門別1勝から転入したハリウッドスマイルは、転入初戦の金沢シンデレラカップこそ大敗したが、その後3勝を挙げた。負けたレースでも、笠松に遠征したライデンリーダー記念は、この世代名古屋の大将格といえるミトノユニヴァースの3着。笠松所属として出走した梅桜賞は着順こそ8着だが勝ち馬とは1秒0差。3月10日の3歳A1特別3着は、勝ったのが2歳時に圧倒的に強かったダヴァンティ。そのダヴァンティが抜けた牝馬同士なら能力最上位といえそう。金沢1500メートルの持ちタイムも、重馬場ではあったが金のなる木賞の1分36秒3は今回のメンバー最速。
トルピードは、ハリウッドスマイルの4勝に次ぐ通算3勝。デビューから3連勝後、1番人気で臨んだ金沢ヤングチャンピオンは4着だったが、牝馬では最先着。3月の特別開催では出走予定だった初戦が取止めとなって、あらためて休み明け初戦となった若駒賞は上位3頭差のない決着の3着だった。ひと叩きしての上昇に期待する。
その若駒賞でトルピードに先着しての2着だったのがエムティトップ。門別未勝利から転入後1勝のみだが、前残りの展開をダブルアタックに半馬身差で食い下がり、トルピードを1馬身差で振り切った。
中央未勝利から転入初戦でエムティトップ(2着)に半馬身差で3着だったラシェンテは転入3戦目での上積みがあれば上位食い込みも。
酒井法子さんが名付けたというスターマンモスは昨年7月のデビュー戦3着の後、兵庫、笠松所属として走り、藤田弘治厩舎の所属となって今回が3戦目。牝馬同士なら見せ場を期待したいところ。
◎2ハリウッドスマイル
○8トルピード
▲7エムティトップ
△1ラシェンテ
△5スターマンモス
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昨年末の高知県知事賞は、ともに長距離適性のあるユメノホノオ、ガルボマンボが、まさに火の出るような一騎打ちとなって、ユメノホノオが半馬身差でねじ伏せた。ガルボマンボは年明け3戦、結果が出ていないが、1900メートルが舞台となれば、この2頭の能力が抜けている。高知県知事賞では3歳のユメノホノオが1kg軽かったが、今回は同斤量。しかしながらユメノホノオには4歳になっての成長分がありそうで本命としたが、ガルボマンボにも逆転の可能性はある。いずれにしてもこの2頭が中心となると、馬券をどう絞るかが難しい。
3番手はモダスオペランディ。昨年のこのレースはガルボマンボの3着。マイル以下が舞台なら◎◯相手にもチャンスはあるが、高知での実績は1400メートル。ただ中央時代は1800メートルを中心に使われていただけに、あらためてこの距離に対応してくれば侮れない存在だ。
だるま夕日賞3着だったデシジョン、黒潮マイルチャンピオンシップ3着のダノンロイヤルらもやはり高知での実績はマイル以下で、食い込む余地があるかどうか。
◎2ユメノホノオ
◯1ガルボマンボ
▲6モダスオペランディ
△10デシジョン
△3ダノンロイヤル
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昨年末、北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝の快進撃を見せたのがノーブルサターン。春にはシアンモア記念も制しており、2023岩手競馬アワードでは、年度代表および4歳以上最優秀馬に選出された。明けて10歳になったが、その実績からは負けられない一戦だ。ただ昨年は、桐花賞を制して以来3カ月ぶりの実戦となったこのレースで4着に敗れていただけに、今回も休み明けの状態が気になるところ。
トウケイニセイ記念、桐花賞でそれぞれノーブルサターンの2着、3着だったのがヴァケーション。ダートグレードや南関東遠征では苦戦しているが、一昨年春の転入以降、岩手の地元同士の対戦で3着以内を外したのは昨年のシアンモア記念(7着)だけ。まだ7歳でもあり、ベストのマイル戦ならノーブルサターンに迫る見せ場もありそうだ。
フレイムウィングスは、北上川大賞典、桐花賞で、ともにノーブルサターンの2着で、桐花賞ではヴァケーションに先着した。昨年春の転入後、勝ち星こそないものの、6月のみちのく大賞典以降はマーキュリーカップJpnIII(6着)を度外視すれば3着以内を外していない。昨年秋以降の4戦はいずれも勝ち馬と1秒未満の差だけに、ここであっと言わせる場面もあるかもしれない。
