このレース連覇を狙うのが6歳牝馬ゴールデンヒーラー。昨年は4番手からほとんど持ったまま4コーナーで先頭をとらえると、直線でも軽く手を動かしただけで後続を寄せ付けず圧勝。冬休み明け初戦の白嶺賞でも、逃げたドルズプライスレスをとらえるだけという完勝。今回は中央からの転入馬との力関係がどうかだが、負けるにしても軸としては信頼できそう。
強敵となりそうなのが中央オープンから転入初戦のタイセイアベニール。実績は芝でのもので、年明けの近3走、ダートですべて着外だが、それでも勝ち馬と1秒以内の差。水沢のダートをこなせればあっさりという場面もあるかもしれない。
中央2勝クラスから転入初戦の白嶺賞でゴールデンヒーラーに2馬身差2着がゲンパチプライド。2戦目の慣れと上積みで迫る場面があるかどうか。
その白嶺賞で、後続を離しての単騎逃げから3着に粘ったのがドルズプライスレス。直線半ばまで食い下がっていただけに、再びマイペースの逃げなら上位を狙える。
中央から再転入初戦のA一組特別を制したキモンリッキーには休まず使われてきているアドバンテージがありそう。
大井から転入初戦の白嶺賞で8着だったシガーヲスウオトコだが、大井のA2B1での好走歴なら見直したい。
◎8ゴールデンヒーラー
◯2タイセイアベニール
▲1ゲンパチプライド
△5ドルズプライスレス
△6キモンリッキー
△7シガーヲスウオトコ
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リケアマロンは中央所属として出走した3月19日の能登千里浜賞では中央勢が掲示板独占という中で2着。そして転入して臨んだ前走3歳A2戦は2番手から直線余裕で抜け出した。能登千里浜賞1500メートルの走破タイム1分37秒5、前走1400メートルの勝ちタイム1分29秒4は、冬休み明けの馬場ではともに出色の好タイムだけに期待できそう。あとは初距離をこなせるかどうか。
金沢ヤングチャンピオンを制したリメンバーアポロは目下3連勝。冬休み明けとなった前走3歳A2戦でもほとんど持ったまま逃げ切って2着に4馬身差をつける圧勝。ここにきての充実ぶりは目覚ましく、1700メートルも経験していることから、ここもあっさりという可能性は十分。
金沢生え抜きのダブルアタックはここまで11戦して3着以内を外したのは、2歳時、ネクストスター金沢の7着だけ。しかしながらリメンバーアポロとは2度対戦してともに完敗という内容。年末のあての木賞、前走若駒賞と準重賞で2勝しているが、逆転まではどうだろう。
やはり堅実駆けのニキだが、前走は4コーナーで落馬。今回は重賞初挑戦、一気の相手強化でどこまで。
エムティトップは門別から転入初戦を制したものの、その後2着4回と勝ちきれないレースが続いている。若駒賞ではダブルアタックに半馬身差と迫っているだけに、上位食い込みはありそう。
マイネルスピカは中央未勝利から転入して2連勝。その初戦ではエムティトップに1馬身差で勝利。ただこのメンバーで勝ち負けにはタイムを詰める必要がある。
◎4リケアマロン
◯8リメンバーアポロ
▲6ダブルアタック
△5ニキ
△3エムティトップ
△9マイネルスピカ
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クリノメガミエースは昨年のこのレース3着で、先着されたのは大井のジュランビル、前走で兵庫ウインターカップを勝っていたパールプレミア。そして4着がアンティキティラだった。1年以上勝ち星がないとはいえ、牝馬同士なら好走はしていて、1月のコウノトリ賞では、牡馬も含めて兵庫でトップを争うスマイルミーシャの2着。前走高知のレジーナディンヴェルノ賞は7着だったが、遠征勢はいずれも高知の馬場がこなせず揃って見せ場をつくれなかった。今回は昨年経験している舞台でもあり、前走1番人気にこたえられなかった雪辱に期待だ。
高知のミニョンは、大井から転入当初こそ結果が出なかったものの、下級条件から快進撃が始まり、前走レジーナディンヴェルノ賞で重賞制覇まで昇りつめた。もとは1400〜1600メートルを中心に使われていただけに距離短縮は問題なく、あとは初遠征がどうか。
アンティキティラは地元高知ではなぜか苦戦ばかりだったが、レジーナディンヴェルノ賞2着は久しぶりに地元重賞での好走だった。それでも遠征競馬の牝馬戦ではたびたび好走。昨年のこのレースは4着だったが、3着クリノメガミエースに1馬身半差で4着。ここでも馬券対象に押さえておきたい。
