高知の今年前半の1600メートル以下の重賞戦線では、サクラレグナム、スペルマロン、ウォーターマーズの3強がしのぎを削ってきた。しかし今回そのうちウォーターマーズが不在となって、その鞍上だった西川敏弘騎手が大井から転入3戦目のダノングッドに騎乗する。ここでも赤岡、倉兼、西川という3騎手の争いと見る。
11歳でも1300/1400メートルでは崩れることがないサクラレグナムだが、高知1300メートルではやや不利な3番枠に入ってしまった。逃げる馬ではないので外からマークされ内に包まれてしまうリスクが大きい。
対してスペルマロンは、他の有力馬を見ながらレースを進められる10番枠。スペルマロンは不思議と真ん中より外の枠に入ることが多く、中央から転入してこれまで13戦で、2番、3番、4番がそれぞれ1度ずつあっただけで、あとは5番枠から外。
という枠順を考慮して、◎スペルマロン、○サクラレグナムとした。
ダノングッドは大井1200メートルのオープン特別で3着、4着があったという実力。前走園田FCスプリントでも4コーナーで絶望的な位置から追い込んでクビ差2着だった。ただ高知ではA-2戦を一度経験しただけで、高知の馬場に対する適性がどこまでという不安はある。
兵庫所属として一昨年の黒船賞を制したエイシンヴァラーが今年、高知に転入。B級やC級で取りこぼしがあったという今の実力でどうだろう。
◎10スペルマロン
○3サクラレグナム
▲9ダノングッド
△7エイシンヴァラー
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今シーズンは北斗賞と旭川記念の日程が入れ替わり、北斗賞ではまだ勝ったことがないオレノココロに期待がかかったが残念ながら3着。一方でオレノココロには、旭川記念4連覇がかかる。今までこの時期に行われていた北斗賞を勝つことができなかったのは夏負けの影響もあったと思われる。しかしながら今年の十勝地方はまだ涼しいようで、夏負けの兆候もないとのこと。北斗賞では若いミノルシャープ、アアモンドグンシンに先に行かれ、770kgという比較的軽い重量もあってとらえることはできなかったが、続く前走天の川特別では先頭で障害を越えてそのまま押し切った。その好調を持続していればここも最有力といえる。
北斗賞を制したミノルシャープは今回別定10kg増となって、古豪2強と互角の戦いができるかどうか。
スプリングカップ、ばんえい十勝オッズパーク杯と連勝して、今シーズンも好スタートを切ったコウシュハウンカイだが、その後の2戦は障害がいまひとつ。オレノココロに先に障害を越えられてしまっては勝つのは難しい。今回はどこまで立て直しているか。
ばんえい記念の反動でまったく動けなくなってしまったホクショウマサルだが、前走軽量の格下相手だったこともあり、障害を越えてからは文字通り軽快に走っていた。それで復調となるかどうか。
◎1オレノココロ
○3ミノルシャープ
▲6コウシュハウンカイ
△5ホクショウマサル
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南関東のオープンでは勝ち星を上げられなかったものの佐賀では無敵のドラゴンゲートが、ついに無敗のまま吉野ヶ里記念までたどり着いた。3走前の菊池川特別では2着のハッピーハッピーと1馬身差だったが、田中純騎手は4コーナーから直線でも何度かうしろを振り返り、ハッピーハッピーの脚色を確認しながら無理をしないままの楽勝だった。前走900メートルの佐賀がばいダッシュでもほとんど追われることなく、2着のエリザベスセーラに5馬身差、3着のオイカケマショウにはさらに4馬身差をつけ、楽々とレコード勝ち。地元同士ではアクシデントでもない限り負けようがない。
相手筆頭となるのはハッピーハッピー。3走前の佐賀ヴィーナスカップこそ7着だったが、それは他地区からの遠征馬に上位独占されての結果。それを除けば3月の松浦川賞以降、連対を外していない。ドラゴンゲートとの2度の対戦ではともに2着で、それぞれ半馬身、1馬身という着差で食い下がっていた。
中央2勝クラスから転入して3戦目となるロトヴィグラスには未知の魅力。初戦こそ逃げて7着に沈んだが、続く前走では逃げて僅差の2着。ただその1400メートルの走破タイム(勝ち馬と同タイム)が1分28秒8。ドラゴンゲートはこれまで佐賀1400メートルでは8戦して、もっとも勝ちタイムが遅かったときでも1分28秒0。その比較でもドラゴンゲートを負かすまでは難しい。
