10月28日 第1回きんもくせい賞(3歳以上オープン 盛岡芝2400m)
(写真・佐藤到)
1着 ボスアミーゴ
大外からナイキアヘッドが果敢に逃げ、終始3馬身ほどのリード。芝2400m戦にしては珍しくペースが速く、ボスアミーゴは他の様子を見ながら中団インにつける。ラスト1000mから次第にピッチが上がり、ボスアミーゴも徐々にスパートをかけ、4コーナーでは大外を回って4番手まで進出。ラスト200mで先頭に立ったものの、さすがにゴール前の脚色は怪しくなったが、最後は気力を振り絞ってギリギリ粘る。
「この馬には距離が長いと思っていたので前半は折り合いに気をつけて乗った。3コーナーあたりから流れが速くなって自分もついていったが、早めに仕掛けた分、終いが苦しくなった。よく我慢してくれた」と菅原勲騎手。
菅原勲騎手のコメントどおり未知の2400mがカギだったが、「以前は掛かっていたが、今は折り合いがつくようになった」精神面の成長が大きく、ひとまず距離の壁を乗り越えた。このきんもくせい賞で今季のオープン芝競走が終了するため、今後、適距離(マイル前後)のレースがあればJRAへ積極的に挑戦したいという。
2着 サイレントグリーン
前半はセーブ気味に後方4番手に待機し、勝負どころの3コーナーでスパートをかけようと板垣騎手の手が激しく動いていたが、反応が一息。ラスト100mではボスアミーゴの完勝ムードだったが、直線を向いて外ガッサンカーネギーと馬体を併せて大外を強襲。前回・パンジー賞の再現かと思ったが、わずかアタマ差届かず2着に敗れた。
「今回はエンジンのかかりが遅かった。馬場が荒れていた上にやや重だったせいか、内を通った分、伸びを欠いたのかも。最後はいい感じで伸びてきたんだけど…」と板垣騎手。
3着 ガッサンカーネギー
あおり気味のスタートもあって後方からの競馬。サイレントグリーンの直後のポジションからスパートをかけ、大外からメンバー中一番の上がりを駆使したもののハナ差の3着。前回・パンジー賞も同条件で行われ、結果は6着ながらも0・3秒差。サイレントグリーンに次ぐ上がりタイムをマークしていた。
岩手転入2戦はダート戦で大敗を喫していたが、前走、そして今回と芝で巻き返しに転じた。やはり中央芝2600mで2勝、芝2000mで1勝した実績はダテではなかった。
4着 クルセイズ
終始3番手をキープし、直線は最内を突いて一旦抜け出すシーンもあったが、あとひと踏ん張りが足りなかった。「距離が長いかも」と阿部騎手。
10月29日 第33回赤松杯(3歳以上オープン 盛岡ダート2000m)
(写真・佐藤到)
1着 テンショウボス
予想どおり1枠からセイントセーリングが逃げたが、1周目スタンド前では最後方にいたダイワフォーチュンが1コーナーで一気にまくって先頭。しかし有力馬はこれに惑わされず所定のポジションをキープ。テンショウボスは一貫して5番手外を追走し、3コーナー過ぎから徐々に前に進出。4コーナーで早くも馬なりで先頭集団に並びかけ、ラスト200mでは内サイレントエクセルとのマッチレースに持ち込む。2頭の叩き合いは100m以上に及んだが、テンショウボスがジワジワと抜け出してゴールでは2馬身差をつける完勝となった。
「折り合いがつくタイプですし、いいところにつけられるので競馬がしやすかった。盛岡なら2000m前後が合いますし、手応えもずっと良かった」と小林騎手。
次走は11月12日、1着賞金1000万円「オッズパークグランプリ」(水沢1600m)と佐々木修一調教師。
2着 サイレントエクセル