アキュートガールは1年ほど3着以内がないが、園田金盃では勝ち馬からコンマ6秒差で4着など牡馬相手の善戦もある。牝馬同士なら上位食い込みも。
アイヤナはコウノトリ賞が2着クリノメガミエースとは差のある3着で、それ以降結果が出ていないが、昨年秋に好走を続けていた1400メートルに戻っての好走に期待。
地元勢はA1・A2特別で入着までというメンバー。兵庫・高知の重賞で上位争いをしている馬たちが相手では、いかにも厳しい。
◎2クリノメガミエース
◯3ミニョン
▲1アンティキティラ
△8アキュートガール
△6アイヤナ
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シーズン最初の古馬重賞で、当初はハクサンアマゾネスやショウガタップリなど有力馬の登録もあったが、5頭立てとちょっと寂しい頭数。重賞実績でもグランデラムジーが一昨年高知の珊瑚冠賞を勝っているだけで、金沢の重賞勝ち馬が1頭もいないというメンバーとなった。
現時点での能力ではエイシンアンヴァルが最上位と見た。昨年兵庫の重賞では3戦いずれも着外だったが、A1特別ならたびたび勝ち負けという成績。転入初戦だった前走スプリング特別を3番手から直線抜け出して快勝。タイム的には平凡だが、2戦目の上積みに期待する。
相手にはソーラーフレア。昨春、中央3勝クラスから転入して、昨年のみ行われた重賞・金沢競馬移転50周年記念でハクサンアマゾネスの3着。その後、A1特別でほとんど3着以内を外さないという成績。冬季は笠松で3戦し、金沢に戻った前走は3着だったが、先着されたのがオヌシナニモノ、ショウガタップリという重賞勝ちの常連だけに、このメンバーならむしろ評価できる内容。
昨春、中央2勝クラスから転入したフェイマスダンディは、A1特別でたびたび好走し、昨年秋にはソーラーフレアに先着したこともある。今回重賞初挑戦でも、冒頭のとおり実績馬がほとんどいないというメンバーなら勝負になる。
タイサイは、大井所属時代は長距離重賞を求めて全国を転戦し、一昨年の北國王冠で4着があった。ただ昨年金沢転入後の成績がいまひとつで、岩手から戻った前走で金沢初勝利を挙げたが、タイム的には平凡。今回、吉原騎手で人気になるならむしろ軽視したい。
◎5エイシンアンヴァル
◯1ソーラーフレア
▲3フェイマスダンディ
△2タイサイ
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このレース、地元馬の勝利は2017年のダンストンレガーメが最後で、その後の6年間は南関東4勝に北海道が2勝。その南関東4勝も、4場の所属馬がそれぞれ1勝ずつ。今年は北海道からの遠征がなく、やはり南関東からの遠征馬が強そうだ。
川崎のエレノーラは3歳3月のデビューから2連勝。それが2着に9馬身、6馬身差という圧勝で、ともに直線はほとんど追われずの楽勝だった。前走川崎1400メートルの勝ちタイム1分32秒0は、今年第1回が行われたネクストスター東日本を勝ったギガースの1分30秒6には及ばないが、古馬C1戦でも勝ち負けになるタイム。しかもそれがほとんど追われずにマークしたタイムだけに時計短縮は可能。まだキャリア2戦ゆえ、初遠征に初めての右回りなど初物づくしの課題はあるが、能力は高そう。
対するは、昨年12月に佐賀に遠征してフォーマルハウト賞を勝ったファーマティアーズ。3歳になって、ユングフラウ賞7着、桜花賞6着はさすがに相手が強かったが、能力未知数のエレノーラは別として、このメンバーなら能力上位。
地元岩手勢は、あやめ賞1〜3着馬と金杯を制したリトルカリッジの4頭が甲乙つけがたい。
レッドオパールは門別から転入後、寒菊賞を含め3連勝。続く前走あやめ賞は3着だったが、中団から前をとらえきれずという展開的なところがあっただけに見直したい。
年末の金杯を制したリトルカリッジは、年明け初戦となった前走スプリングカップは4着だったが、勝ったフジユージーンは次元の違う強さで、2着馬とは0秒6差。牝馬では最先着だった。
あやめ賞で逃げて接戦の2着だったカリフィア、直線盛り返してあやめ賞を制したミヤギシリウスらは、展開ひとつで順序は変わりそう。また、エレノーラに真っ向勝負を挑むかどうかでも結果は変わってきそう。
◎10エレノーラ
◯7ファーマティアーズ
▲4レッドオパール
△8リトルカリッジ
△9カリフィア
△5ミヤギシリウス
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