1日(木)は名古屋競馬場で、グランダム・ジャパン古馬シーズンの第7戦『秋桜賞』が行われます!
*1日名古屋 第11R『秋桜賞』 1400m 16:15発走*
ここは『兵庫サマークイーン賞』の上位馬に注目しています。
特に1着2着だったディアマルコとトーコーヴィーナス、どちらを本命にするかが悩みどころ。
レースは2頭とも好スタートを切り、内のトーコーヴィーナスがハナ、ディアマルコが2番手につける展開。
直線ではタガノトリオンフとの3頭の叩き合いかと思われましたが、タガノトリオンフが一歩置かれて2頭の戦いに。
ゴール前鋭く伸びたディアマルコが勝利しました。
2頭ともに全国的な力があるのは明らかで、どちらが勝ってもおかしくないと思います。
トーコーヴィーナスは今回の距離1400mになるのはプラス。
ディアマルコは斤量2キロマイナス(前回は1キロマイナス)で挑めることがプラス。
総合的に考えて、小回り名古屋の1400mで、トーコーヴィーナスのスピードが上回るのではと考えています。
今回は相当前に行きたい馬が多く、先行争いが激化しそうですが、トーコーヴィーナスは相手次第で番手もこなせる馬。
自分で行ってもいいし、前走のように番手から早め先頭の競馬でもいいので、ここも自分の力をしっかりと発揮してくれるでしょう。
対するディアマルコは、もともとは差すことを得意とする馬でした。
佐原騎手が、「もう少し楽に前に行けたらもっと上で勝負できる」と言っていたように、遠征で経験を積んで好位で競馬ができるようになりました。
前走の『兵庫サマークイーン賞』は初の古馬重賞でしたが、きっちりと勝ち切って見せました。
今回はさらにスピードが求められる舞台になりますが、2キロの恩恵もあるし、上位争いは確実だと思います。
3番手はタガノトリオンフ。
10連勝から前走『兵庫サマークイーン賞』に挑戦し、連勝こそ途絶えたものの、直線ではディアマルコとトーコーヴィーナスに迫る走りを見せて3着に入りました。
まだまだ力をつけている馬で、上位2頭に割って入る可能性は十分。
2度目の重賞挑戦で、さらなる進化を見せて欲しいです。
地元名古屋のハナノパレード、先行争いが激しくなると考えて決め手のあるアルカナまで。
◎6、トーコーヴィーナス
〇2、ディアマルコ
▲1、タガノトリオンフ
△11、ハナノパレード
△4、アルカナ
8月27日28日に札幌競馬場で行われたワールドオールスタージョッキーズ(WAJS)。
地方代表はSJTで優勝を果たした高知の永森大智騎手。
初めてのJRA遠征で緊張気味と話していましたが、第4戦で勝利し総合3位の活躍を見せてくれました!
赤見:初めてのJRA遠征、そして初勝利おめでとうございます!
永森:ありがとうございます。まさか自分があの舞台に立てるとは思っていなかったので、すごく緊張していたんですけど、世界のトップジョッキーに混じって戦えて、本当にいい経験になりました。
赤見:レース前は緊張していると言っていましたが、実際はどうでしたか?
永森:金曜日のパーティーや、土曜日のレースは緊張していました。特に土曜日のレースは思うようなレースができなくて、自分の普段の感覚と違うなと。緊張で浮足立ってしまったんだと思います。
1日終えて、もしかしたら2度と来られないかもしれないと思ったら、とにかく悔いなく乗ろうと思いました。それで日曜日は自分のレースができたのかなと。
赤見:第4戦、メイクアップに騎乗してJRA初勝利!どんな気持ちでした?
永森:馬が本当にがんばってくれました。終始手応えが良くて、いつ抜け出そうかと考えて。内からもいい脚で抜けそうな馬が来ていたので、勝利を確信したのはゴール直前だったんですけど。すごく嬉しかったですね。
でも僕の力というより、毎日調教をしている方や厩務員さん、調教師、オーナー、メイクアップに関わっている方々のお蔭です。すごく状態が良かったですし、この馬に乗せてもらえて本当に良かったです。
赤見:世界のトップジョッキーに混じってのレースはいかがでしたか?
