
高知のシンメデージーが、佐賀記念JpnIIIに続いての佐賀遠征。これまでダートグレードでもすべて入着を果たしており、地方馬に先着を許していない。その佐賀記念JpnIIIでは、地元の大将格で地元馬最先着のシルトプレ(6着)に2秒6差をつけた。今回は別定重量戦でも増量なし56キロなら、よほどのアクシデントでもない限り負けないだろう。
対する地元馬ではやはりシルトプレに期待がかかる。前述のとおり佐賀記念JpnIIIでは差をつけられたが、北海道所属として出走したJBCクラシックJpnIでは4着、昨年夏にもJRA札幌のエルムステークスGIIIでは勝ち馬からコンマ7秒差の4着と好走していた。地方馬同士なら、中央相手のダートグレードとは違って厳しいペースになることもなく、シンメデージーに迫る場面もあるかもしれない。
兵庫のオディロンは中央オープンから兵庫に移籍して太め残りのまま2連勝。鞍上の吉村智洋騎手は正月の怪我から今週復帰したばかりだが、これまでこのレースで3勝を挙げているという相性の良さにも期待だ。
大井から転入したコスモファルネーゼは、姫路に遠征した白鷺賞はオディロン相手に最下位だったが、続く地元の鏡山特別では、南関東オープンから転入初戦だったデルマルーヴルに5馬身差をつけて圧勝。その勝ちタイムは2分11秒1。◎○には佐賀2000メートルで2分9秒台の持ちタイムがあり、どこまで差を詰められるか。
南関東オープン好走実績のルコルセール(川崎)、一昨年の覇者で昨年も2着だったグリードパルフェ(高知)らにも注目だ。
◎10シンメデージー
○6シルトプレ
▲3オディロン
△11コスモファルネーゼ
△4ルコルセール
△7グリードパルフェ
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ウラヤは中央3勝クラスから転入して6戦3勝。盛岡1200メートルの絆カップで重賞初制覇を果たした。水沢では、青藍賞は6着だったが、トウケイニセイ記念ではヒロシクンが逃げ切りという展開で、縦長の中団よりうしろから直線よく差を詰めて3着。水沢ではまだ勝ち星がないものの、中央での3勝はすべてダート1400メートル。この舞台なら能力を発揮できそう。
ユイノダンディズムは中央1勝クラスから昨秋転入してオープン~A二組特別で5戦3勝、2着3着各1回。1勝クラスとはいえ中央での勝ち星はなく、3歳未勝利で岩手に移籍し、水沢の下級条件で5戦4勝、2着1回という成績で一度は中央に戻った。そのときの成績も合わせ、水沢1400メートルに限ると5戦4勝、3着1回。重賞初挑戦だが相性のいい舞台で力を見せる。
一昨年末に門別から転入したレディブラウンは、下級条件から順調にクラスを上げ、昨年6月以降もマイル以下のオープン特別・重賞で9戦して連対を外したのは一度だけという堅実ぶり。絆カップでもウラヤに1馬身差の2着だった。水沢1400メートルは7戦6勝と得意とする舞台だけに期待できそう。
マツリダワールドも堅実な成績で、昨年9月の白露特別以降、1400/1600メートルのA一組もしくはオープン特別で3着以内を外していない。重賞では一昨年3歳時にイーハトーブマイル、不来方賞でともに2着という実績があり、久々の重賞でも上位を狙えそう。
大井のオープンから転入して水沢1400メートルのスプリント特別でレディブラウン、マツリダワールドと接戦の3着があったスターシューター、トウケイニセイ記念でウラヤに先着する2着だったボウトロイらも能力的に差はない。
◎8ウラヤ
○1ユイノダンディズム
▲6レディブラウン
△7マツリダワールド
△3スターシューター
△10ボウトロイ
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