フェブキラナは中央1勝クラスの条件交流(名古屋)を勝ち、障害を使われて転入し、佐賀で3連勝。前走は秋のJBCレディスクラシックに向けて初めて行われた1860メートル戦を完勝。好スタートも控えて5番手から。3コーナー過ぎで先頭に立って後続を楽に突き放した。水の浮く不良馬場だけに2着以下との着差をそのまま評価はできないが、3馬身差2着のタガノファジョーロも近走調子を上げていたことからも、前走は相当なパフォーマンスと見てよさそう。
リュウノシンゲンは、佐賀転入後は地方同士の1800メートル以下では無敗のまま。中島記念も勝っているが、ここ3戦は1300/1400メートルを使われており、あらためて強敵相手に1800メートルの舞台でどうか。
中央オープンからの転入初戦で姫路に遠征し、ジンギを競り落としたのがヒストリーメイカー。佐賀の古馬戦線の中心的存在になるかと思われたが、はがくれ大賞典はまさかの3コーナーで失速。続くオグリキャップ記念も出走取消となっており、果たして万全の状態での出走となるのかどうか。
タガノファジョーロは九州大賞典ではリュウノシンゲンに先着しての2着で、ここ4走でも2勝、2・3着各1回と好調。上記3頭の一角崩しの可能性はある。
よほど展開が紛れたりでもしない限り、馬券圏内は4頭の勝負とみる。
◎1フェブキラナ
○3リュウノシンゲン
▲5ヒストリーメイカー
△6タガノファジョーロ
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5月2日のノトキリシマ賞を勝ってデビューからの連勝を9に伸ばしたショウガタップリが不在となって、しかし好調馬の多いメンバーで混戦となりそう。
昨年10月に兼六園ジュニアカップを制したノブノビスケッツだが、その後の2戦が惨敗。しかし冬休み明けの今季初戦となった前走クリスタル特別では前3頭が競り合ったハイペースを中団から進出。3コーナーで先頭に立つと、追ってきたスカイピースを振り切っての勝利。1700メートルの勝ちタイム1分50秒6も重馬場とはいえまずまずのタイムで、復活の走りを見せそうだ。
スカイピースは高知の3歳条件戦でも好成績を残しての転入。その初戦は前述のとおりノブノビスケッツに1馬身半差の2着で、続くノトキリシマ賞でもショウガタップリに1馬身半差で2着。3着馬には4馬身差をつけた。そこから中11日での出走になるが、調子上向きならノブノビスケッツに対して逆転の可能性も。
ボストンコモンは中央未勝利から転入して2着のあと3連勝。2着には9馬身、6馬身、4馬身という差をつけての完勝だが、クラスを上げるにつれてその差は短くなっており、タイム的にもそれほど目立ったものではない。重賞初挑戦のここで勝ち切るにはさらなる上積みが必要。
前走クリスタル特別では1番人気に支持されるもノブノスケッツの3着に敗れたエムオージェネラルには巻き返しのかかる一戦。
マリンデュンデュンは5カ月ぶりの復帰戦から2連勝が、2着に大差、6馬身差と楽勝。休養期間に力をつけた可能性はある。
中央未勝利から転入して2連勝のリュウノラファールは一気の相手強化でどこまでやれるか。
◎5ノブノビスケッツ
○6スカイピース
▲1ボストンコモン
△4エムオージェネラル
△10マリンデュンデュン
△11リュウノラファール
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グランダム・ジャパンのタイトルを狙って、留守杯日高賞でワンツーだった南関東の2頭、ワイズゴールド、キャッツライズが遠征してきた。桜花賞、留守杯日高賞に揃って出走し、ともにワイズゴールドが先着。留守杯日高賞では、逃げたワイズゴールドをピタリと追走したキャッツライズが直線で突き放されたが、4コーナーを回るところで外に膨れたぶんで、4馬身という着差ほど差はなさそう。ワイズゴールドが上位だが、展開次第で逆転の可能性もありそう。
地元の期待はスマイルミーシャ。2歳時はデビューから4連勝で園田ジュニアカップ制覇。それ以来の実戦となった菊水賞では、逃げたベラジオソノダラブを追いかけたもののとらえきれず1馬身半差2着。とはいえ3カ月の休み明けの3歳初戦で馬体重20キロ減。叩き2戦目で馬体を戻していれば当然上積みはありそう。兵庫チャンピオンシップJpnIIで地方馬最先着のベラジオソノダラブと互角の能力なら、牝馬同士となれば当然期待となる。ただベラジオソノダラブは兵庫チャンピオンシップJpnIIで5着といっても勝ち馬から20馬身以上離されており、その評価は難しい。地の利はあるが、桜花賞で勝ち馬から1秒以内の差だった南関東の2頭を上にとった。
