
16日のジョッキーズチームマッチが開催された日には、交流重賞マーキュリーカップも行われました!!
このレースは、格の違いを見せつけてシビルウォーが勝利☆
驚異のレコードタイムも叩きだしました!!
いつもは後ろから行く印象の強いシビルウォーですが、この日は4番手追走から早め先頭で突き放すという、圧勝と言っていい強い内容での勝利。
騎乗した岩田騎手は、レース後には大きく両手を広げて喜びを表現、シビルウォーの強さを称えていました。
岩田康誠騎手
「今回は初めて乗せていただきましたが、この馬のレースは全部見ているし、前走の帝王賞では敵として差のない2着争いを演じていたから、この馬の強さはわかっていました。
1番人気だったし、すごいパフォーマンスを見せれるようなレースをしたいと思っていました。
一線級のメンバーと戦う時は後ろからになりますが、今日はもう相手に合せるよりもこの馬のレースをしようと思って、外枠だったし流れに逆らわずサラッと流して好位につけました。
岩手のファンの前で、強いパフォーマンスを見せられて幸せです」
戸田博文調教師
「すごく強いレースをしてくれました。
時計的には速かったけど、最初のコーナーまでは意外とそんなに速くなかったのかもしれませんね。
思いのほか楽にいい位置に行くことが出来ました。
この馬は暑くなって調子を上げるタイプなんです。
冬場も調子は悪くないんですけど、今の時期は汗をかくから、そこまでキツイ調教をしなくても丁度いい体重になるんです。
馬の様子を見てですが、この後は門別のブリーダーズゴールドカップへ向かう予定でいます。
昨年勝たせてもらったレースだし、門別のコースも合っているので楽しみです」
2着は地方場所初登場となったグランドシチ-。
津村明秀騎手
「相手はシビルウォーだと思って乗りました。
勝負所で負かしに行ったけど、直線で離されてしまいました。現状では完敗です。
でも3着以下は離したし、脚抜きのいい馬場だと道中おっつけおっつけになるので、良馬場でやりたいですね」
初めての地方コースにも戸惑うことなく、馬場の悪い中でも力を見せてくれたと思います。
着実に力を付けていますから、タイトルに手が届く日も近そうですね。
この後の地方ダートグレードは来月までありませんが、
来月は14日『盛岡クラスターカップ』、15日『佐賀サマーチャンピオン』、16日『門別ブリーダーズゴールドカップ』という、毎年恒例のお盆3連発です!!!
どんなメンバーが集まるか楽しみですね♪
続いては、第2戦 『輝』 です。
1番人気グラスシューター騎乗の赤岡騎手が大外から逃げる展開に。
坂井騎手、村上騎手が続きます。
3,4コーナーに入ると、後続との差がギュッと詰まって来ますが、赤岡騎手が軽快に逃げてこのまま逃げ切りか...と思わせましたが。
内からグングン伸びて来たのが齋藤雄一騎手、外から伸びて来たのが村上忍騎手。
ゴール前はきっちり前を捉えて、内の齋藤騎手が勝利しました!
1着:齋藤雄一騎手とヤマニンエグザルト
「1戦目の馬(ケイジーウィザード・11着)も良かったのに負けてしまって、チームに迷惑かけたからみんなに謝ったんですよ。
このレースは、そんなに力が抜けているわけじゃないから、腹括って内を狙いました。ゴール前で抜けた時には、やっちゃったなって思いましたね(笑)
チームに貢献できて良かったです!!」
ゴール直後には、派手なガッツポーズも飛び出した齋藤騎手。
チーム戦ということで、個人の成績だけでなくチーム全体のポイントを気にしていました。
2着は同じくチーム岩手の村上騎手。
「内から誰が来たのかと思ったら齋藤だったね。
勝てればさらに良かったけど、昨年のジョッキーズマッチは全くダメだったから、今年はチームに貢献出来て良かったです」
~第2戦 『輝』 成績~
1着:齋藤雄一騎手
2着:村上忍騎手
3着:赤岡修次騎手
4着:坂井英光騎手
5着:山本聡哉騎手
ということで、総合優勝は81ポイントを獲得した、チーム岩手でした!
