マルホンリョウユウがオープン格付けで720kg、タカラキングダム、ホクセイタイヨウがA1で710kg、以下、クラスごとに10kg減となる別定戦で、最軽量は牝馬のスーパーチヨコの670kgで最大50kg差。
前哨戦のライラック賞はゴール前4頭横一線の接戦となって、サクラヤマトは今シーズン初戦から5連勝中で1番人気に支持されたものの惜しくも2着。そのときはトップハンデのマルホンリョウユウと40kg差で、今回は30kg差と相対的に重量は厳しくなるが、続くゴールドトロフィーでは古馬相手にゴール前接戦から抜け出して勝っており、まだまだ勢いは止まらないと見る。
ライラック賞の接戦を制したのがホクセイタイヨウ。3歳三冠はすべて2着と勝ちきれなかったものの、3歳4月以降、21戦して2着を外したのはわずか4回。8月のはまなす賞4着は1歳上の世代との対戦で、2走前のA1-2混合での5着はオープン馬も混じってのメンバー。同世代同士なら崩れることはなさそう。
3歳時、ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞の二冠を制したマルホンリョウユウは、現在4歳世代では唯一のオープン格付け。それゆえ重量を背負うことになるが、ライラック賞でも勝ったホクセイタイヨウとはわずか1秒5差。トップハンデでも展開ひとつで勝負になる。
世代限定重賞では近走の成績が悪くても重賞実績馬が好走することがたびたびあり、ナナカマド賞、ばんえいダービーを制したタカラキングダムは、ライラック賞は4着も1秒6差。前走自己条件A1で2着なら、あらためて期待ができそう。
ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞を制したキョウエイプラスは、3歳シーズンはまったくいいところがなかったが、前走自己条件A2特別で、イレネー記念3着以来、じつに1年3カ月ぶりの馬券がらみ。軽視はできない。
ライラック賞は障害で苦戦してタイム失格となったクリスタルゴーストだが、前走ゴールドトロフィーでは障害離れた6番手からゴール前一気に迫り、勝ったサクラヤマトとは1秒6差。2月からシーズンをまたいで5連勝と急成長した1頭。
◎9サクラヤマト
○7ホクセイタイヨウ
▲10マルホンリョウユウ
△6タカラキングダム
△5キョウエイプラス
△1クリスタルゴースト
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リケアマロンは中央所属として金沢で出走した条件交流2着のあと転入。2連勝で北日本新聞杯を制して臨んだ石川優駿は、抜群の手応えのまま3コーナーで先頭に立って直線でも単独先頭。そのまま押し切るかに思えたが、ナミダノキスの末脚に屈して惜しくも2着。ただ今回、同世代の牝馬同士となれば能力は抜けている。中央では短距離ばかりを使われており、転入初戦の1400メートル戦の勝ちタイムも稍重1分29秒4という、メンバー中最速の持ちタイムだけにここは中心とみていいだろう。
プレストマーヴェルは北海道→兵庫からの転入。初戦は休み明けの古馬相手、水の浮く不良馬場で内で包まれ失速してしまったが、一転して前走は同じC1格付けの古馬相手でもスタートからハナをとると直線後続を突き放しての圧勝となった。そのときが1400メートル良馬場1分29秒7というタイムなら、リケアマロンとも互角以上に戦えそう。
シャトルトウショウは、中央未勝利から転入して1400メートル戦で2連勝が、ともに後続を寄せ付けずの逃げ切り。勝ちタイムは、不良で1分29秒6、良で1分30秒2。それが一杯に追われずにマークしたということでは、◎◯ともそれほど差はない。
エムティトップは、北日本新聞杯、石川優駿はともに差をつけられての敗戦だったが、金沢1400/1500メートルでは5戦1勝、2着4回と連対を外していない。この距離なら巻き返しは可能だが、能力的にはやはり3着争いにからめるかどうか。
前走兼六園スプリントトライアル特別を勝ったトルピード、石川優駿トライアル特別でナミダノキスに離されたとはいえ3着だったスターマンモスらも、◯▲が崩れたときの3着候補。
◎2リケアマロン
◯1プレストマーヴェル
▲4シャトルトウショウ
△9エムティトップ
△10トルピード
△5スターマンモス
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中央1勝クラスから転入して3連勝のヒロシクン。前走紫陽花賞はB1特別とはいえ重賞実績のあるマナホクに5馬身差をつける圧勝。この時期の水沢1600メートル(重)で1分39秒6は優秀なタイム。たとえば近年4月に同舞台で行われている赤松杯の近5年の勝ちタイムがいずれも1分40秒以上だったことを考えると、いきなりの重賞でも通用するとみる。中央ではダート1800/1900を中心に使われていただけに、距離延長も歓迎だろう。
既存勢力の重賞常連は、赤松杯、シアンモア記念を連勝中のグランコージーに、このレース連覇のかかるヴァケーション。どちらもベストはマイルという感じの実績だが、グランコージーは1600メートル超で勝ち星がなく、2000メートルは3着が3回。対してヴァケーションは2000メートルで8戦して1勝、2着1回、3着4回。特に水沢2000メートルでは、3、2、1、3着という成績だけに、この舞台ならヴァケーションに分がある。
ドスハーツは転入初戦こそ惨敗だったものの、大井2000メートルのオープンで上位実績があった。2戦目で能力発揮ならあっと言わせる場面もありそう。
フレイムウィングスは昨年春に転入して勝ち星こそないものの、昨年のこのレースでは3着。大晦日の桐花賞でも2着と重賞でも上位争いの能力はある。
◎11ヒロシクン
○4ヴァケーション
▲2グランコージー
△12ドスハーツ
△6フレイムウィングス
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