A級馬による1400メートルのS2重賞。登録馬の中で唯一のA1級だったコウユーサムライが回避してA2級馬のみによる少頭数7頭立て。はがくれ大賞典ステップの嘉瀬川賞、鏡山賞出走組がやはり有力となりそう。
ダイワアズールは南関東B級から再転入後、勝ち星こそないもののA級1400メートルのS2重賞や特別でたびたび2、3着があり、メンバーや頭数にも恵まれた今回はチャンスと見る。
九州大賞典2着という実績があるのがコスモガラサ。昨年は1400メートルで連戦連勝があったが、昨年終盤からは1800メートル以上を中心に使われている。1400メートルの連対は昨年9月以来ということで距離に対応できるかどうか。
2走前の雷山賞で直線一気を決め、ダイワアズールを差し切ったヒショウ、兵庫から転入2戦目の上昇があるかどうかというニホンカイセーラあたりが連下候補。
◎1ダイワアズール
○2コスモガラサ
▲7ヒショウ
△4ニホンカイセーラ
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ついこの前、トウケイニセイ記念があって冬休みに入ったと思っていた岩手競馬が早くも開幕。そして3月の特別開催に新設された3歳馬による奥州弥生賞。
南部駒賞を圧勝し年明けの金杯をパスしたベンテンコゾウと、その金杯を制したオールザベストが、ここでいきなり直接対決となった。
ベンテンコゾウはデビュー3戦目の若駒賞で2着に敗れたが、これはゲート内で暴れてレースに集中できなかったため。その後の南部駒賞、寒菊賞は盤石の競馬だった。
一方のオールザベストは門別から移籍して3戦。岩手では2戦目の寒菊賞でベンテンコゾウに負けただけ。金杯では、若駒賞でベンテンコゾウを負かしたサンエイリシャールに4馬身差をつけて圧勝している。
これまでのレースぶりからは、若駒賞に目をつぶってベンテンコゾウを上にとるべきだろう。とはいえともに冬休み明け。どこまで仕上がっているか、また成長があるか、馬体重やパドックの状態に注目だ。
2頭の一騎討ちが濃厚で、3着候補に、金杯で3着だったニードアフレンド、金杯は6着も冬の間も名古屋で走っていたヤコウレッシャあたりだろうか。
◎1ベンテンコゾウ
◯6オールザベスト
△4ニードアフレンド
△2ヤコウレッシャ
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この世代の東海勢は勝ったり負けたりの主役不在。金沢のヤマミダンスが出走すればレースとして相当違ったものになっただろうが、不在となっての混戦。
ならば中心は兵庫から遠征のスターレーン。4戦連続2着が続いていて、2走前の園田クイーンセレクションは、直線先頭に立ったところ、ゴール寸前でカツゲキマドンナにとらえられたが、レースぶりから能力的にはこちらのほうが上と見てよさそう。前走梅桜賞の2着は、相手がヤマミダンスでは仕方ない。
混戦ゆえに怖い存在が新興勢力のショルト。中央2戦未勝利からの転入初戦が大差圧勝。今回と同じ1400メートル戦の勝ちタイム1分30秒7は、3歳馬同士ならそのまま重賞で通用する時計だ。
1〜4番枠に東海の重賞勝ち馬がずらりと並んだが、先手がとれずに惨敗した梅桜賞に目をつぶれば、メモリーミラクルの重賞での好走が目立つ。前走スプリングカップの勝利から力をつけて一気に台頭という場面もあるかもしれない。
佐賀のコパノレイミーは前走で飛燕賞を快勝。とはいえ、この世代の上位クラスが抜けてというメンバーだっただけに、今回のメンバーを相手でどんなレースができるか。ただ佐賀に移籍してからはレースを重ねるごとに力をつけている。
園田クーンセレクションを制してスプリングカップでも2着だったカツゲキマドンナ、笠松では3連勝の勢いを見せていたセレニティフレアらにもチャンスはありそう。
◎12スターレーン
◯8ショルト
▲4メモリーミラクル
△9コパノレイミー
△6カツゲキマドンナ
△3セレニティフレア
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フェブラリーステークスGIの約1カ月後に行われる黒船賞JpnIIIは、このあとにも東京スプリントJpnIII、かきつばた記念JpnIIIと、ダート短距離の路線がしっかりと確立しているため、毎年のように中央から一線級のメンバーが揃う。それゆえ過去5年で馬券にからんだ地方馬は2015年に3着のタガノジンガロ(兵庫)だけと、地方馬にはなかなかに厳しいレースとなっている。今回も、地元勢には牝馬のディアマルコ、兵庫からは新設の園田ウインターカップを制したトウケイタイガーなど期待馬はいるものの、さすがに中央のこのメンバーに入っては厳しいと言わざるをえない。
ニシケンモノノフは、昨年の黒船賞JpnIIIでダノンレジェンドに1馬身差2着と好走。年末には今回と同じ57キロを背負って兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを制した。地方の1400メートルは力を発揮できる舞台だ。
キングズガードはダートでほとんど馬券圏内を外さない活躍を続けてきて、昨年はオープンの1400メートル戦で2勝。エニフステークスは57キロで制し、グリーンチャンネルカップでは58キロを背負って、その後フェブラリーステークスGIで3着に好走するカフジテイクに1馬身差と食い下がった。重賞級の能力であることは間違いなく、あとは初めての地方の馬場が合うかどうか。
ドリームバレンチノは、黒船賞JpnIIIに今回で4年連続での出走。昨年はやや差のある4着だったが、秋には東京盃JpnIIを制し、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでも59.5キロのハンデを背負ってニシケンモノノフにクビ差と迫る2着。明けて10歳だがまだ衰えはなさそう。
昨年のサマーチャンピオンJpnIIIで重賞初制覇を果たしたグレイスフルリープ、前走が初オープン勝ちのブラゾンドゥリスと、中央5頭の勝負だが、どの馬にもチャンスがありそうなメンバーだ。
◎3ニシケンモノノフ
◯9キングズガード
▲10ドリームバレンチノ
△6グレイスフルリープ
△12ブラゾンドゥリス
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センゴクエースは昨年4歳でこのレースを制したときが790キロで、今年は10キロ増えただけの800キロ。そして最大のハンデ差が昨年と同じ60キロなら、普通にレースをすれば負けようがないのではないか。8月の山鳩賞では障害を越えられず最下位に負けたことがあったが、それは平地の競馬にたとえれば、ほとんど落馬などのアクシデントのようなもの。なにしろ世代限定の重賞ではまだ一度も負けたことがない。
センゴクエースは別格として、実績上位は前走でA1級-1・2組決勝混合を勝ったホクショウディープ。その実力でセンゴクエースより40キロも軽い760キロはかなりおトクな感じがする。ただ端枠同士で1-10という決着があるだろうか、ということはちょっと不安。
キンメダルはここまで重賞を勝てそうでなかなか勝てず。センゴクエースと同じ年に生まれてしまった不運としかいいようがない。ここまで重賞では2着、3着が4回ずつ。同じく760キロなら上位争いは十分期待できる。
ハンデ差が大きいため軽量馬にも出番があると見て、チャンピオンカップに出走(6着)したアスリート、B級ではあるものの11月から15戦連続連対中のタカラシップ、ばんえい菊花賞を制したツルイテンリュウらが連下候補。
◎1センゴクエース
◯10ホクショウディープ
▲4キンメダル
△5アスリート
△8タカラシップ
△6ツルイテンリュウ
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