マーキュリーカップJpnIIIでは急遽乗替りとなった地元の山本政聡騎手に期待がかかったが、むしろ1番人気ということではプレッシャーも大きかったことだろう。メイショウフンジンが演出したハイペースを3番手で追いかけるという展開は厳しく、3コーナー過ぎで手応え一杯になってしまった。それでも大きくバテることなく4着に粘ったのは力がある。佐賀記念JpnIIIで5馬身差の圧勝はもちろんのこと、2500メートルの名古屋グランプリJpnIIでヴェルテックスと競り合っての2着や、57キロを背負った平安ステークスGIIIでテーオーケインズの2着など、ダート2000メートル前後でのスタミナ勝負には強い。小回りの佐賀コースもこなしており、金沢2100メートルの舞台であらためての期待だ。
53キロで出走の3歳馬カフジオクタゴンにもチャンスは十分。休養明け2戦目、古馬との2勝クラスを3馬身差快勝で勝ち上がり、レパードステークスGIIIでは、ゴール前3頭横に広がってのクビ、クビという接戦を制した。デビューから一貫してダート1800メートル以上を使われており、ダートのスタミナ勝負で能力を発揮しそう。
地方馬では大井から遠征のセイカメテオポリスに期待したい。3歳時には戸塚記念を制し、4歳になって勝ち星こそないものの、2600メートルの金盃、2400メートルの東京記念でともに2着。中央馬相手のダイオライト記念JpnIIでも勝ち馬からコンマ7秒差の5着は好走といっていいだろう。今後も2000メートル以上の舞台で期待できそう。
ジャパンダートダービーJpnIで接戦の3着だったブリッツファングは、兵庫チャンピオンシップでのJpnII勝ちによって今回は3歳馬ながら55キロを背負わされるのがどうか。
メイショウカズサの58キロもなかなかに厳しそうだが、前走マーキュリーカップJpnIIIでの12着は、ケイアイパープル同様ハイペースに巻き込まれてのもの。ここ2戦の惨敗だけでは見限れない。
ダートに転向してオープン特別(吾妻小富士ステークス)を制したラーゴムは初めての地方参戦でどうか。
◎4ケイアイパープル
○1カフジオクタゴン
▲3セイカメテオポリス
△7ブリッツファング
△6メイショウカズサ
△9ラーゴム
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