永森:レース前は、うわぁこんなすごい人たちとレースするんだ...って思っていたんですけど、スタートしてからは特別意識しなかったです。本当にすごい方々に混じって戦えてすごく勉強になりましたし、かけがえのない経験になりました。
赤見:その中で結果を出したんですもんね。
永森:いや~、それはたまたまというか、運が良かったんです。さっきも言ったようにいい馬に乗せてもらいましたし。
赤見:でも、SJTで優勝して、岩手のジャパンジョッキーズカップでも個人優勝、そしてWAJSで総合3位。完全に覚醒したんじゃないですか?
永森:ホントたまたまですよ。僕が変わったというわけではないと思います。ただ、これまで県外に行くとなかなか自分の競馬ができなかったんですけど、最近は地元で乗っている時のように平常心で乗れるようになりました。それもあるのかもしれないですね。
今まではジョッキーレースや遠征で悔しい想いをすることが多かったんですが、そこで経験を積ませてもらって、冷静に乗れるようになったんだと思います。そういうチャンスをくれた雑賀先生に感謝しています。今回雑賀先生もすごく喜んでくれたので、僕も嬉しかったです。
赤見:では、今後の目標を教えて下さい。
永森:今回、地方代表として貴重な経験をさせてもらったので、この経験を地元でのレースに活かしたいと思います。去年は高知リーディングだったんですけど、全国の勝ち鞍では(赤岡)修次さんの方が上だったので、今年はそこも含めて高知リーディングになれるようにしたいです。
それから、去年雑賀先生は全国リーディングを逃してしまったので、今年は絶対に獲れるようにがんばります!!
日曜日は水沢競馬場で、グランダム・ジャパン古馬シーズンの第6戦『ビューチフルドリーマーカップ』が行われます。
*28日水沢 第11R『ビューチフルドリーマーカップ』 1900m 17:10*
ここは道営からやって来る2頭に注目しています。
まずはタイムビヨンド。
これまでタイトルはなかったものの、『北海優駿』や『ダービーグランプリ』でも2着に入っており、地力があることは証明していました。
そして、前走『ノースクイーンカップ』で待望の初重賞制覇!
中団から4コーナー大外を回って、サンバビーンやジュエルクイーンといった強豪を力でねじ伏せました。
水沢では『ダービーグランプリ』で2着にがんばっているし、小回りも問題ないでしょう。
いよいよ本格化した今、重賞連勝を期待します。
対抗はジュエルクイーン。
昨年は3歳でこのレースに挑戦し、サンバビーンの2着に健闘しています。
前々走の『ノースクイーンカップ』はタイムビヨンドの前で動いて行って、最後は伸び負けて2着でしたが、自分から動く攻めの競馬で内容は悪くなかったと思います。
好位から上手に競馬ができる馬なので、小回りの水沢ではよりレースがしやすいのでは。
昨年に引き続き、上位争い可能と考えます。
ミラクルフラワーが地元筆頭でしょう。
南関東からの再転入後は4連勝と勢い一番です。
特に印象的だったのは、前々走の『みちのく大賞典』。
じわりとハナに立つと、道中は引き付けた逃げで直線突き放しました。
牡馬相手の伝統の一戦を勝ったことは高く評価できるし、今の勢いならば久しぶりの地元勢としての勝利もあるかもしれません。
『ひまわり賞』2着だったプリンセスポケット、川崎からの遠征馬ヴァイキングまで。
◎4、タイムビヨンド
〇5、ジュエルクイーン
▲9、ミラクルフラワー
△10、プリンセスポケット
△8、ヴァイキング
日曜日は全国で3つの重賞が行われますが、まずは高知『建依別賞』から展望します!
