
ネオシエルは目下9連勝。一昨年3歳時には1800メートルの佐賀皐月賞を制するなど、その後も中距離を中心に使われ、それなりに好走はしていたが、昨年5月からは1300/1400メートルを使われ走りが安定した。A級特別・球磨川特別、準重賞・唐津湾賞、そして前走の麗月賞、いずれも4コーナーで前をとらえにかかるときの手応えが際立っている。地元馬同士のここは相手探しの一戦といえそう。
その相手筆頭はダイリンウルフ。このレースは一昨年2着、昨年5着だが、12月のウインターチャンピオンでは直線最後の100mだけで馬群から抜け出し4馬身差の圧勝。ゴールドスプリントは3着もそれほど差はなく、兵庫ウインターカップも出走馬のレベルを考えれば0秒3差で4着は評価できる。
昨年、吉野ヶ里記念まで重賞3連勝で注目となったのがテイエムフェロー。ウインターチャンピオンはダイリンウルフの5着だったが、ゴールドスプリントはダイリンウルフに先着しての2着。前走唐津湾賞はネオシエルに2馬身差の2着なら、今回も相手候補。
ビキニボーイは中央3勝クラスから転入して7戦。そのうち1400メートルでは4戦2勝、2・3着各1回。球磨川特別では直線外から一気に伸び、ネオシエルに1馬身1/4差で2着と最後に見せ場をつくった。
前走麗月賞でネオシエルの2着だったテイエムフォンテ、昨年中央3勝クラスから転入初戦となった佐賀がばいスプリントで2着だったアビエルトらも連下候補に。
◎7ネオシエル
○8ダイリンウルフ
▲10テイエムフェロー
△5ビキニボーイ
△9テイエムフォンテ
△1アビエルト
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ナナカマド賞を制したキョウエイエース、ヤングチャンピオンシップを制したスーパーシン。この世代はこの2頭を中心に推移してきたが、ここにきてやや明暗分かれてきたように思える。別定重量を背負わされているとはいえ、キョウエイエースは12月以降に3度馬券圏内を外したのに対して、スーパーシンは11月以降で負けたのは翔雲賞の3着だけ。若馬は成長の度合いによっても大きく変わってくるので、ここは近走の成績が安定しているスーパーシンを中心にする。
一方でキョウエイエースは、ヤングチャンピオンシップではスーパーシンより10kg積んでいたし、ペースが速いと行き過ぎてしまい最後にバテてしまうようだ。今回全馬にとって未知の重量で、それで流れが落ち着けばキョウエイエースの巻き返しというシーンもあるかもしれない。
翔雲賞では2強に対して20kg軽い重量を活かして1、2着だったのがスターイチバン、ココロノニダイメ。スターイチバンはスーパーシンとのゴール前の追い比べでの重量差が大きかったし、ココロノニダイメは障害6番手から行き脚衰えず追い込んだ。スターイチバンは前走こそ重量を積まれて5着だったが、11月30日以降で3着以内を外したのはそれだけ。ココロノニダイメは年明け5戦して4連対。ともに、ここにきての成長を感じさせる。
アバシリタカラコマはここ2戦がいまひとつだが、ヤングチャンピオンシップではそれほど差のない3着に入り、ここまで全4勝のうち10月以降に3勝を挙げているように確実に成長を見せている。
◎4スーパーシン
○5キョウエイエース
▲9スターイチバン
△3ココロノニダイメ
△1アバシリタカラコマ
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リューノスは門別から転入して5戦オール連対。1800メートルの満天星特別がリケアカプチーノの2着、1900メートルの中央未勝利との交流戦では金の鞍賞2着だったヤマノアシオト相手に勝利するなど、距離が延びてからという可能性はあるが、転入初戦だった1300メートル戦で1分24秒4(稍重)というまずまずのタイムを出している。そして前走古馬C3を制したということでは、ここに来ての充実ぶりがうかがえる。
ピクチャーカードは、ネクストスター高知、金の鞍賞ともに着外だったものの、年明け連勝でJRA未勝利との条件交流を制した。前走は2着だが、古馬C3に編入されての結果なら評価を下げる必要はない。この馬も明けて3歳になっての成長を感じさせる。
リケアマキアートは中央から転入して4連勝で金の鞍賞を制したが、断然人気ドライブアウェイの凡走によってやや波乱の結果。直線は3頭の争いになって、2着ヤマノアシオト、3着ゾクゾクとそれほど差はなく、馬場状態の違いもあるが、ネクストスター高知より6秒も勝ちタイムが遅かった。兵庫ユースカップでは先行争いになったとはいえ6頭立ての最下位に沈んでおり、あらためて真価が問われる一戦。
トサノマイヒメは佐賀のフォーマルハウト賞を制し、土佐水木特別、土佐有楽特別でともに2着と、世代上位馬と互角の争いで崩れもない。
ユラリユラメイテは前走古馬C3戦を制し、その1300メートルの勝ちタイム1分25秒5は、良馬場でメンバー中最速。
ミラクルドリームは、3歳の条件戦とはいえ目下3連勝と上昇中。
◎3リューノス
○7ピクチャーカード
▲6リケアマキアート
△10トサノマイヒメ
△4ユラリユラメイテ
△8ミラクルドリーム
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今年はネクストスター北日本が岩手での開催となり、スプリングカップはその前哨戦として1カ月繰り上がり、さらに1400メートルに距離短縮。さすがにシーズン開幕日だけに8頭立ての少頭数となった。
ラヴェイは北海道から転入しての秋は重賞で目立った成績が残せなかったものの、12月の2歳条件戦で岩手初勝利を挙げると、金杯では向正面から一気にペースが上がったところ、仕掛けを待って3コーナー過ぎから追い出されると、直線では他馬を振り切っての完勝となった。その2戦での充実ぶりが際立った。あとは冬休み明けでどこまで仕上がっているか。
その金杯で直線最後まで食い下がって2着だったのがミヤギヴォイジャー。ここまで10戦して3勝、2着3回だが、そのうち水沢コースは5戦3勝、2着2回という抜群のコース適性。
ビギナーズカップ2着のあと、ネクストスター盛岡を制したのがポマイカイ。その後は出走しておらず、5カ月ぶりの実戦で成長と仕上がりが気になるところ。
ここまで3頭の勝負で、条件戦を8馬身、6馬身という差で連勝したスノーミックスに食い込む余地があるかどうか。
◎4ラヴェイ
○6ミヤギヴォイジャー
▲7ポマイカイ
△1スノーミックス
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