1400メートルの準重賞・特別戦でたびたび好走があるオイカケマショウ、エリザベスセーラは食い込む余地があるかどうか。
3歳二冠を制したミスカゴシマは、古馬のこのクラスとの対戦になるとスピード不足は否めない。
実際にドラゴンゲートから馬券を買うとなると絞らなければならず、相手は○▲までか。
◎6ドラゴンゲート
○3ハッピーハッピー
▲4ロトヴィグラス
△7オイカケマショウ
△11エリザベスセーラ
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プレシャスエースは中央準オープンで頭打ちとなって転入。初戦がタイセイブラスト、シャドウパーティーとクビ、クビという接戦の3着だったが、栗駒賞を堂々と逃げ切った。その2戦ともコーナーを4つ回る水沢戦。中央ではほとんどダート1200メートル戦を使われており、勝ち星4つも1200メートル以下。それが盛岡コースに変わって、ワンターンの1200メートル戦ならさらに能力を発揮しそう。ただ左回りに実績がないのが気になるところ。
コンサートドーレは大井から移籍して2連勝。前走早池峰スーパースプリントではスタート後の追走には苦労したものの、逃げていたミラクルダマスクを残り100メートルでとらえると最後は余裕があってのレコード勝ち。超短距離で能力を発揮した。ただ大井ではB級で頭打ちという成績で、それを考えるとプレシャスエースにはやや見劣る。
タイセイプライドは北海道所属として出走したOROターフスプリントで2着。転入初戦だった水沢1400メートル戦では接戦の末スティンライクビーを半馬身差でしりぞけ3着には大差をつけた。ダートにも適性がありそうで、◎○を脅かす存在といえそう。
シャドウパーティーは今シーズン勝ち星こそないが、盛岡芝1000メートル戦で2勝の実績。ダートにも勝ち星があり、スピードでは負けていない。
リュウノヴィグラスはここまで岩手・南関東で11勝を挙げたうち9勝が1200メートル戦。ただプレシャスエースやコンサートドーレとの対戦ではやや差のある結果で、連下に食い込めるかどうか。
◎5プレシャスエース
○1コンサートドーレ
▲7タイセイプライド
△6シャドウパーティー
△3リュウノヴィグラス
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大井から3頭、佐賀から1頭の遠征があって能力比較が難しいが、エンプレス杯JpnIIで2着に好走したナムラメルシーに期待する。前走マリーンカップJpnIIIこそ差のある7着だったが、昨年12月のクイーン賞JpnIIIではコンマ9秒差の6着、年明けのTCK女王盃JpnIIIでは1秒4差の5着。牝馬同士なら展開ひとつでダートグレードでも上位を狙える力はあった。南関東B級上位で勝ちきれない成績だが、昨年のTCK女王盃JpnIIIではC級も勝ちきれなかったマルカンセンサーが2着に入っていたように、牝馬重賞の能力差は紙一重。あとは輸送と門別コースが合うかどうか。
地元期待はヒダカソウカップを連覇しているクオリティスタート。昨年のノースクイーンカップでは大井のクレイジーアクセルに7馬身半差をつけられての3着で、この馬自身も南関東ではC1勝ちまでだった。昨年より相手関係が楽になってチャンスは十分ありそう。
アンバラージュは佐賀からの長距離輸送があって中10日での出走。佐賀ヴィーナスカップでは4着だったが、地元馬では最先着。前走佐賀王冠賞では、中島記念を制したウノピアットブリオに1馬身1/4差2着という実力なら、地方の牝馬同士なら十分勝負になる。
ナンヨーオボロヅキは、佐賀ヴィーナスカップではアンバラージュに先着する2着。高知では1900メートルの高知優駿、黒潮菊花賞を勝っているとはいえ、距離延長はあまりプラスとはいえない。
ロジータ記念のタイトルがあるグランモナハートは、4カ月半ぶりだったマリーンカップJpnIIIが10着で、そこからまた3カ月半空いての実戦。能力を出せる状態にあるかどうか。
◎8ナムラメルシー
○1クオリティスタート
▲2アンバラージュ
△6ナンヨーオボロヅキ
△5グランモナハート
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