
昨シーズン重賞上位の常連となったコマサンエースは、9歳になった今年、ますます絶好調。前走、別定10kg増となった北斗賞でもインビクタを振り切って危なげなく勝利。重賞に限れば昨年の旭川記念以降、1年間3着を外していない。今回も別定10kg増だけに1着固定とまではいえないが、崩れるところは想像しにくい。
キングフェスタの北斗賞4着は、障害でかなり苦戦してのもの。それでも障害を越えてからの追い込みは健在。前からあまり離されずある程度のところで障害をクリアできれば、一気に差し切る実力はある。ただ現状ではこのあたりの重量が限界かもしれない。810kgのチャンピオンカップでメムロボブサップの2着はあるが、勝ったのは3月の蛍の光賞で785kgまで。課題の障害が安定してくれば古馬重賞でも主役が張れるだけの素質はある。
クリスタルコルドは昨年5歳ながら北斗賞、旭川記念を連勝。その後は特別戦で1勝を挙げたのみでやや落ち込んだが、前走北斗賞3着で復調気配。
インビクタは1年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、大きく崩れることなく9歳でもまだまだ元気。ここも馬場が軽くなれば上位を狙える。
コウテイは暑さの影響があるようだが、昨年来の重賞での実績からは見限れない。
◎5コマサンエース
◯7キングフェスタ(出走取消)
▲2クリスタルコルド
△1インビクタ
△4コウテイ
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ケイズレーヴの実績が際立つ。デビュー以来、3着以内を外したのはJpnIIの兵庫チャンピオンシップだけ。それも5着とはいえ地方馬最先着。2歳から3歳にかけて重賞では惜しいところで勝ちきれなかったが、4月のネクストスター中日本で重賞初制覇を果たすと、兵庫チャンピオンシップを挟んで、ぎふ清流カップも勝利。ここ2戦は吉原寛人騎手が手綱をとっており、その吉原騎手にとって地元の金沢なら、まさに鬼に金棒。吉原騎手は6月に重賞6勝。そして7月にも8日に金沢クイーン賞、9日には川崎でスパーキングレディーカップJpnIIIを制した。今週だけで重賞3勝となるかどうか。
リトルサムシングは中央所属として出走した川崎1500メートルの条件交流を7馬身差圧勝で初勝利を挙げての転入。そして金沢初戦も1番枠からハナを主張すると、直線後続を突き放して逃げ切った。その前走は不良馬場ゆえに割引が必要かもしれないが、1400メートル1分27秒2は、古馬重賞でも通用するタイム。
エバーシンスは重賞勝ちこそ2歳時のラブミーチャン記念だけだが、東海優駿を含め重賞3着が3回。前走古馬A4格付けの1500メートル戦を制したことは評価できる。
ケイズレーヴを中心にここまで3頭の勝負だろう。3歳になって成績に波があるセンゴクブショウ、中央未勝利から転入して初勝利のあと4戦連続2着のバム、中央未勝利から転入して3連勝のあと石川優駿は大敗だったジューンノールックらは連下の候補。
◎5ケイズレーヴ
◯1リトルサムシング
▲3エバーシンス
△10センゴクブショウ
△9バム
△7ジューンノールック
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スプラウティングは、中央3勝クラスで頭打ちとなっての転入で2連勝。ただその2戦とも2着馬とは接戦で、前走盛岡1200メートルの勝ちタイムが1分12秒2。盛岡のダートコースは開催によってかなりタイムが変わるのでそのあたりがどうかだが、このレースが盛岡1200メートルとなった過去9回で1分12秒台の決着は1回だけでそれ以外は10秒台か11秒台。あくまでも連軸としての本命。
エメラルドビーチも中央3勝クラスからの転入。初戦の栗駒賞はスプラウティングの3着に敗れたが、続く前走盛岡1000メートルのスプリント特別ではコースレコードにコンマ4秒差と迫る58秒5という好タイムで完勝。中央のダートでは1200メートルでの勝ち星もあり、この距離なら逆転の可能性もある。
昨年、同じ盛岡1200メートルの絆カップを制したのがウラヤ。こちらも元は中央3勝クラス。ただウラヤは中央時代も含めて1200メートルを使ったのはそれが唯一。あらためて1200メートルの適性が問われる。
印の順番はつけたが、この3頭は差はなさそう。馬券的には人気がない馬から狙ってみてもおもしろそう。
ロードオブザチェコも中央3勝クラスからの転入で、前走水沢850メートルの早池峰スーパースプリントで2着。2走前のスプリント特別ではスプラウティングの4着で、南関東時代は1000メートル未満の超短距離で好走していただけに、距離は短いほうがよさそう。
栗駒賞でスプラウティングと一騎打ちを演じたのがマツリダワールド。最後は3/4馬身差で振り切られたが、能力的に差はなさそう。ただ続く盛岡1200メートルのスプリント特別ではスプラウティングの5着に敗れており、デビュー以来1400/1600メートルを中心に使われてきただけに、この距離では割引か。
エイシントルペードは兵庫からの転入初戦となった早池峰スーパースプリントを制した。やはり実績は1200メートル以下だが、今回は相手強化の一戦。
◎1スプラウティング
◯4エメラルドビーチ
▲2ウラヤ
△12ロードオブザチェコ
△9マツリダワールド
△7エイシントルペード
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