東海桜花賞は、兵庫のトウケイタイガーが緩みのないペースで見事に逃げ切り、カツゲキキトキトは4コーナー手前で2番手まで押し上げたものの、直線では突き放され6馬身差をつけられての2着。地方馬同士なら負けないだろうと思っていたのだが、忙しい競馬はあまり向いていないようだ。そもそもトウケイタイガーの良馬場1分26秒7という勝ちタイムは、かきつばた記念JpnIIIでもそのまま通用するほどの好タイム。カツゲキキトキトにとっては相手も悪かった。名古屋グランプJpnIIでも、名古屋大賞典JpnIIIでも、中央馬を相手に3着という実績だけに、ここは負けられないところ。
二十四万石賞を外傷で回避したイッツガナハプンがここに遠征してきた。高知現役ナンバー1は間違いのないところだが、とはいえ高知でここまで唯一の敗戦、2400メートルの高知県知事賞ではリワードレブロンに先着を許しているだけに、この距離にはやや不安が残るところ。
そのリワードレブロンは、二十四万石賞ではまったく見せ場がなかったが、おそらくここへ向けてのひと叩きだったのだろう。なんといっても、これまで4回出走して2勝、2着1回という好相性のレース。過去と比較して強敵相手となるだけにどんなレースを見せるか。
そして△筆頭にも高知のミッキーヘネシー。船橋の総の国オープンでは最低人気での勝利でアッと驚かされた。2008年にはスペシャリスト、サンエムウルフで1着、3着があった高知勢。人気がなくてもあなどれない。
中央準オープンから名古屋・川西毅厩舎に移籍し笠松で2連勝中のマヤノカデンツァ、東海ゴールドカップ、梅見月杯を制しているアサクサポイントらは、押し出される形での△まで。
◎4カツゲキキトキト
◯8イッツガナハプン
▲6リワードレブロン
△5ミッキーヘネシー
△7マヤノカデンツァ
△2アサクサポイント
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道営記念では2着に敗れてしまったオヤコダカだが、結果的に2000メートルは少し長いのかもしれない。その後、遠征競馬で1400メートル戦を2戦しているところを見ると、適距離は1400〜1800メートルということなのだろう。別定重量の差もわずかで、ホッカイドウ競馬の古馬戦線は今シーズンもこの馬を中心にまわっていくことになるのだろう。
スティールキングは3歳の昨年、瑞穂賞でオヤコダカに3/4馬身差まで迫り、あわやというレースを見せた。今回もオヤコダカとは1キロの斤量差があり、4歳になっての成長があれば逆転も狙える。
昨シーズン、タイムビヨンドと女王の座を争ったのがジュエルクイーン。道営記念ではタイムビヨンドが見事にオヤコダカをしりぞけ、ジュエルクイーンは3着と、着順こそ明暗が分かれたが、着差はわずか。外回りコースはやや割引きだが、今シーズンも牡馬相手に互角のレースを見せてくれるだろう。
兵庫から転入初戦のスザクは、この春、すでに2戦使われているアドバンテージがありそう。転入初戦でどこまでやれるか。
道営記念で上位3頭からやや離れた4着だったのがコスモスイング。上位3頭との差をどこまで詰められるか。
◎9オヤコダカ
◯5スティールキング
▲2ジュエルクイーン
△6スザク
△7コスモスイング
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サクラシャイニーは、中央と交流の黒船賞を別とすれば、地元高知で負けたのは昨年の御厨人窟賞だけ。そして昨年9月の門別遠征(道営スプリント5着)のあとは目下4連勝中。その4勝いずれも2着に4馬身以上の差をつける一方的なレースばかり。11歳でも落ち込むことなくまだまだ元気だ。
相手筆頭はカッサイ。2走前のA-2戦では6着に負けているものの、出負けして中団からとなり、馬群の中で揉まれ見せ場をつくれなかった。互角のスタートから先行できれば重賞でも安定して上位を狙える力はある。
