ブレイズアトレイルは、岩手の芝路線では一枚抜けた感じのサンエイゴールドと対戦が続いて3、2、2着と好走。特に前走せきれい賞ではクビ差まで迫った。今回はそのサンエイゴールドが不在となって、しかも昨年より8歳になっての今年のほうが順調にきている。鬼のいぬまに重賞初制覇のチャンスだ。
相手にはカオスモス。中央時代はほとんど芝のマイル以下を走ってオープンまで出世。昨年後半からはオープンクラスではやや厳しくなって、南関東移籍後もオープンだといまひとつの成績だった。それでも岩手転入初戦のA級特別が僅差の2着で、芝でさらに能力発揮ならチャンスはありそう。
ゴットフリートは中央時代は芝の1600~1800メートルで3勝。岩手転入後は4着が最高という成績だが、その4着が岩手で一度だけ出走した芝で、3着のブレイズアトレイルとは3/4馬身差。芝なら上位を狙える。
中央では芝の短距離で活躍していたキングオブロー、同じく中央芝のオープンで活躍し、シアンモア記念で2着のプリムラブルガリス、中央芝で3勝のアンブリッジなどが連下候補。
◎7ブレイズアトレイル
○8カオスモス
▲10ゴットフリート
△11キングオブロー
△4プリムラブルガリス
△1アンブリッジ
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今年は昨年のダノンレジェンドのような絶対的な存在がなく、それゆえ別定重量で加増されたのが、唯一グレード勝ち(2015年カペラステークスGIII)のあるキクノストームだけというメンバー。
ならばここはラブバレットに期待する。昨年のこのレースでは、4コーナーでダノンレジェンドをとらえてあわやという場面があった。結果、ブルドッグボスにも先着されて3着だったが、ダノンレジェンドを負かしにいったぶんもあった。ここに向けて好調なだけに、地元でのダートグレード初制覇に期待したい。
昨年JRA所属で2着だったブルドッグボスは、今年は浦和に移籍しての出走。転厩初戦だった前走習志野きらっとスプリントは3着だったが、さすがに距離が短すぎた。経験豊富な1200メートルなら力を発揮する。
サイタスリーレッドは、ダートに転向して500万クラスからオープンまで4連勝と一気に駆け上がった。底を見せていない魅力はあり、グレードで入着経験のある◎○との対戦でどうか。
ショコラブランは、かきつばた記念JpnIII・3着に北海道スプリントカップJpnIII・2着。勝ち負けにからむのはここまで。
キクノストーム、タイセイファントムは、近走の走りから3着争いまで。
◎13ラブバレット
○1ブルドッグボス
▲9サイタスリーレッド
△6ショコラブラン
△14キクノストーム
△10タイセイファントム
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カツゲキキトキトがここに出てくるのは反則ではないだろうか、というほど能力に開きがありそう。名古屋大賞典JpnIIIでもそれほど差のない3着、東海桜花賞は2着だったが、勝ったトウケイタイガーはその後にかきつばた記念JpnIIIを制した。間違いなくダートグレードが狙える器だけに、ここで負けるわけにいかない。
相手は、ハイジャかトーコーポセイドンか迷ってハイジャとした。常に不安のつきまとう爪が最近はだいぶいい状態にあるようで、好走が続いている。前走習志野きらっとスプリントはさすがに相手が強く、1000メートルもさすがに短すぎた。遠征と惨敗の反動がなければという条件付きだが、カツゲキキトキト以外のメンバーなら能力最上位と見る。
東海地区への遠征で活躍が目立つ兵庫勢だが、トーコーポセイドンの近況はA2特別を連勝したまで。遠征は3歳時の笠松以来約3年ぶりで、重賞挑戦も約2年ぶり。とはいえ◎○と3歳牝馬のアペリラルビー以外に近走重賞で勝ち負けしている馬がいないというメンバーなら2着は十分に狙える。
昨年のこのレースを制したサルバドールハクイは復活があるかどうか。
◎1カツゲキキトキト
○2ハイジャ
▲4トーコーポセイドン
△10サルバドールハクイ
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