この結果に、地元ファンは大喜びで拍手を送りました☆
中央・地方のトップジョッキーが集結したジョッキーズチームマッチで、チーム岩手が圧倒的な強さを見せつけたことは、地元のみなさんの大きな喜びになったようですね。
そして、個人1位は第1戦第2戦共に2着に食い込んだ、村上忍騎手!
「優秀騎手賞をいただけて、とても嬉しいです。たくさんの声援が力になりました。
JRA,そして他地区から参加して下さったジョッキーのみなさん、ありがとうございました。
これからも岩手競馬は、精一杯頑張って行きます!!」
レースを終えての各ジョッキーのコメントです。
表彰式はべスポジが取れず、斜めの写真が多いため...騎手紹介や騎乗中の写真を交えながらご紹介して行きます。
蛯名正義騎手
「自分自身は全然チームに貢献出来ず申し訳なかったです。
今日はこれだけのすごいメンバーの中で、楽しみながら乗ることが出来ました。
競馬を通して、少しでも力になれればと思っているので、これからも協力していきたいです」
赤岡修次騎手
「負けたことは悔しいですが、中央地方が一体となって素晴らしいレースが出来たと思っています。
少しでも元気づけられたら、と思っているので、また来年もここに来たいです!!」
内田博幸騎手
「いいところを見せられなかったのが残念です...
岩手のジョッキーたちはさすがですね!
JRAからもトップジョッキーがきて、これが続いて行ければと思っています。
競馬全体の応援、よろしくお願いします!」
表彰式後にはチャリティーオークションが行われ、368,000円の売り上げがありました。
このお金は、津波震災孤児等の支援のための「いわての学び希望基金」に全額寄付されるということです。
競馬を通して、少しでも力になれたら...という想いは、競馬を愛するすべての方に共通する気持ちではないでしょうか。
これからも、この企画が続くことを願っています!!
昨日は盛岡競馬場で、ジョッキーズチームマッチが行われました!!
参加ジョッキーは、
【チーム岩手】
・村上忍騎手(岩手リーディング1位)
・山本聡哉騎手(岩手リーディング2位)
・齋藤雄一騎手(岩手リーディング3位)
・山本正聡騎手(岩手リーディング4位)
【チームJRA】
・岩田康誠騎手(JRAリーディング1位)
・蛯名正義騎手(JRAリーディング4位)
・内田博幸騎手(JRAリーディング5位)
・川須栄彦騎手(JRAリーディング14位)
【チームジャパン】
・五十嵐冬樹騎手(北海道リーディング1位)
・赤岡修次騎手(高知リーディング1位)
・戸部尚実騎手(東海リーディング1位)
・坂井英光騎手(南関東リーディング4位)
という、中央・地方の垣根を越えたトップジョッキーたちが集結しました!
昨年は、岩手 VS JRAという図式でしたが、今年は全国の地方競馬から精鋭を集めたチームジャパンが加わって、さらに豪華な顔ぶれとなりましたね。
いつもは個人で戦うジョッキーたちですが、この日はチームを組んでポイント制で戦うわけですから、普段のレースとはまた違った熱さを見せてくれましたよ。
さらに!!
久々に再結成した馬ふゅーむの3人(岡部玲子ちゃん、井上オークス、ふじポン)が、それぞれのチームの応援団長となって盛り上げてくれました☆
ジョッキー紹介では、内田博幸騎手が側転からのバク宙を披露☆
大きな拍手と共に、大声援を浴びていました。
「楽しみにしてる方がいるかなと思って」と、ダービーなどこういう騎手紹介の時には必ず魅せてくれる内田騎手。
軽やかに宙を舞う姿は、あれだけ大きな怪我をしたとは思えない、まさに超人技です。
これもファンを大切に想う、内田騎手ならではのファンサービスですね。
それではレースの模様をお届けしていきます。
まずは第1戦 『絆』。
1番人気に支持された、岩田康誠騎手騎乗のマイネルサウダージがハナを切る展開。
2番手に赤岡騎手、蛯名騎手が続きます。
3,4コーナーに入ると、赤岡騎手の手応えが良くジワジワと岩田騎手に馬体を併せて行きました。
その外へ村上忍騎手が、さらに内にはかなり手応え良さそうな戸部騎手が上がって来ます。
直線を向いた所で赤岡騎手が先頭、岩田騎手も粘りますが、内に切り返した戸部騎手の馬が突き抜けて1着!