終始3、4番手をキープしたが、いつもなら勝負どころから馬なりで伸びていくのだが、板垣騎手の手が動いて反応がひと息。それでも直線入り口で先頭に立ったニシノグレイシャを交わし、テンショウボスとの叩き合いに持ち込んだが、最後が甘くなる。2000mもこの馬には若干長いが、それ以上に道中の手応えひと息だったことが敗因だろう。参考までにサイレントエクセルの勝ちパターンは勝負どころから馬なりで先行に取り付けた場合が多い。
3着 ニシノグレイシャ
スタンド前は2番手、向正面は3番手外につけ、絶好の手応え。テンショウボス、サイレントエクセルがスパートしたのを見て4コーナーで早め先頭に立ち、内で必死に粘っていたが、最後は底力の差。それでもこのメンバーで3着なら上々。転入初戦の圧勝劇、そして今回の好走と岩手の重特でも勝ち負けできるメドが立った。
<次走へのメモ>
10月20日 第7回黄菊賞(2歳オープン 盛岡芝1700m)
(写真・佐藤到)
1着 ジェベルロバーツ
1枠からセイントクイーンが好スタートを決め、2番手にエーシンリパージ、その外にエスブレット、中にテンショウベスト。ジェベルロバーツは出たなりのスタートから1コーナーでは5番手イン。3コーナー手前から徐々に3番手まで進出して早くも先行グループを射程圏に入れる。他の有力馬は荒れた芝を嫌って外に持ち出したが、ジェベルロバーツは内に進路を選んで直線入り口で先頭。あとは「単騎先頭に立つとソラを使う」(菅原勲騎手)なので、気を緩めずに追って2馬身差でゴールに入る。
「馬の状態が悪くなかったし勝負付けが済んだメンバーなので、まず負けないと思って乗った。みんなが外に行って内がポッカリ開いたので、そこを選んだが、余裕十分でしたね」と菅原勲騎手。
次走についてはJRAに適当なレースがあれば行きたいが、地元重賞・南部駒賞になる可能性が高いかも…と村上佐重喜調教師。またアドマイヤボス賞の副賞については「繁殖牝馬を持っているので、有効に活用したい」とオーナーの西村隆平氏。
2着 テンショウベスト
道中は3番手を進み、3コーナーでは先に動いて2番手へ。直線は外に持ち出してジェベルロバーツに一瞬だけ並びかけたが、その後の伸びが甘くまたもや2着。3戦連続でジェベルロバーツの2着に敗れる。
3着 エスブレット
前半は3番手外をキープしたが、直線では最内にコースを取って3着に食い込む。デビュー1戦(芝1000m1着)のみでの挑戦だったが、このメンバーで3着なら上々。
4着 カネショウボス
後方3番手に待機し、3コーナースパート。直線は大外からいい脚で伸びてきたが、3着エスブレットにはクビ差負け4着。
5着 フジプライド
今回は初の芝だったが、前回・りんどう賞(盛岡ダート1400m)と同様、後方2番手から直線勝負に賭けたが、先行有利のレースで自慢の末脚が不発。血統もスキャターゴールド産駒で芝よりもダート向きの印象。
10月21日 第32回ウイナーカップ(3歳オープン 盛岡芝1700m)
(写真・佐藤到)
1着 ワンヌン
「馬なりでスタートしたら最後方になっただけ」(小林騎手)。前半はやや速いペースで進み、3〜4コーナーで徐々にスパートをかけて中団まで進出。直線は一旦外に持ち出すが、ラスト200mあたりで最内に進路を変更しながら、鋭く伸びて快勝。岩手3連勝目がうれしい特別制覇となった。「非常に激しい気性なのだが、芝の反応がすばらしい。返し馬の動きも全然違う」と小林騎手。
南関東では14戦0勝2着2回3着3回と白星に縁がなかったが、いきなり3連勝をマーク。初戦はダート戦で1着だったが、前回、そして今回と芝が舞台となってさらに末脚が冴え渡る。レベル差も確かにあるだろうが、それ以上に秘めていた能力が芝で開花したと解釈していいのではないか。
2着 サイレントステージ
前半は7番手インに待機し、直線半ばで先頭。理想的なレース運びでほぼ勝利をモノにしたかに見えたが、ワンヌンのイン強襲に屈して2着。これは勝ったワンヌンを素直に誉めるべき。
3着 サクラアリエル
