3歳前半にアメリカに遠征して経験を積んできたマスターフェンサーは、勝ちきれないレースが何度かありながら、前走マーキュリーカップJpnIIIではゴール前でデルマルーヴルを競り落として重賞初制覇。3コーナーからほとんど追い通しで長く脚を使い、いかにも地方のダート長距離でこそという適性を見せた。
芝では勝利を挙げられなかったロードレガリスだが、大井から戻ってダートで一気にオープンまで駆け上がった。アルデバランSでは先頭に立ったあとレースをやめていたようで、その結果以上に能力は高そう。平安ステークスGIIIではまったくレースをしておらず、気性的な問題に加え、休み明けでどうか。ただ、持てる能力を発揮させることができれば圧勝まで。
オープンの連勝で、ともに僅差でマスターフェンサーを2着にしりぞけたエルデュクラージュだが、地方の小回りコースは未知数。ここはマスターフェンサーのほうに適性面で分があると見た。
地方の期待はリンノレジェンド。昨年、3歳で道営記念まで制したときは、相当なところまでいけるのではないかと期待したが、明けて4歳になってからの成績がいまひとつ。しかし前走トライアルのイヌワシ賞を大差で圧勝。ここからの上昇を期待したい。勝ち負けはともかく馬券圏内なら。
マーキュリーカップJpnIIIは4着だったヒストリーメイカーは、かつて在籍していた金沢で巻き返しなるかどうか。
ダートグレード2勝を挙げているロードゴラッソだが、強敵相手となると存在が薄くなってしまう感じ。ほかにグレード勝ちがマスターフェンサーだけというメンバーでどうだろう。
◎11マスターフェンサー
○5ロードレガリス
▲1エルデュクラージュ
△6リンノレジェンド
△8ヒストリーメイカー
△3ロードゴラッソ
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