*28日高知 第7R『建依別賞』 1400m 18:10発走*
勝ったり負けたりのメンバー構成で、ちょっと比較が難しいところですが、
本命にしたのはカッサイです。
高知移籍後、連対に絡まなかったのは前走の『サマーチャンピオン』のみ。
7連勝後に挑んだ『園田FCスプリント』では、好位追走からよく伸びて差のない2着に入りました。
8連勝とはいかなかったものの、初めての園田遠征で結果を残してくれましたね。
逃げてよし好位からでもよしと競馬の上手な馬なので、まだタイトルはないものの、いつでも勝てる力はあると思います。
対抗はニシノファイター。
5月の『福永洋一記念』では、好スタートから楽にハナに立つと、4コーナー辺りで並ばれるも渋太く粘り通しました。
重賞制覇は約4年ぶりでしたが、やはり逃げる形になると相当渋太いですね。
前走は最後の最後でマンオブグァテマラの決め手に屈しましたが、2キロの斤量差の影響もあったと思います。
今回は57キロの定量戦。
いつも通りの好ダッシュができれば、ここでも十分上位争いでしょう。
今までの実績では抜けているエプソムアーロン。
最近では全盛期の走りというわけにはいかないものの、マイルならば今でも強いレースをしています。
今回は1400mというところがカギ。
勝負所で馬なりで上がっていけるようなら勝ち切るまであると思います。
ブラックバカラも気になる存在。
前走は2番手追走から突き抜けて、エプソムアーロンに5馬身の差をつけて勝利しました。
遠征などを重ねて力を付けた今なら、タイトル奪取も可能では。
◎10、カッサイ
〇7、ニシノファイター
▲8、エプソムアーロン
△5、ブラックバカラ
△9、マウンテンダイヤ
8月27日28日に札幌競馬場で行われる、ワールドオールスタージョッキーズ(WAJS)。
地方競馬代表のたった1枠を懸けて行われたスーパージョッキーズトライアル(SJT)は、高知の永森大智騎手が見事初優勝を果たしました。
いよいよ迫った札幌遠征へ向けて、お話をお聞きしました。
赤見:SJT優勝おめでとうございます。第2ステージの名古屋で2連勝!劇的な逆転でしたね。
永森:ありがとうございます。去年金沢の藤田(弘治)くんが2連勝で優勝を決めて、「すごいなぁ~」って思っていたんですけど、まさか自分も同じような形で優勝できるとは思いませんでした。
赤見:盛岡の第1ステージからレースを振り返っていただけますか。
永森:第1戦は気負いすぎてスタートで出遅れてしまって...。14着だったので、「またこの流れか...」と思っていたんですけど、第2戦の馬がすごくがんばってくれて3着に入れたので、「(第2ステージの)名古屋に行ける!」ということが嬉しかったです。
名古屋の第1戦で乗せていただいた馬は、かなり気性が荒いと聞いていたので、無理に急かしたりせずに馬の気持ちに合わせての騎乗を心掛けました。向正面で外に出すといい手応えで上がって行ってくれて、直線でも「勝てる!」と思ったんですけど最後は2着の馬に詰め寄られてしまったので、人間が焦って追い方がバラバラになってしまいました(苦笑)。勝ったかどうかわからなかったんですけど、電光掲示板を見たら自分の数字っぽいのが1着のところに出ていたのでホッとしました。
今回SJT本戦に出場したのは2回目だったんですけど、これまでトップジョッキーの中に入るとなかなか自分の競馬ができなくて。一番の目標を「このメンバーの中で1勝する」ことに置いていたので、勝てたことが本当に嬉しかったです。その分、次のレースはいい意味で力が抜けていたのが良かったのかなと。馬も強かったですし、このレースは4コーナー辺りで勝ちを確信しました。
赤見:優勝が決まった時のお気持ちは?
永森:第3戦が終わった時点で自分のポイントを見ていなくて、第4戦を勝ってすぐには優勝ってわからなかったんですよ。レース後に検量に上がって行く時、(山本)聡哉くんに「優勝ですよ」って言われて。最初はまったく実感がなかったですけど、すごく嬉しかったです。だんだん実感して来たら、「あの舞台に自分が立つのか...」と思って早速緊張してしまいました(笑)。
赤見:JRAへの遠征は初めてですもんね。
永森:そうなんです。今まで(赤岡)修次さんの応援で何度か競馬場には行ったことがあるんですけど、初遠征で世界のトップジョッキーと一緒に騎乗するわけですからね。緊張するし、すごく楽しみだし。でも今は緊張の方が大きいですね(苦笑)。
赤見:では、レースに向けて抱負をお願いします。
永森:名古屋のレースが終わった時、(所属の)雑賀先生が珍しく褒めてくれたんです。ほとんど褒められたことがないので、すごく嬉しくて。雑賀先生にリーディングにしてもらったので、少しでも恩返しできるような騎手になりたいです。そういう意味でも今回の遠征は大きなチャンスですし、修次さんの時とは違ってそんなに期待されてないので(笑)、変なプレッシャーはないですね。でも、地方競馬の代表、高知の代表として行くので、技術的には負けないんだぞっていうことを見せられるように、積極的なレースをして来ます!