サイレントステージの後ろにつけ、サイレントステージのスパートとほぼ同時にスパート。直線は大外から伸びてきたが、最後は決め手の差が出た。
4着 カネショウエリート
トーセンサンクスが逃げ、2番手インにゴッデスフラワー、中シュクジャンヌの外につけ、絶好のポジションにつけたかに見えたが、人気がなかった馬たちだったにせよ前が総崩れ。ペースが速かったために最後の伸びを欠いた。
10月14日 第1回パンジー賞(3歳以上オープン 盛岡芝2400m)
(写真・佐藤到)
1着 サイレントグリーン
マルタカキラリーが先手を取ってスローに落とす。サイレントエクセルは後方3番手からの競馬。「今年はズブくなって前に行ける脚がなくなった。ただスローで掛かり気味にもなったので馬群の中に入れた」(板垣騎手)。一周目スタンド前、マイネルウェルスがスローの流れを嫌って先頭に立ったが、隊列はほとんど変わらない。しかしラスト1000mから徐々にピッチが上がり、サイレントグリーンも遅れないように少しずつ仕掛けたが、周囲が壁になってなかなか動けない。
3コーナーで馬群が一気に固まり、サイレントグリーンは外に持ち出そうとするが、その外ジョリーズジョーに進路を塞がれて4コーナーでは最後方まで下がってしまう(審議対象)。これでサイレントグリーンも一巻の終わりかと誰もが思ったが、大外に進路を変更するや一気に伸びてくる。ゴール前では横一線のゴールとなったが、サイレントグリーンが寸前でキッチリ交わして1着。あまりにもドラマチックな幕切れに周囲はあ然とし、改めてサイレントグリーンの強さを浮き彫りにさせる一戦となった。
「仕掛けどころではさまれたので自分も正直、ないかと。それに一完歩足りないと思ったが、よく届いてくれた」と板垣騎手。4コーナーで大きく不利を受けながら、良く態勢を立て直したものだと、つくづく感心。これで次走10月28日、きんもくせい賞(地方競馬全国交流 盛岡芝2400m)へも視界が非常に明るくなった。
2着 マツリダワルツ
サイレントグリーンをマークする形でレースを進め、3コーナーからスパート。サイレントグリーンが不利を受けたのを横目に自分の競馬ができたが、最後は決め手とキャリアの差が出た格好。
前走、3歳特別・サファイア賞(芝2400m)を快勝後、このレースに臨む。ただその時の走破タイムが2分34秒4で、古馬一線級に入ると見劣って通用するか若干不安もあった。しかし、今回はそれより遅い2分35秒6で決着したことで流れについていけたことも大きかったが、上がり勝負をしのいでのクビ差2着は価値がある。一戦ごとに確実に力をつけている。
3着 コスモダーク
6番手インの経済コースを進み、道中はまったく不利を受けず直線はまよわず内を選んでインを鋭く強襲。ゴール前まで勝敗がもつれ込んだが、惜しくも写真判定の末に3着に敗れた。やはり、せきれい賞でサイレントグリーンの2着はダテではなかった。
4着 ハルサンヒコ
2歳以来、久々に芝レースへ登場。最後方待機策を採り、直線は最内を通って伸びてきたが、あと一押しが足りなかった。もっとペースが速ければと惜しまれるが、芝巧者がズラリとそろった今回のメンバーで僅差4着なら上々。
5着 マルタカキラリー
OROカップは後方のままに終始したが、その反省をいかしたのだろう積極的に逃げの手に出る。1周目スタンド前でマイネルウェルスに交わされたのは予定外だったろうが、あわてず2番手に控える。それが直線の粘りに繋がった。
10月8日 第20回マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn? 盛岡ダート1600m)
(南部杯ゴール 写真・佐藤到)
1着 ブルーコンコルド