サトノキングリーは、重賞でこそ結果が出ていないが、前走A-2戦ではカッサイ相手に1馬身差2着と食い下がった。昨年秋に中央準オープンから転入し、強い相手に揉まれながら徐々に高知の競馬に慣れてきている。
ワイルドコットンは、中央1000万条件から転入して、2戦目となった前走が、カッサイ、サトノキングリーにつづいての3着。高知の馬場に慣れてくれば重賞で上位も狙えそう。
カイロスの前走二十四万石賞は、距離が長いと思われたが、スローの逃げに持ち込み2着に粘った。ただメンバーが格段に上がった今回、距離短縮とはいえ連下争いまで。
◎2サクラシャイニー
◯4カッサイ
▲1サトノキングリー
△8ワイルドコットン
△6カイロス
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兵庫のスターレーンは2着が5回続いたあと、前走佐賀に遠征したル・プランタン賞がようやくの重賞初勝利。ただその勝利も3着馬までタイム差なしという接戦だった。赤岡修次騎手、岡部誠騎手と、各地のトップジョッキーを起用してきて、今回は金沢の吉原寛人騎手。遠征競馬の経験に加え、これまで戦ってきた相手を考えれば、ここは負けられないところ。ただル・プランタン賞がデビュー以来最低馬体重の413キロで、今回も長距離輸送でさらに減っているようなら考え直す必要があるかもしれない。
トライアルのあやめ賞からは上位馬が揃って出走。そのあやめ賞で1番人気に支持されながら3着に敗れたニードアフレンドだが、大外枠からのスタートでハナを取るのに相当脚を使い、それで最後粘りがきかなかった。昨年秋には低迷した時期もあったが、正月の金杯で3着、冬休み明けの奥州弥生賞で4着は、ともに牝馬では最先着。1600メートル戦で最内枠なら楽にハナを取れるだろうから、ここは見直す手だ。
あやめ賞では後方からのロングスパートで差し切りを決めたのがダンストンレガーメ。1400メートルまでしか距離経験がないが、そのレースぶりからは、距離は延びても心配なさそう。フリオーソ産駒は2世代目となる今年の2歳馬でも最初の2歳戦、スーパーフレッシュチャレンジをキタノシャガールが制して勢いが続いている。
あやめ賞2着はメドゥシアナ。ダートでの勝ち星がないのが気になるところだが、レースぶりからは◯▲とも差はない。
北海道から佐賀に遠征してのル・プランタン賞で3着だったセミプレナ、前走名古屋の3歳特別を制したグラマシーらも侮れない存在。
◎2スターレーン
◯1ニードアフレンド
▲3ダンストンレガーメ
△6メドゥシアナ
△12セミプレナ
△4グラマシー
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
イッセイイチダイは一時期の中央移籍を除けば、休養を挟んで目下佐賀のB級戦で5連勝中。復帰後の2戦も、ともに2着に4馬身差と危なげのない勝利。昨年、移籍前の一戦がこの由布岳賞で、連覇の可能性は高いと見る。
シゲルダンジリは川崎のC級から中央を経由して転入。初戦となった英彦山賞では、2番手を追走して、逃げたカシノソラーレを最後までとらえることはできなかったものの、まだまだ上積みが期待できそうなレースぶり。逆転の可能性ありと見る。
3番手に、そのカシノソラーレ。ほとんど1400メートル戦を使われてきて、昨年秋は惨敗するケースも見られたが、年が明けてからはB級のS2重賞や特別戦で善戦が続き、前走英彦山賞がS2重賞初制覇。ここでも互角以上の勝負が期待できそう。
スプリングスワンは、イッセイイチダイやカシノソラーレ相手ではやや分が悪いが、B級の上位クラスで堅実に上位争いにはからんでいる。
3走前の春望賞でスプリングスワンに先着しているパイロットも上位を狙える存在。
◎9イッセイイチダイ
◯4シゲルダンジリ
▲10カシノソラーレ
△2スプリングスワン
△1パイロット
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