展開的にポイントになりそうなのがサラキャサリン。門別2勝から転入後4戦し、すべて逃げて3勝、2着1回。前走名古屋に遠征しての若草賞土古記念も後続をちぎっての逃げ切りだった。ただ今回は距離が課題となりそう。
最内枠のワイズゴールドがどう出るかだが、サラキャサリンと競り合うようなら、脚質的にキャッツライズとスマイルミーシャが台頭しそう。
菊水賞6着のヒメツルイチモンジ、ル・プランタン賞を制したマルグリッドらは上位に食い込む余地があるかどうか。
◎1ワイズゴールド
○9キャッツライズ
▲4スマイルミーシャ
△11サラキャサリン
△7ヒメツルイチモンジ
△10マルグリッド
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昨シーズンも快進撃を続けたサクラヒメだが、終盤にはヒロインズカップ5着、ポプラ賞10着と期待にこたえられず。しかしこれはいかにも別定重量が厳しかった。牝馬同士のヒロインズカップではトップハンデ820キロのサクラヒメに対して最大50キロ差。サクラヒメは今回もトップハンデだが最大40キロ差で、しかもその最軽量馬は10キロ減がある4歳馬でB1クラス。このハンデ差なら克服できそうで、中心として信頼していいだろう。
相手筆頭は、昨シーズン(今年1月)のヒロインズカップを9歳ながら制したナカゼンガキタ。今季初戦も自己条件のA1特別で2着ならまだまだ元気と見てよさそう。
昨年のばんえいオークス馬ダイヤカツヒメは古馬一線級相手のチャンピオンカップでもそれほど差のない5着好走があり、今季初戦も自己条件A2戦で2着。それで660キロならサクラヒメとも互角の勝負ができそう。
A2戦で好走のアバシリサクラはサクラヒメと20キロ差の670キロ、A1特別好走のシンエイボブは10キロ差の680キロと、このあたりは重量的にちょっときついかもしれず連下争いまで。
最軽量650キロの4歳馬ではホクセイサクランボがどこまでやれるか。ただこのレースが重賞として復活した過去3年で4歳馬の馬券絡みはなく、最先着は昨年5着のサクラヒメだった。この時期の4歳馬には厳しい条件かもしれない。
◎1サクラヒメ
○6ナカゼンガキタ
▲5ダイヤカツヒメ
△7アバシリサクラ
△10シンエイボブ
△8ホクセイサクランボ
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ゴールデンヒーラーは一昨年3歳時から積極的に牡馬との対戦を続け、昨シーズンはシアンモア記念3着、みちのく大賞典2着、そして秋に青藍賞を制した。その後マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIでの5着は、青藍賞より2秒2も速い1分35秒8という好タイムをマーク。そのレベルの高いレースを経験してさらに力をつけた可能性はある。今季初戦の栗駒賞を叩いて臨む伝統の一戦。牡馬一線級相手でも昨年以上の上昇度に期待する。
このレース連覇がかかるヴァケーションは、昨シーズン勝ったのはその一戦だけだが、ダートグレードと南関東遠征を除けばすべて3着以内と安定した成績。しかもマーキュリーカップJpnIIIで3着という好走もあった。桐花賞はノーブルサターンに半馬身差2着だが3着には8馬身差をつけており、赤松杯は逃げ切ったと思ったところ、ゴール寸前でグローリーグローリに半馬身とらえられて2着。赤松杯を一度使われ得意のマイル戦での巻き返しに期待する。
中央オープンから転入して2連勝のグローリーグローリは、今回鞍上に岡部誠騎手を迎えた。やはりマイルは得意の不敗。
昨年末にトウケイニセイ記念、桐花賞を連勝したノーブルサターンは、赤松杯では4着だったが、巻き返しのかかる一戦。
川崎B1から転入して2戦したフレイムウィングスも連下争いなら。
◎7ゴールデンヒーラー
○8ヴァケーション
▲4グローリーグローリ
△5ノーブルサターン
△2フレイムウィングス
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