いよいよホッカイドウ競馬の開幕だ。かつてであればホッカイドウ競馬でデビューした強い2歳馬たちはシーズンが終わると多くの有力馬が中央や南関東に移籍してしまっていたが、近年では3歳戦の賞金・諸手当の増額や、輸送費に対する補助金の支給などの施策で、かなりの素質馬が残ったり戻ってきたりするようになった。
冬休み明け初戦となる馬がほとんどで、どこまで仕上がっているかは未知数だが、重賞未勝利もスウィフトハートに期待する。出世レースとして知られるサンライズカップではヒガシウィルウィンにハナ差の2着。ヒガシウィルウィンといえば、大井の京浜盃を制して、南関東三冠路線の最有力候補の1頭。スウィフトハートも3歳になっての成長次第では相当な活躍が見込めるだろう。
バリスコアは兵庫ジュニアグランプリJpnIIでローズジュレップの3着と好走し、全日本2歳優駿JpnI(6着)のあと川崎に移籍。準重賞の雲取賞で2着と好走し、京浜盃で出走取消となったあと田中淳司厩舎に戻ってきた。冬場も南関東でレースに出走できるだけの調教を積まれてきたアドバンテージはありそうだ。
岩手から世代ナンバー1のベンテンコゾウが遠征してきた。今後、全国へ挑戦していく際の試金石となりそうな一戦。
ブリーダーズゴールドジュニアカップと鎌倉記念を制しているストーンリバーも今後の活躍が楽しみな1頭。
2歳の終盤で距離を伸ばして調子を上げてきたセンコーファーストも成長が期待できそう。
◎4スウィフトハート
◯9バリスコア
▲10ベンテンコゾウ
△6ストーンリバー
△1センコーファースト
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グランダム・ジャパン3歳シーズンの第4戦。高知から2頭、船橋、金沢、兵庫から各1頭が遠征してきた。
第1戦の若草賞に出走しなかった金沢のヤマミダンスがここから始動。1月の梅桜賞を楽勝して以来の2カ月半ぶり。ここまで7戦6勝。負けたのは内枠に入って砂をかぶってまったくレースにならなかった東京2歳優駿牝馬だけ。今回、逃げそうな馬が何頭かいるので先行争いからのペースがどうなるかだが、梅桜賞では2番手に控える競馬をしており、自分のペースでレースができれば重賞5勝目の可能性はかなり高いと見る。
相手は迷うところだが、筆頭には高知のワンダフルメモリー。中央未勝利から転入して2連勝。特に前走はスタートからハナを奪うと、3コーナーから徐々に後続との差を広げて大差圧勝。相当なスピードがありそうだ。
3番手にも高知のタッチスプリント。若草賞では最後方追走から、直線の短い名古屋で見事に追い込みを決めた。佐賀の花吹雪賞でも中団から早めのまくりで2着に入っており、展開に左右される面はありそうだが、その末脚は確か。ここで2着以内に入ればグランダム・ジャパンのポイントでトップに立つ。
笠松のアペリラルビーは、中央から転入して2戦目から4連勝中。前走笠松1400メートルの良馬場で1分28秒8というタイムなら、重賞でも十分に勝負になりそう。今回は初めての1600メートルでどうか。
園田クイーンセレクションを制したカツゲキマドンナは、勝つときは強いレースをするが、負けるときはあっさりというタイプ。馬券的には常に押さえておきたい。
◎5ヤマミダンス
◯10ワンダフルメモリー
▲12タッチスプリント
△3アペリラルビー
△6カツゲキマドンナ
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登録のあったイッツガナハプンが出ていれば断然人気となったろうが、回避したことによって大混戦。
ここは中央準オープンから転入3戦目のセトノプロミスに期待する。高知での2戦は1400メートル戦だが、中央では1700,1800メートルを中心に使われていた。中央での最終戦となった今年2月の門司ステークス(1700メートル)でも着順こそ9着だが勝ち馬からはコンマ6秒差。距離延長で能力発揮と見る。