帝王賞2着以来、3ヶ月ぶりの実戦だったが、マイナス2キロで出走。これについて服部調教師は「体重的には506キロだったが、今秋緒戦なのでビッシリと仕上げた訳ではない。外見ができた感じで、これから段階を経て中味がついてくる」と語り、100%ではないが、納得の馬体重だったようだ。
レースはブルーコンコルド2番枠、キングスゾーン11番枠が微妙に影響する。戦前から強力な逃げ馬が不在でスローに近い流れだろうと言われ、そのとおり各馬がけん制しあう中、キングスゾーンが先手を取ったが、半馬身差直後インにブルーコンコルドがつける。「完全に被されそうだったら、前に行こうと思っていた」(幸騎手)そうだが、ずっとその間隔で3コーナーに入る。
フェブラリーステークスの時が顕著だったが、ブルーコンコルドは左回りだとコーナーでささるクセがあり、幸騎手の手が動く。その一方でキングスゾーン、そして3コーナー過ぎからスパートをかけたカフェオリンポスが、4コーナーで完全に先頭に立つシーンもあった。しかし、直線を向いてからはブルーコンコルドの独壇場。最内を突いてグイグイ抜け出してラスト150mで先頭に立ち、大外を強襲したワイルドワンダーの追撃も半馬身差封じて快勝。堂々、南部杯2連覇を果たした。
次走はJBCクラシック(大井)。そして幸騎手は「JRAのG?も是非、取らしてやりたい」とも語り、今後の動向にも目が離せない。
また服部調教師「JBC3連覇、それも3階級制覇にやってみたい」とコメントした。その3階級とは一昨年のJBCスプリント(名古屋)、昨年のJBCマイル(川崎)、そして今年、大井で開催するJBCクラシック(2000m)。これは前人未到であり、今後もあり得ないことだから是非、達成してほしい。
2着 ワイルドワンダー
ブルーコンコルドをマークする形で5番手インをキープ。道中は馬群の中にいたが、直線を向いて大外に進路を選んで一気に伸びてきたが、半馬身差届かず2着に敗れた。岩田騎手「自分のレースをして力を出せただけに悔しい。向正面で何度か行きたがったが、それで最後伸び切れなかったかも」。
先にも記したが、前半はスローペース。その流れを意識して岩田騎手はいつもより早め追走に心がけ、直線でも鋭くは伸びていた。しかしレースの上がり3ハロンが35秒3。ダートでこの上がりでは、ワイルドワンダーがいかに末脚の爆発力を持っていても如何ともし難かった。とは言え初のG?、初の地方ダートで半馬身差2着なら収穫は大きいのではないか。これでG?でも勝てることを証明した。
3着 カフェオリンポス
終始4、5番手の外につけて3コーナーからスパートをかけて直線入り口でキングスゾーンと一旦先頭に立ったが、ラスト150mで突き放される。しかしキングスゾーンとの叩き合いではクビ差先着した。
「補欠4番手だったので、ギリギリ間に合わせた状態。それが響いたが、もともとの実力を考えればこのぐらい走ると思っていた」と勝浦騎手。
たしかに3歳時、ジャパンダートダービー優勝以降、グレードタイトルには縁がなかったが、ダートオープンで3勝、フェブラリーステークスでも0・7秒差4着にまとめたことを考えれば納得。今回は5ヶ月ぶりの実戦で、これからどんどん良化するに違いない。
4着 キングスゾーン
他の出方をうかがい、押し出される格好で逃げの手へ。しかし内からブルーコンコルドに終始つつかれる流れではさすがに苦しい。それでも見せ場を十分に作ったのだから、収穫は大きいはず。
「5歳馬だが、まだまだ力をつけている。これまでと同じような戦いをできたが、最後は瞬発力の差。それでもG?でいい競馬ができたのでこれからも楽しみ」安部幸夫騎手。次走は予定どおりJBCクラシック。
5着 サンライズバッカス