外から村上騎手が伸びて2着、さらに山本政聡騎手が一気の末脚を見せて3着に食い込みました。
1着:戸部尚実騎手とアドマイヤサムライ
「終始手ごたえが良過ぎて...本当は外に出したかったんだけど、ちょっとみっともないレースになっちゃったね。内に入ったらすごい脚で伸びてくれました。
昨年の東北ジョッキーズカップで呼んでもらった時には、いい馬に乗せてもらったのに結果が出せなかったから、勝ててすごく嬉しいです!」
青森県出身の戸部騎手は、いつも名古屋で戦う時には『粘り強い東北魂』を大切にしているそうです。
昨年の震災の後には深く心を痛めていましたが、競馬を通じて少しでも力になれたら...という想いで騎乗して来ました。
盛岡で結果を出せたことが本当に嬉しかったようで、レース後は眩しいくらいの笑顔を見せてくれました☆
~第1戦 『絆』成績~
1着:戸部尚実騎手
2着:村上忍騎手
3着:山本政聡騎手
4着:赤岡修次騎手
5着:岩田康誠騎手
1戦終えて、チームジャパンが1着4着で一歩リード、チーム岩手が2着3着で追いかける形になりました。
この後マーキュリーカップを挟んで、第2戦 『輝』の発走です!
昨日、福山第1レースでモナクカバキチが勝利を挙げて、国内最多勝利数である55勝をマークしました!!
昨年の7月に2連勝して、エスケープハッチの持つ54勝という記録に並んでいましたが、約1年かけて記録を更新。
下級条件のレースですが、なんといってもカバキチはサラブレッドではなくアラブ系の馬。
アラブ系限定のレースが無くなってからは、スピードが勝るサラブレッドの中で戦って、勝利を重ねて来たわけですから、今回の記録更新には拍手を送りたいです☆
しかも13歳という高齢で、馬たちの苦手な暑い夏に強いなんて、本当に元気で丈夫な馬ですよね。
これからも、記録を更新し続けて欲しいです!!
明日14日、福山競馬場で第1Rに出走する【モナクカバキチ】。
現在54勝を挙げていて、エスケープハッチが更新した国内最多勝記録に並んでいる状態です。
*写真提供 福山市競馬事務局
モナクカバキチは、1999年4月29日生まれの13歳。
お父さんはアングロアラブのホマレブルシヨワ、お母さんもアングロアラブのフジミネエリカという血統です。
日本でも、アラブ系の競走が全盛期の頃はたくさんの優秀なアングロアラブたちがいましたが、今では生産がほとんどなく、アラブ系の馬たちのレースもなくなってしまいました。
まだ私が現役だった頃はアラブ系の馬たちもたくさんいて、何度も騎乗したことがあります。
サラブレッドと比べると、体高はそんなに高くないけどがっしりした体で、性格は穏やかで素直、という印象でした。
サラブレッドと比べるとスピードが劣ると言われていますが、アラブ系の特徴はなんといっても体が丈夫なこと。
エスケープハッチもアングロアラブですから、サラブレッドではなかなか成し得ない、国内最多勝利記録に手が届くというわけです。
でも。
さっきも書いたように、現在ではアラブ系限定のレースがありませんから、モナクカバキチはサラブレッドたちと戦って勝たなければならないのです。
品種的にスピードが劣るわけですから、個別の能力でカバーするしかありません。
アラブ系の馬たちがサラブレッドに混じって勝つことは、簡単なことではないのです。
だからこそ、日本での生産が衰退してしまったわけですね。。
今回、もしモナクカバキチが勝てば、国内新記録になります!
約1年勝ち星は挙げていませんが、ここ3戦は連続2着。
さらに、昨年の7月は2連勝、一昨年も8月に勝ち星を挙げているように、暑い時期が得意なようですね。
13歳になった今でも元気に走っていて、国内新記録も狙えるというのは、本当にすごいこと。
ぜひとも新記録を達成して欲しいです。
がんばれ、カバキチ!!!
*14日福山 第1Rオープニングとく戦 1250m 12:20発走*