありますね。
少し長かった2400mから1700mになるのはプラス材料。
前走後も順調に調整されているということですし、外枠に入ったので、いつでも自分のタイミングで動けると見て、連勝を期待しています。
対抗以下が難しいところですが、ロードクエストが速い流れを作ると考えて、末脚確実なマスターコードに注目しました。
桂樹杯では素晴らしい切れ味を発揮して岩手移籍後初勝利。
前走のいしがきマイラーズは3着でしたが、ラストはかなりいい脚で伸びて来ました。ここに来て調子が上がっているように感じるし、ロードクエストは強いですが、他の馬たちはまとめて交わしてもおかしくありません。
3番手評価はナイトオブナイツ。
JRAオープン勝ちの実績馬で、せきれい賞、桂樹杯と2着でしたが、前走のいしがきマイラーズで長くいい脚を使って大接戦を制しました。
ちょっと脚の使いどころが難しいイメージがありましたが、それを前走で払拭。
勝ったとはいえマイルは忙しかったということで、100mでも距離が延びるのは好材料でしょう。
盛岡の芝で好走実績がある3頭を中心に考えていますが、初コースで替わり身が期待出来そうな馬もいます。
アーバンキッドはJRAの平地の芝で3勝挙げた実績があり、障害に転向してさらに1勝。
前走は競走中止となってしまいましたが、岩手移籍初戦でも軽視は出来ない存在です。
ブレスジャーニーは東スポ杯2歳ステークスを制した逸材ですが、その後伸び悩みました。
南関東移籍後ダートで強いメンバーと戦って来ましたから、久しぶりの芝で一変がある可能性も。
OROターフ特別を逃げ切ったツーエムマイスターまで。
◎13、ロードクエスト
○14、マスターコード
▲8、ナイトオブナイツ
△6、アーバンキッド
△4、ブレスジャーニー
△2、ツーエムマイスター
*26日(日)盛岡 第11R『ヴィーナススプリント』 1200m 18:15発走*
ここは牡馬相手に短距離重賞2連勝中のキラットダイヤが圧倒的な存在だと考えます。
JRA2勝クラスから岩手に移籍、初戦こそ3着に負けましたが、2戦目の早池峰スーパースプリントを快勝。
さらに前走の岩鷲賞は初めての盛岡で、当日はかなり時計の掛かるタフな馬場状態だったにもかかわらず、楽に2番手に付けると余裕の手ごたえで突き放しました。
まだ4歳で、岩手移籍後使いながらどんどん強くなっている印象です。
岩鷲賞ではマイナス13キロと体が減ったため、今回はそこからの休み明けとなりますが、2か月であればそれほど気にしなくてもいいのかなと思います。
対抗はボタニークにしました。
長らく門別で戦って来て、今シーズン岩手に移籍。7戦3勝2着1回と活躍しています。
岩鷲賞では長くいい脚を使って2着。キラットダイヤには6馬身離されたものの、力は示しました。
前走クラスターカップではJRAの強豪と戦って揉まれた分、今回は道中の追走が楽になるのではないかと期待しています。
3番手評価はマルケイマーヴェル。
フェアリーカップでは中団から直線外に出すと、先に仕掛けた馬たちをまとめて交わして突き抜けました。
地元牝馬同士では力上位は明らかですが、中距離で強いイメージがあるので、久しぶりの1200mがポイントになりそうです。
前走の新涼特別では逃げて強い勝ち方をしたアドマイヤコメット。
外枠に入ったことや、岩手では初の1200mなどクリアしなければならない課題はありますが、スムーズに先行出来ればしぶとい馬です。
◎4、キラットダイヤ
○3、ボタニーク
▲5、マルケイマーヴェル
△10、アドマイヤコメット
*22日(水)金沢 第8R『白山大賞典』 2100m 16:15発走*
今年はJBCが金沢で開催されることもあり、例年以上に好メンバーが集まった印象です。
それでも本命にしたのは昨年の勝ち馬マスターフェンサー。
この強豪揃いの中で唯一58kgを背負って戦うことは簡単ではないですが、とにかく前走マーキュリーカップの勝ち方に驚きました。