スタートで出遅れ、後方3番手からの競馬。直線を向いてようやくエンジンがかかったが、後方から差を詰めるだけに終わった。「久々の影響。中間も強い追い切り2本しかできなかったし、動きもひと息。でもこれで変わってくれると思う」と安藤勝己騎手。こちらもJBCクラシックへ向かう。
<次走へのメモ>
9月30日 第9回OROカップ(3歳以上・地方競馬全国交流 盛岡芝1700m)
(写真・佐藤到)
1着 コスモバルク
本場(盛岡競馬場)の入場者数が6324人。当日は秋のG?シリーズ開幕初戦・スプリンターズステークスが行われ、いわゆる通常のJRA・G?発売日とほぼ同様の入場者数にも思え、コスモバルク効果は一見すると分からないが、街中場外ウマっこ大通の来場者数が激減。生のレース、コスモバルク見たさにオーロパークへ駆けつけたことはありあり。それは5、6レース終了後に実施した五十嵐冬樹騎手トークショーでも明白だった。
普段からパドック脇で予想イベント「勝ちそーリベンジ」を行っているが、ファンの数が段違い。小生もイベント出演者だったのだが、人の波に圧倒されるような凄い熱気に包まれ、五十嵐騎手のコメント一つ一つにものすごい歓声が上がっていた。やはりスターホース、スタージョッキーがいるとムードは一変。コスモバルク効果はあったなんてものじゃなく、効果絶大だった。
本題に入る。コスモバルクの馬体重は瑞穂賞(旭川・9月13日)からマイナス9キロの507キロで出走。この時期になるとコスモバルクは馬体を絞るのに苦労するそうだが、今回はビッグレッドファーム真歌から盛岡競馬場へ直行。これまでとは違ったケースでコスモバルクも若干戸惑った模様。また土曜日に芝コースでスクーリングを消化したが、その日は土曜日のレース日。どうやら遠くで聞こえるファンファーレにも反応した模様で、陣営の想定以上に馬体重が減っていた。それでも507キロは許容範囲だし、パドックでも気合いを表に出していはいたが、激しい発汗するほどでもなく状態的にはまったく問題なさそうだった。
戦前、大方はスピードの違いでコスモバルクが逃げると踏んでいたが、五十嵐騎手はスッと控えて3番手外をキープ。逃げたのはオグリホットで先手を奪うや、スローペースに落とす。そのため2コーナー過ぎからコスモバルクはやや掛かり気味になるシーンもあったが、五十嵐騎手がうまくなだめる。
3コーナー手前で2番手のトミケンマイルズが失速して替わってコスモバルクが進出。あとはいつでも交わせる態勢を取り、4コーナーではオグリホットの外に並びかける。その時、五十嵐騎手が一鞭を入れて気合いをつけると待ってましたとばかり、コスモバルクは鋭く反応。あっという間に後続を突き放し、4馬身差をつけて余裕のゴール。期せずして場内から歓声ではなく無事に走ったこと、期待に応えて勝ったことに対する拍手が巻き起こった。
「ペースが遅かったのは分かっていたが、前で競馬ができているので心配はなかった。3コーナーで早めに動いたのは調教師の指示。最後は遊び遊びで走っていたが、能力が違うので余裕十分だった。久々に勝てたことは素直にうれしい。G?へ向けても弾みがつきました」と五十嵐騎手。
2着 ボスアミーゴ
スローの流れで団子状態だったが、いつもどおり前半は中団のうしろにつけ、向正面からジワジワ進出。3コーナー過ぎから一気にスパートをかけてコスモバルクに並ぼうとしたが、そこからはエンジンの違いがマザマザ。コスモバルクとの力差は如何ともし難かったが、展開不向きの流れでひとまず2着確保なら上々。さらに飛躍を期待したい。
3着 オグリホット
コスモバルクが行く気がないと判断し、果敢に逃げの手に出てスローに落とす。道中、絶妙のペースに持ち込んだが、直線入り口直後で早くもコスモバルクに突き放されてしまっては苦しい。「前々で勝負をしたかった。コスモバルクがいなければボスアミーゴに先着できたはずだが、盛岡の芝は非常に合う」と尾島騎手。