グランコージーは古馬になってから重賞タイトルこそないが、それでもたびたび善戦はしており、前走冬休み明け初戦となった1600メートルの弥生特別では格下相手ながら5馬身差の圧勝。上記3頭がいずれも桐花賞以来の実戦となるところ、ひと叩きしての上昇度で食い込む余地はありそう。
浦和から中央障害戦を経験して転入初戦となるライアン、川崎で2戦して再転入初戦となるスズカゴウケツらも能力的にはそれほど見劣らない。
◎5ノーブルサターン
◯7ヴァケーション
▲3フレイムウィングス
△6グランコージー
△12ライアン
△1スズカゴウケツ
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佐賀のル・プランタン賞から中3日というグランダム・ジャパン3歳シーズンの第3戦。
船橋のイマヲトキメクはデビューから2連勝のあと、大井の準重賞・桃花賞では勝ち馬には離されたものの、内でしぶとく粘って接戦の2着争いを制した。ユングフラウ賞は8着に沈んでしまったが、そもそもスタートがあまりよくなく、道中でもバテていたわけでもなく反応イマイチに見えたので距離延長で能力発揮と見る。
兵庫のプリムロゼは昨年8月のデビューから7戦3勝、2着4回とオール連対。兵庫クイーンセレクションでは早め先頭のニジイロハーピーを3コーナー過ぎから追いかけたが、最後は脚色が一緒になってしまってとらえきれず。それでも続く前走兵庫3歳牝馬特別では直線追い出されると余裕を持って抜け出し2着に3馬身半差と、充実を感じさせる内容。兵庫クイーンセレクションとは逆にアウェーの立場で雪辱を期す。
高知のウオタカは、10月のネクストスター高知では差のある9着だったが、その後、佐賀に遠征したフォーマルハウト賞で3着、園田のネクストスター西日本では5着と善戦。2歳10月のネクストスター高知でこの馬に次ぐ10着だったグラインドアウトが、佐賀の花吹雪賞、ル・プランタン賞を連勝したところを見ると、この馬にも期待したくなる。
ネクストスター中日本で6着だったニジイロハーピーだが、牝馬同士となればあらためての期待。
南関東の特別戦で好走している船橋のザオ、門別1勝から名古屋に転入して3歳特別戦も制したオリオンハート、ネクストスター中日本3着だったサンデーロウリュウらも、重賞を勝っているのがニジイロハーピーだけというメンバーならそれほど差はない。
◎11イマヲトキメク
◯12プリムロゼ
▲9ウオタカ
△4ニジイロハーピー
△7ザオ
△1オリオンハート
△2サンデーロウリュウ
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地方馬の中でも長距離が得意な面々が集まった。
昨年前半、南関東では結果が出なかったアナザートゥルースだが、夏に門別に移籍するとレベルの違いを見せて3連勝。道営記念でも1番人気に支持されたがものの、6頭が落馬という混乱もあって残念ながら2着。その後は長距離のダートグレードに遠征して、名古屋グランプリJpnII・4着、ダイオライト記念JpnII・5着は地方馬最先着。名古屋グランプリJpnIIの走破タイム2分14秒4は、アンタンスルフレの東海菊花賞の勝ちタイムを上回っており、地方同士なら実績的に負けられない。
昨年2月、佐賀移籍初戦で遠征した白鷺賞を勝ったヒストリーメイカーは、その後期待されながらなかなか結果が出ず、しかし年末の中島記念で初めて佐賀の重賞を制した。東海菊花賞はアンタンスルフレの3着だったが、勝負どころからはほとんど同じ脚色だっただけに位置取りの差だけ。10歳でも衰えはない。
アンタンスルフレは東海菊花賞を勝ったあと浦和に移籍し、2戦したのみで名古屋に戻ってきた。阪神大賞典GIIはさすがに相手が強かったが、地方同士のこの舞台なら能力上位。勝つのはここまで3頭のどれか。
ブリーザフレスカは昨年重賞3勝をマークしたが、東海菊花賞は5着。今回はアンタンスルフレのほかにも強力なメンバーが遠征してきただけに、馬券圏内に食い込めるかどうか。
今年の白鷺賞で2着だった高知のトランセンデンス、重賞初挑戦だが底を見せていないハクサンアルタイルらも上位を狙えそう。
◎11アナザートゥルース
○4ヒストリーメイカー
▲8アンタンスルフレ
△6ブリーザフレスカ
△1トランセンデンス
△12ハクサンアルタイル
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