マーキュリーカップも連覇になったわけですが、昨年とはまったく違う条件で、まず馬場状態がかなり軽かった昨年とは違い、相当タフな状態だったこと、その中で58kgを背負っていたわけですが、それでも早め先頭から押し切りました。
かなりタフな馬場で、サバイバルゲームのようにどんどん脱落していく中で、一番重い斤量を背負ってスタミナ勝負に勝つとは...。
昨年も強いと思っていましたが、今はそれ以上の強さを身に付けたと感じます。
ここも連覇濃厚ではないでしょうか。
相手筆頭は船橋のミューチャリー。
JBCを見据えての参戦ですから、ここで惨敗するわけにはいきません。
長い期間GI/JpnIを使って揉まれたことで、この馬ももう一段階上の力を手に入れました。
大井記念の勝ち方は、自分から動いて行くというこれまでにない走りでしたし、超好メンバーが揃った帝王賞でも直線よく伸びて4着。
このメンバーに入ってもヒケは取りません。
唯一気になるのは小回りの金沢ですが、以前よりも柔軟にレースが出来るようになっているし、地元金沢の吉原寛人騎手鞍上というのも心強いポイントでしょう。
スワーヴアラミスは前走のエルムステークスで久しぶりの重賞制覇を果たしました。
道中かなり追わせるタイプということですが、松田大作騎手が手の内に入れている印象。
力のある馬ですから、集中力が続けばここでも好勝負してくれるのでは。
長期休養明けを使ったヴェンジェンスにも注目。
エルムステークスは1年以上のブランクがありながら、好位を取に行く競馬をしました。
着順は7着でしたが内容は濃かったし、叩き2戦目で変わり身もあると思います。
タイトルまであと一歩のヒストリーメイカーには、地元金沢の青柳騎手が騎乗。
昨年の4着以上の走りを期待します。
メイショウカズサは名古屋大賞典で8着でしたが、プロキオンステークスのように集中して走れれば強い馬。上位に絡んでもおかしくありません。
◎6、マスターフェンサー
○8、ミューチャリー
▲4、スワーヴアラミス
△2、ヴェンジェンス
△10、ヒストリーメイカー
△7、メイショウカズサ
*20日(月)高知 第7R『珊瑚冠賞』 1900m 18:15発走*
ここはスペルマロンが圧倒的な存在でしょう。
前走の建依別賞で高知の全距離重賞制覇という偉業を達成。
これまで勝っていなかった1400mの重賞でしたが、よどみない流れを押し上げて行って、直線しっかり伸びて勝利。
1300m~2400mという幅広い距離において、現状死角は見当たりません。
倉兼騎手も自信を持って騎乗しているし、今回は少し距離が長くなりますから、自身が逃げる可能性もありだし、中団からでも良しと、展開を問わないのは大きな武器でしょう。
ここも強い競馬で連勝を伸ばして欲しいです。
スペルマロンが圧倒的な存在であるために、対抗以下は判断が難しいところです。
今回注目したのは9連勝中のクラウンシャイン。
前走の準重賞でも直線4馬身突き放す強い勝ち方でしたから、重賞でも即通用の器。
スペルマロン相手にどこまで戦えるか楽しみです。
3番手評価にしたのがグリードパルフェ。
3歳時には南関東の重賞で活躍した逸材で、昨年はいまいちな成績が続きましたが、それでもオープンで3着と力を見せる時もありました。
高知移籍後は一気に連勝とはいかないものの、徐々に頭角を現している印象です。
乗り難しそうなイメージがある馬で、赤岡修次騎手が騎乗というのは心強いところ。
いつかは重賞を勝てるチャンスが来る馬だと思いますし、今回もスペルマロンを除けば展開次第でわかりませんから、上位争いを期待しています。
モルトベーネは重賞だとあと一歩という印象がありますが、力のある馬なので、流れ次第で好位からの粘り込みもあるかもしれません。
JRA1勝クラスから転厩して来たハイクアウトは一気のメンバー強化になりますが、前走強い勝ち方をしたこと、距離延長がプラスに働きそうだと見て、注目しています。
◎11、スペルマロン
○4、クラウンシャイン
▲12、グリードパルフェ
△10、モルトベーネ
△6、ハイクアウト