お待たせしましたっ!
『第1回KRA国際女性騎手招待競走』に出場した、3名の女性ジョッキーたちのインタビューをお届けします!
[全員集合☆☆☆撮影:井上オークスさん]
まずは、見事優勝を飾った、名古屋の宮下瞳騎手!
[第1回KRA国際女性騎手招待競走☆☆☆撮影:土屋真光さん]
:おめでとうございますっ!
「ありがとうございます。すっごく嬉しいですね。」
:ですよね〜。まずは、遠征が決まった時のことから聞かせて下さい。
「韓国で国際的なレディース競走に出場出来るって聞いて…ちょうど1ヶ月くらい前に聞いたんですけど、もう嬉しくて嬉しくて、早く行きたい!って気持ちでした♪」
[レース直後の宮下騎手☆☆☆撮影:井上オークスさん]
:実際に、韓国に着いてからはどんな感じでした?
「5日に着いて、6日から朝の調教に乗ったんです。」
:え〜?!調教もつけたんですか?
「そうなんです。競馬場で調教するから、馬場の下見が出来てすごく良かったですね。
広いコースだし、こっちとはルールも違って面白かったですよ。」
:7日のエキストラ騎乗はどうでした?
「追い込み馬だったんだけど、名古屋の感覚で少し早めに追い出してしまって…
最後の直線50mくらいで止まってしまったんです。レースに騎乗してみて、思ったより直線が長かったですね。」
[笑顔が弾けている宮下騎手☆☆☆撮影:井上オークスさん]
:本番のレディース競走は、最後方一気だったんですよね?
「そうです。調教師から、4コーナーを回るまで追うなっていう指示をもらっていたし、エキストラ騎乗で早めに動いちゃったから、とにかく直線まで我慢しようと思って。
それに、日本のレディースと同じでペースが速くなるから、展開も向きそうだなと思ってました。」
:ごぼう抜きで勝った気分は?
「思わず、人生初のガッツポーズしちゃいました(笑)。最高に嬉しかったですね♪」
:競馬の他はどうでしたか?
「買い物をしました。いっぱい買いましたよ〜」
:旦那様(小山信行騎手)にも?
「もちろん、買いました。
今回の優勝も、すっごく喜んでくれました☆」
:そうですよね〜!では最後に、これからの豊富をお願いします。
「来年も国際女性騎手レースが開催されるようなので、絶対に出場したいですね。
それに、今回すごく勉強になったので、短期免許で釜山で武者修行したいとも思いました。
秋には日本でのレディースもあるし、地元の開催も1つ1つ大切に騎乗して、成長して行きたいです!」
続いては、荒尾の岩永千明騎手。
:急遽選ばれた感想はどうでした?
「宮下さんと別府さんで決まって、自分は選ばれなかったので、すごくガッカリしてたんです。
だから、連絡が来た時はビックリしたけど、本当に嬉しかったです♪」
:韓国に行ってからはどうでした?
「色々なことにビックリしました。
馬場は広いし、あと全頭タテガミがないんですよ!切ってあって。」
:え?ゲートの中で、タテガミを持たないんですかね?
「そうなんですよ。掴むところがなくて…。でも全頭マルタンガールを付けているので、そこを持ってました。」
:エキストラ騎乗はどうでしたか?
「絶対にハナに行けっていう指示だったんですけど、行けなかったんです。それで、調教師にものすごく怒られました。頭の中で色々考えちゃって、失敗してしまったんです。もう本当に悔しかったです。」
:それが本番に活きて3着でしたね!
「そうですね。レディースでは落ち着いて乗れました。
でも最後の直線で追う時に、荒尾でいつも注意されることをしてしまって…。ハミがキッチリかけられず、プラっとなってしまったんです。そこが反省点ですね。」
:他の国の女性騎手はどうでした?
「レセプションパーティーで、すごくドレスアップしてて、みんなキレイでした!
レースでは、日本以上に声を出してましたね。周りに言ってるんじゃなくて、自分や自分の馬に気合を入れてる感じで…最後の直線とか、ものすごい声でした。」
[表彰式の様子☆☆☆撮影:土屋真光さん]
:今回の遠征に行って、何か変わりましたか?
「とにかく勉強になりました!
また来年も絶対に出たいという目標が出来ました。選ばれないと行けないので、今まで以上に頑張ろうっていう気持ちが強くなりました。」
そして高知の別府真衣騎手。
[レセプションパーティーの様子☆☆☆撮影:土屋真光さん]
:出場が決まった時はどうでしたか?
「瞳さんは確実と聞いてたけど、私はわからなかったので、決まった時は本当に嬉しかったです。
初海外だったし♪」
:韓国に着いてからはどうでしたか?
「調教は乗りやすかったですね。
高知の倉兼騎手に韓国のことを色々聞いていたんですが、思ったよりも乗りやすかったです。」
:他の女性騎手はどうでした?
「ドレスアップがすごくて、ビックリしました(笑)。背中とか、胸元とか開いてて、日本とは違うな〜って思いましたね。
みんな、馬に乗ってる時と全然違って、キレイでした。」
:コミュニケーションは取れました?
「ずっと通訳さんがいてくれたので、困ることはなかったですね。
ただやっぱり、直接話したいなって思いました。もっと言葉をしゃべれればいいのにって」
:馬乗りの技術はどうでした?
「スタイルが全然違うので、一概には言えないんですけど。
すごく力強いですね。ずっと追ってるし。
でも改めて、瞳さんは上手いなって感じました。うまく対応していて、すごいと思いましたね。」
[別府真衣騎手☆☆☆撮影:井上オークスさん]
:レースはどうでした?
「エキストラ騎乗も、本番も前に行く馬だったんです。
前に行って止まった…って感じでした。
特に本番は、ものすごく緊張しちゃって…。日本のレディースでは落ち着いて乗れていたんですけど、プレッシャーを感じて緊張してしまったんです。」
:別府騎手には珍しいですね。
「そうなんです。
向こうは調教師さんの指示がすごく細かいこともあるし、内容も日本と全然違うことを言うので、それでプレッシャーを感じてしまったんです。
もう、自分に負けたって感じで、それが本当に悔しいんです!!」
:具体的には、どんな感じだったんですか?
「落ち着いていれば、もっと待てたのに、後ろから馬が来た時に焦って早めに動いてしまったんです。
もう悔しくて悔しくて…。
だから、短期免許を取って釜山に行って勉強したいんです!」
:さすが、前向きですね。では今後の抱負をお願いします。
「来年も絶対選ばれたいし、今年のレディースも優勝目指して頑張ります!」
[別府騎手、宮下騎手、岩永騎手☆☆☆撮影:土屋真光さん]
3人とも口を揃えて、「来年も行きたい!」と言っていました。
そして、他の女性ジョッキーたちにとっても、すごく刺激になったと思います。
「来年は私も行きたい!」と、みんな思っているでしょう。
今年の秋に開催される予定のレディースジョッキーズシリーズは、例年以上に盛り上がりそうですね♪