マルマロスは、転入初戦のA-4戦を圧勝し、御厨人窟賞ではセトノプロミス(3着)に先着しての2着と、まだ底を見せていない。中央時代は2000メートルを超える長距離戦を使われていたこともあり、この距離でさらに能力を発揮する可能性はある。
メイショウソレイユも中央準オープンからの転入。高知では4戦してあと一歩のところで勝ちきれていないが、A-2での善戦なら◎◯とも能力的に差はない。やはり中央では1800メートル前後を使われていたことから距離適性的にも向いている。
昨年末の高知県知事賞で、長距離ならあらためて強いところを見せたリワードレブロン。ただ前走だるま夕日賞では6着だったように、マイル戦では末脚を生かせない。二十四万石賞には過去4回出走して、3着3回に5着が1回。1900メートルでもまだ距離不足なのかもしれない。ただ前が競り合って末脚が生きる展開になれば直線一気という場面も。
前走A-1特別を勝ったクレスタランは距離延長が不安材料。
同じくカイロスも1400メートル戦では強いレースをするが、マイルを超える距離は福山ダービーを勝って以来4年ぶり。この距離には不安がある。
◎8セトノプロミス
◯4マルマロス
▲1メイショウソレイユ
△9リワードレブロン
△10クレスタラン
△2カイロス
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A級馬による2000メートルのS2重賞。で、8頭立てと少頭数にもかかわらず注目のメンバーが集まった。
当然のことながら、はがくれ大賞典組が中心となるが、やはりそこを勝って目下7連勝中のコウザンゴールドの力が抜けている。そのはがくれ大賞典では4番手あたりの好位を追走し、向正面でペースが上がったところで外からウルトラカイザーにフタをされて行き場を失う場面があり、そのまま外に出すタイミングがなく、4コーナーでは馬場が重くないギリギリの内を突いて抜けてきた。結果的に内を回ったことで着差が広がり、2着のサウスウインドを挟んで、3着のキョウワカイザーには4馬身ほどの差をつけた。今回は8頭立てという少頭数でもあり、展開がバラけるであろうことからも、負ける可能性は少ないと見る。
はがくれ大賞典では、キョウワカイザーが3着、ウルトラカイザーが4着だったが、ウルトラカイザーはコウザンゴールドを積極的に負かしにいったぶん、最後に失速。対してキョウワカイザーは後方から大事にレースを進めての3着だけに、この2頭は着順が逆になる可能性は高い。
はがくれ大賞典組3頭の勝負だろうが、どれか1頭が崩れたときの3着候補として、4走前にコウザンゴールドの2着があったコスモポッポ。
◎8コウザンゴールド
◯1ウルトラカイザー
▲2キョウワカイザー
△5コスモポッポ
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もはやダートグレード級の実力であることは疑う余地のないカツゲキキトキト。定量戦であれば、このメンバーならまず負けることは考えられない。
そして今回も兵庫から有力馬が遠征してきた。まずはトウケイタイガーだが、中央から転入後、地方同士では5戦4勝、2着1回。さすがに前走JpnIIIの黒船賞は中央一線級が相手では厳しかったが、それでも地方馬最先着の6着。距離適性でも1400メートルなら不安はない。NARグランプリ2016年度代表馬ソルテの全弟ということでも注目だ。
もう1頭、兵庫から遠征はインディウム。昨年末、1年5カ月ぶりの復帰を果たして以降、4戦3勝。2着に敗れたのは高知に遠征した黒潮スプリンターズカップで、復帰後に一線級のメンバーとの対戦がそれしかないのが気になるところ。
重賞タイトルはないものの、笠松の東海クラウンを2連勝中と調子を上げてきたゴールドブラザー、順調にクラスを上げ2走前がオープン特別初勝利のサンデンバロンらも上位を狙える位置にいる。
◎8カツゲキキトキト
◯9トウケイタイガー
▲1インディウム
△4ゴールドブラザー
△5サンデンバロン
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